ジャンバラヤをどうにか食べ終え、
晴海通りから銀座通りまで地下を歩く。
外飲み不能な現在、晩酌はもとより晩めしもムリ。
早めに帰宅する日々が続く。
GW初日とて同様だ。
この日の朝、マニラ在住ののみとも・半チャンから
フィリピン・マンゴーがどっさり届いた。
今年はマンゴーの当たり年とのこと。
よって今宵は生ハムと合わせ、白ワインを飲むつもり。
生ハムとマンゴー? そんなの大丈夫かァ?
そう思われる向きは少なくあるまい。
いや、試したことはないがイタリアじゃポピュラーな
プロシュート・エ・メローネ(生ハムメロン)にヒントを得て
これはイケると直感が働いた次第なり。
銀座松屋地下の「コダマ」にて
14カ月熟成のハモン・セラーノを購入。
ついでに翌日の晩酌用にポルチーニ入りソーセージも―。
そうしておいて地下続きの銀座三越に移動する。
狙いはフランスパンのバゲット。
此処には「ダロワイヨ」が出店している。
東京に数多あるブーランジェリーのうち、
バゲットは当店のものが一番好きだ。
準備万端、この日も真っ直ぐ帰宅した。
せっかくの銀座、寄りたい場所はいくつかあれど、
買物袋から大きくはみ出したパンぶら下げて
あっちフラフラこっちヨロヨロするバカがどこにいる?
家ではそそくさと部屋着に着がえ、缶ビールをプシュッ!
外で飲めないぶん、家で飲む。
今日なんか天候さえよければ、
日比谷公園でプシュッとやるところだが、それは不可能。
第一、井上陽水じゃないけど、傘がない!
宵闇に迫られて晩酌の支度にかかった。
当夜は主役の生ハム&マンゴーのほかにもう1皿。
前日のうち買いおいたスモークサーモンの切り落としだ。
きれいにスライスされた高価なものでなくともじゅうぶん。
その代わり、脇役陣を充実させるのが常。
レモン・ディル・ケーパー・アーリィレッド・
サワークリーム、完璧ですな。
スライスしたマンゴーにハモン・セラーノを添える。
あたかも南国生まれのピチ娘、
その素肌に薄手のネグリジェを着せかけるが如し。
いや、フィリピン産のペリカン・マンゴーは繊細で美味いや。
サーモン、マンゴー、ハムのおかげで
チリのシャルドネが軽く1本空いちゃったヨ。
ん? Salmon,
Mango, Ham?
いやはや、SMプレイはHだわ。
おっと、ハムのスペイン語は
Jamón(ハモン) でした。
まっ、いいか―。
とにかく半チャン、ありがと&ごちそうさん。