のみとも・B千チャンとの酌交は昨年2月以来。
思えばコロ助襲来前の平和な日々だった。
落ち合ったのは江東区・大島の「亀戸餃子 大島店」。
東京で一番好きな餃子がここにある。
地方に行って餃子はまず食べないから
日本で一番ということになる。
ドライのグラスを合わせると
すぐに焼き目も美しい2皿が運ばれた。
かた焼きそばを通しておいて老酒に移行する。
皿うどんをつまみに飲むのは大好きだが
その役割をかた焼きに託したわけだ。
地下鉄に乗り、門仲に移動する。
数日前に来たばかりの「ますらお」再びだ。
相方は角ハイ、当方は一番しぼりを回避して
前回同様、生へべすサワー。
マミツはトロがつおタタキとマコモダケ炭火焼き。
すると、かつおがとんでもなく素晴らしい。
高級鮨店の水準に達している。
いや、下手を打ったらそれ以上か―。
薬味は生姜だが
生ニンニクのスライスがあったらなァ。
ないものねだりの子守り歌(中原理恵です)。
中国料理で珍重されるマコモダケはキノコに非ず。
水生植物・マコモの肥大化した茎は
シャキッとした葉ざわりが好もしく、
キノコ、例えばエリンギの食感に似ている。
昭和の大歌手・三橋美智也を世に知らしめた出世曲、
「おんな船頭唄」の歌詞にある、
♪ 思い出すさえ ざんざら真菰 ♪
この真菰のことで
ざんざら真菰は風に吹かれた真菰のざわわ、ざわわ。
へべすをお替わりして再び移動。
今度は森下まで歩いた。
ランチのきじ丼が格別だった「とり満」だが
夜の利用は初めてである。
飲み直しはドライの大瓶、相棒は金魚というのを通す。
金魚は鷹の爪と大葉を浮かべた焼酎ハイボール。
ハツ・ねぎま・ひな皮を塩で焼いてもらう。
下処理、串打ち、ともにていねいな仕事が
意想外の旨さを生み出している。
続いてレバー(たれ)と、
滅多に注文しない砂肝(塩)を―。
レバーはもとより、繊細な砂肝が特筆。
来れば食べるの必食アイテムとなった。
年明けにはB千チャンの音頭取りで
もうちょいと仲間を集め、
ささやかな飲み会を催すことを約し、
これにて今宵はお開き。
江東区3町をめぐる、はしご酒でした。
「亀戸餃子 大島店」
東京都江東区大島4-8-9
03-5628-0871
「ますらお」
東京都江東区富岡1-5-15伊藤ビル2F
03-5809-8256
「とり満」
東京都江東区森下1-10-7
03-3634-0141