不動前のヘアサロン「W」 。
座るとただちにロックアイス入りのグラスが運ばれた。
松たか子のレモサワをトクトク、アイスをカラコロ。
クイーッと飲ってカットのスタート。
いきなりK子チャンが
「オカザワさん、三宿の香港麺って知ってます?
先週ママともと行ったんですけど・・・」
「ああ、知ってるヨ、『新記』でしょ。
こないだ、ここの帰りに行ったばっかり」
「エエ~ッ! 奇遇ですネ~」
女房によるカットが終わり、亭主のシャンプー。
「最近は毎晩、ナニ飲んでるの?」
「焼酎のビール割りッス」
「チャミスルかい? 強そうだな、酔っ払わない?」
「ハイ、でも美味しいッス」
まあ、考えてみりゃホッピーみたいなモンだネ
シャンプーのあとは女房再びのブロー。
「今日はこれから何処で飲むんですか?」
「たぶん五反田」
「あら、珍しいですネ」
「うん、五反田の『ごたん田』って店。
前々回、ここで切ったあと寄って気に入り、
実は先週も行ったんだ」
「エエ~ッ! 知ってます。
そのお店、子どもが出来る前
よく二人で飲んだんですヨ、奇遇~ッ」
「何だ、こっちもか! 怖ろしい偶然だねェ」
てなこって開店まもない「酒蔵 ごたん田」アゲイン。
いつものココロのお母さんが
エクストラ・コールドを
出せるようになったというんでお願いすると
泡2mmのグラスがやって来た。
お通しのキンピラにサービスの小鉢は
白身魚つみれのおろし和え。
エクストラを即刻お替わりして
つまみは小品でじゅうぶんなれど、吟味に入る。
初回のように、とん平焼きとも思ったが
あまりに芸がないから穴子の柳川風を通した。
冷たいビールのあとは何にしよう。
芋焼酎・一刻者紫の超冷ハイボールに惹かれたが
お母さんに一刻者と一刻者紫の飲み比べを
すすめられ、素直に従った。
かたや紫芋、こなた黄金千貫、ロックで味わう。
さわやかにフルーティーな紫。
ガッシリとした骨格際立つ黄金。
お母さんが戻って来て
「いかがでした?」
「いや、どっちも美味いけど、
これは女性向き、こっちはオッサン」
「アハ、アハハハ!」
ビールに戻り、生のドライと黒の小瓶をH&Hにして
穴子の柳川風をいただくと、
SBの山椒ミルが大活躍、こいつはいいや。
今夕もココロにしみる晩酌と成りました。
「酒蔵
ごたん田」
東京都品川区西五反田1-4-2
秀和五反田駅前レジデンス2F
03-3490-9233