荒川区を貫いて走る尾竹橋通り。
ほとんど三河島駅前だが一つ南の停留所、
大下の前に位置する「勝正」に入った。
これは”おおした”ではなく、”おおさがり”と訓ずる。
ランチタイムもそろそろ終了とあって先客はゼロ。
四人掛けに座ったはいいが
テーブルにゲームが組み込まれていた形跡がある。
インヴェイダーか何かの。
昨日と同じオネエさんにドライの中瓶と
目当ての海南鶏飯を即注した。
キッチンに男性がいるようだが
お運びは女性二人、どちらもアジア系である。
おや? 箸袋に
三ノ輪店 千住店 日暮里店
とあった。
この三河島が最新の日暮里店とのこと。
そうだ、地番は東日暮里なのだ。
三ノ輪も千住(正しくは千住大橋)も
一般的なアチラ系中華で
当店だけが店名に”南国の味”を冠している。
待つ間、菜譜を繰っていたが
ベトナムのフォーとシンガポールの鶏飯が
ある程度で南国色は薄い。
タイやミャンマーのメニューは皆無だ。
最初にチキンスープと小冷奴、
そしてこの手の店にありがちな杏仁豆腐。
(デザートはあとでお持ちヨ)
見るたびにそう思う。
いえ、口にはしないけど・・・。
メインプレートもすぐに運ばれた。
少なめでお願いしたジャスミンライスはこんもり。
デフォだとスゴいことになったんじゃないかな。
IKKO姐さんじゃないけど
「どんだけ~?」
中国醤油にネギ少々の奴には
鶏飯用のネギ生姜を流用して食べ始めた。
スープの出汁が薄いな。
したがってライスのコクもちと足りない。
最大の問題は温められて出て来た鶏肉そのもの。
もも肉だが滋味に乏しい。
鶏の味がしないのだ。
三種の神器を駆使しながら
(とうとうコロナにヤられたかな?)
一瞬思ったものの、すぐさま否定する。
たぶん、素材に問題があるネ。
中国かブラジルあたりの冷凍肉なんだろうな。
1518円を支払いながら
近いうち、本物の鶏飯を食べに行こう。
心に決めたものの、こういうのって
そう簡単には実現しないんだ。
すぐに半年や1年経っちゃうものネ。
「南国の味 勝正」
東京都荒川区東日暮里6-6-7
03-3805-8187