カレー専門のO野チャン、パン専門のP子、
そして本人は小五娘のママである。
今回、O野チャンが択んだのは台湾料理店「生駒」。
J.C.は未訪ながら、この店には因縁がある。
あれは2年前のこと。
祖師ヶ谷大蔵の「キッチン・マカベ」で食べた、
スペシャル・インディアンライスがあまりにヒドく、
その惨状を綴ると、読者の方から
「生駒」のカレーチャーハンを推奨されたのだ。
数日後、JR錦糸町に降り立ったものの、
いつもの気まぐれ発症。
駅そばの本格中華「大三元」に浮気し、
五目焼きそばでビールを飲んだのだった。
当日、P子が体調を崩してアブセント。
3人でのお別れ会となる。
横浜から来るM央も遅れ、
生ビールのジョッキを合わせたオッサン二人。
早くも紹興酒に移行した。
台湾料理屋なのになぜか上海産の15年物だった。
合いの手に通したカニときゅうりの冷菜は
ズワイ缶だがヤケに塩辛く、いや、マイッたな。
主役が到着し、怒涛のように料理が運ばれる。
茄子の山椒揚げは鷹の爪も効いて刺激的。
珍しいイカの春巻は餡もユニークなクリーム仕立て。
当店の名物、皿シューマイがよかった。
J.C的には本日のベストだ。
楕円形の皿に餡を敷き詰め、
その上にシューマイの皮をおっかぶせ、
ヒタヒタのスープとともに蒸し上げる。
ちょいとした台湾風ラザーニャだネ、これは。
「生駒」の品々は着想の賜物である。
O野チャンは酎ハイにチェンジ。
J.C.はM央に付き合い、生ビールにリターン。
焼き餃子、黒酢酢豚と続き、
締めはくだんのカレーチャーハン排骨乗せ。
2年越しで逢瀬がかなった。
ところが一同、意外とレンゲが進まない。
やはりチャーハンに余計なものを乗っけたり、
ぶっ掛けたりするもんじゃないネ。
食べ過ぎたせいもあるけれど
皿には4分の1ほど残っちまった。
はるか昔、グレゴリー・ペック主演の映画、
「アラバマ物語」を観たが
スジをまったく覚えていない。
プラットフォームで帰国時の再会を約した。
総武線と横須賀線、西と南の泣き別れ。
達者でな!
「生駒」
東京都墨田区緑4-30-9
03-3633-4089