2026年1月6日火曜日

第3965話 去年一番 不味かったモノ

今年見た初夢はトンデモなかった。
何だってあんなの見たんだろう。
去年一年、食べたものの中で
一番不味かったモノが
ひょっこり出てきた。

あれはクリスマス当日のこと。
神田で所用を済ませ、
御徒町へ歩いた。
行きつけの「味の笛」は開店前で
ヨソへ廻ろうかと思ったものの、
目の前のサカナのデパート、
「吉池」をのぞいてみた。

そこで出会ったのが
ほのかにピンクがかった、
ピンポン玉である。
1パック10個入りだ。

何だコレは? 初めて見るゾ。
昔、マレーシアの
ジョホールバルで買った、
ウミガメの卵に似ている。

何とコイツは
秋田の海から揚がった、
アブラツノザメの卵。
驚きながらも即購入する。
パックが300円だったかな?
鶏卵よりは少々高い。

ビールも飲まずに直帰した。
北海道産真いわしの刺身を
酢〆にし、1杯飲ったあと
Shark Roe の調理に掛かった。
一応、ネットでレシピを検索し、
煮付けと玉子焼きに挑む。

煮付け用は4個。
塩で〆て熱湯を注ぐと
パンクしちまった。
ほとんど液体状態の中身は
ダラダラ流れ出て
文字通り水泡に帰した。

残り6個は鶏卵のように
割りほぐしたところへ
砂糖と塩少々を投入し、
上手く焼き上げて
6切れに切り揃えた。

一箸つけてモグモグモグ。
ん? んん?
「なんじゃこりゃあ!」
「太陽にほえろ!」で殉死する、
松田優作さながらであった。

味わいはうどん粉を
大量に混ぜ込んだ、
玉子焼きそのもの。
世の中にかくも不味い物が
存在していようとは!

去年一年間で最悪の食いモンが
年の瀬のクリスマスに
待っていたのでした。
くたばっちまえ、アーメン!

「吉池」
 東京都台東区上野3-27-12
 03-3831-0141