浅草から上野を貫くかっぱ橋本通り。
この道筋における J.C.の御用達は
かに炒飯の「栄来軒」と
野菜パンの「シミズ」。
ともに大の気に入りである。
5年ほど前、東上野のミッションに
携わっていた頃、何度か利用した、
「松月庵」は昭和27年創業の老舗。
それが数年前に建て替わってから
何となく敷居が高くなり、
いつしか足が遠のいていた。
建て替え後、師走に初めて訪れ、
桜海老と小柱の山椒オイル煮で
キリンラガー中瓶を飲み、
十割そばの半せいろを手繰ると
その美味しさに瞠目した。
早急にウラを返さなアカン。
思うことしきりであった。
浅草のそばとも・Mきに声を掛け、
とある日の昼に伴った。
ラガーを注ぎ合い、
謹賀新年のグラスを合わせる。
当店はサービスの突き出しが立派。
前回はほうれん草の胡麻和えで
今回は冬瓜の出汁煮。
豚肉・人参も1片入っていた。
二人で協議の末、
牡蠣オイル漬け、
くるみ&山椒の甘辛煮、
ぬか漬けをお願いした。
牡蠣がとても好い。
ヒタヒタのオイルにも
牡蠣の旨味がにじみ出ている。
くるみはこれでもかとドッサリ。
ぬか漬けは胡瓜・茄子・大根・
人参・白菜&胡瓜もみ。
3本目のラガーを通して
せいろを分け合う。
十割そばの歯応えが白眉。
歯を押し返す弾力が命なのだ。
この食感だけは
他店に無いもので
都内でも指折りの十割そばに
すっかりハマッてしまった。
そばつゆに牡蠣オイルを落とし、
和風油そばにしてみると
これまたクリーンヒット。
やみつきになること請け合いだ。
初めて食べるかけそばも分け合い、
またオイルを応用して大満足。
すっかり心を奪われたMきの瞳が
心なしかうるんでいた。
浅草へ仲良く歩く。
国際通りを渡り、
六区のロックスで手を振った。
「十割手打ちそば 三代目 松月庵」
東京都松が谷2-28-9
03-3841-4927