2026年1月15日木曜日

第3972話 なぜ「大勝軒」に香箱ガニ?

神保町で「喜劇 駅前温泉」を
観た帰り道である。
靖国通りを小川町に向かって歩く。
通りすがったのは
「お茶の水、大勝軒」。
窓ガラスの貼り紙に足が止まる。

能登半島志賀町直送
香箱ガニ 1杯500円

なんでまたラーメン店に
香箱ガニがあるんだろう?
香箱ガニは云わずと知れた、
本ズワイガニのメスだ。

セコガニあるいは
セイコガニの別称を持ち、
鳥取では親ガニとも呼ばれ、
県民に深く愛されている。

J.C.は以前、鳥取県・倉吉市産、
”愛と奇跡の親がにカレー” に
出逢い、痛く魅了された。
大量に取り寄せたから
まだ少し在庫が残っている。
自分にとってレトルトカレーの
最高峰がコレなのだ。

大好物のカニくんが
しかも1杯500円ときては
見過ごすことなどできやしない。
即入店の巻である。

「大勝軒」は東池袋本店に
一度おジャマしただけで
あとはそれっきり。
量の多い麺を食べ残すのが
はばかれるからネ。

忙しく立ち働くスタッフに
なぜ此処にカニが?
なんて訊くこともできず、
理由はいまだに謎のまま。

待つ間、券売機をのぞくと
同じ志賀町産の
クラフトビールがあった。
思うに震災に見舞われた、
能登の町を支援するつもりが
あるのではなかろうか。

「大勝軒」創業者の山岸サンは
情の厚い方だったと聞き及ぶ。
創業者の意志のつながりが
ここにも生きているのだろう。

当夜、自らさばいた香箱ガニは
内子・外子両方をじゅうぶんに
楽しめるものでした。

「お茶の水、大勝軒」
 東京都千代田区
 神田小川町3-1-5
 03-3291-9933