2026年4月6日月曜日

第4037話 2本目の ビールに寄り添う プレゼント

神保町に渥美清を観に行った日。
例によってチケットを買ったら
まずは腹をこしらえる。

小糠雨そぼ降る日だったが
靖国通りを越え、
錦華通りに差し掛かったところで
雨足が急激に強まった。

こいつはかなわん!
シアター方面に逃げ帰る。
飛び込んだのはすぐ近くの
「カレー食堂 たんどーる」。

2年前の1月に訪れて以来で
あのときも映画を観る前。
確か「東京の女」だった。
小津安二郎の初期の作品である。

ビールはキリン一番搾り。
数日前の三河島、
「松栄庵」と同じ銘柄だが
あちらは中瓶、こちらは小瓶。

通したのは房総ポークカレー。
これも前回と同じ。
豚肉の小間切れというか、
薄切りというか、
ソースにたっぷり投入されている。

J.C.は具の多いカレーを
あまり好まぬが
まあ、許容範囲内ではある。

小瓶はすぐに無くなってお替わり。
するとインド人(?)シェフが
小鉢を運んで来てくれた。
当店はカレーでさえ、
キッチンカウンターに
客が出向いて受け取るスタイル。
それがわざわざシェフ本人による、
サーヴと来たもんだ。

「おつまみに食べてネ」
のぞき込むと
ほぐしたチキンのようだ。
合点がいった。
2本目のビールへの気遣いが
これである。

「たんどーる」の店名通り、
タンドゥーリ・チキンのほぐし身。
ニンニクスライスも散見された。
しかも生だった。
インド人が生ニンニクを食べる。
初めて知った事実である。

それにしても
ビールのお替わりに対する心配り。
そば屋の日本人のオバちゃんも
カレー屋のインド人のオッサンも
優しさに国境はないんだネ。
ホッコリ気分でありがたく、
そして美味しくいただきました。

「カレー食堂 たんどーる」
 東京都千代田区神田神保町1-25-5
 03-6811-0623