引き続き、9年前の投稿から―
てなこって筒美京平ナンバー、
マイBest 10 に加える Another 20 いきます。
年代順に並べたつもりながら多少の不順はあるやもしれません。
太陽は泣いている(いしだあゆみ)
さよならのあとで(ジャッキー吉川とブルーコメッツ)
スワンの涙(オックス)
ヘッドライト(黒沢明とロス・プリモス)
あの場所から(Kとブルンネン)
ビューティフル・ヨコハマ(平山三紀)
中途半端はやめて(奥村チヨ)
さいはて慕情(渚ゆう子)
青いリンゴ(野口五郎)
望むものはすべて(ヒデとロザンナ)
愛する人はひとり(尾崎紀世彦)
かもめ町みなと町(五木ひろし)
夜汽車(欧陽菲菲)
裸のビーナス(郷ひろみ)
二重唱<デュエット>(岩崎宏美)
九月の雨(太田裕美)
ディスコ・レディー(中原理恵)
ギンギラギンにさりげなく(近藤真彦)
ドラマティック・レイン(稲垣潤一)
抱きしめてTONIGHT (田原俊彦)
赤字は何故もっとヒットしなかったんだろうと
首をかしげる不思議な曲。
10 にランクインしている「さようならの彼方に」は
まさしくそんな1曲でクールファイブの最高峰と言ってよい。
「さいはて慕情」、「夜汽車」、「九月の雨」は
比較的最近聴き込んでそれぞれの真価に目覚めた。
京平サン自身は太田裕美の「木綿のハンカチーフ」が
一番のお気に入りらしいがJ.C.は「九月の雨」だネ。
短調を好む性分につき、致し方ない。
名曲として名高いNOKKOの「人魚」は
まだその良さが判り得ていない。
彼に対する批判をときとして耳にする。
海外の曲をどんどん取り入れ、その影響下にあるため、
独自性に欠けるのではないか―。
いや、そこのところこそ彼のオリジナリティであって
すがチャンじゃないけど、そのご指摘は当たりません。
音楽とはそういうものだろう。
クラシックは今も現代音楽の中に生き続けている。
例えば、映画「ゴッドファーザー」に流れる、
ニーノ・ロータの旋律は
プッチーニの「トゥーランドット」を連想させるが
これを模倣だのパクリだのとは言えまい。
先述のNHKの番組以外で
筒美京平の姿を拝んだのはホンの数回。
それも短い時間にすぎず、
謦咳(けいがい)にふれることはほとんどなかった。
会えない時間が愛育てるのさ、目をつぶれば君がいる。
そして、耳をすませば君の音が聞こえる。
安らかに眠ってなどいないで
天国でも名曲を書き続けてください。
=おしまい=