去年の春に馬刺しで飲んだ浅草橋「むつみ屋」。
やって来たが開店は16時半、まだ1時間もある。
左隣りは日本そばのこれもお世話になった「満留賀」。
そばよりも天ぷらで飲むことが多かった。
初心に戻ってそば屋酒、暖簾をくぐる。
晩酌セットは天ぷら盛合せに飲みもので
ビール大瓶(キリンorアサヒ)が1400円、
日本酒1合瓶(菊正or金婚)だと1250円。
アサヒで通す。
背後で新聞を読んでた客が帳場に向かう。
あれっ、この御仁、どこかで見た顔だゾ。
立ち去ってしばらく、ハタと思い当り、
接客のオバちゃんに
「今のお客さん『むつみ屋』の大将だよネ?」
すかざず受けて
「そうですヨ、社長さん」
開店前の腹ごしらえだったわけだ。
それにしても天ぷらはボリューム満点。
魚介が、海老・きす・めごち・柱かき揚げ。
野菜は、なす・いんげん・ピーマン・しいたけ。
下町風の天つゆにはおろしがザブンと浸かっている。
以前はお好みだったせいか、量をあまり感じなかった。
大瓶が800円だから逆算すると600円。
もり・かけと同値とはビールが高めだけに破格だ。
卓上に小袋入りの赤穂にがり塩をみとめ、
四十七士に思いをはせつつ、
きす&かき揚げはそれでいただく。
赤穂の海水が産んだ塩の製造工場は大阪府・八尾市。
八尾となれば、何たって大映映画の「悪名」シリーズ。
今度は八尾の朝吉に扮する勝新太郎の面影を偲んだ。
ちなみにJ.C.のくくりでは
勝新・ショーケン・たけしが三大お騒がせ芸能人なり。
大瓶1本と持て余し気味の天ぷらでもうじゅうぶんだが
充実しているつまみを紹介しておこう。
枝豆・月見とろろ・玉子焼きなど定番のほか、
さば味噌煮・鳥もも焼きと守備範囲は広い。
超レアなのは、にかけ煮、ヨソで見たことがない。
オバちゃんに再び訊ねると
鍋焼きうどんマイナス海老天&うどんだとサ。
このとき名古屋在住ののみともよりメール来信。
出張で上京中の彼から、ちょい飲みの誘いだった。
17時に御徒町の約束を交わす。
時間に余裕があり過ぎるから歩いて行こう。
面倒臭い街、秋葉原を迂回してネ。
「浅草橋
満留賀」
東京都台東区浅草橋1-18-5
03-3851-6684