久方ぶりの鼎飲である。
舞台は江東区・深川である。
芋ロックのグラス片手に鼎談も始まった。
A子のダンナとは6年前に横浜の大桟橋で会ったが
挨拶程度の立ち話、ゆっくり話すのは初めてだ。
沖縄・那覇の現況、二人のなれそめ、
J.C.の近況などを語り合う。
A子が言うにはちょうど20年前、
ともに働いた会社の面接を受けたんだと―。
当日、人事の担当者がインフルエンザで欠勤。
営業部長のJ.C.が独りで対応したらしい。
そのとき訊かれた諸般の質問のうち、
一番記憶に残っているのは
「アナタがもし生まれ変われるとしたら
日本のどの時代に生まれたいですか?」
彼女、明治時代と応えたそうだ。
その理由は、閉じていた国が数百年ぶりに開き、
諸外国から様々な人や物が入って来て
日本の新しい息吹を感じることができた時代だから―。
訊いた当人はすっかり忘れていたが
ハタチそこそこの娘にしちゃ、真っ当な回答と感じ入り、
即、採用の運びとなったんだと―。
それにしてもおのおのよく飲むわ。
濃いロックを4杯くらい飲っつけたかな?
追加のつまみはオネバさんに口頭で伝えるが
何を頼んだか、まったく覚えてないもんネ。
自慢じゃないけどヨ。
人気店につき、制限時間は90分と告げられている。
2軒目は「魚三」の真裏、
たまにおジャマする立ち飲み酒場「ますらお」。
ここでは一同、サントリー知多のハイボール。
テーブルを分け合ったヤング・カップルと
ずいぶん盛り上がってしまい、
彼らにもサントリーの銘酒をオゴッてやった。
何だかんだ、此処でも3~4杯いっちゃった。
3軒目は門仲にて最も昭和の情緒を残す辰巳新道。
初訪のスナック「S」はマスター&ママの二人三脚。
このあたりからすっかり酔いが回り、
ビールだったか、水割りだったか、
どの酒で乾杯したのか、まったく記憶にござらん。
先客のオネバさん・トリオと言葉を交わし、
誰とでもすぐ仲良くなる、われわれお笑い三人組。
リカーストップ・タイムとなり、
都営・大江戸線で帰るA子夫婦と
メトロ・東西線のJ.C.はたぶん門仲駅で別れたハズ。
握手だったか、グーだったか、ハグだったか、
これまたまったく記憶ナシと来たもんだ。
ハァ~ッ、やれやれ。
「魚三酒場
富岡店」
東京都江東区富岡1-5-4
03-3641-8071
「ますらお」
東京都江東区富岡1-5-15伊藤ビル2F
03-5809-8256