白鵬の全勝優勝、照ノ富士の横綱昇進、めでたし。
久しぶりにスポーツネタで
名古屋場所を振り返ってみたい。
それにしても二人の力量が突出していて
国産力士のふがいなさといったらないネ。
三役で勝ち越したのは3人のみ。
それも揃って8勝7敗と来たもんだ。
本場所でも稽古場でも
モンゴル勢の相撲に対する、
取り組み方は日本勢とまるで違う。
長いこと大相撲を支えてきたのはモンゴル勢ばかりだ。
朝青龍はやんちゃだったけど、
日馬富士の飛び抜けたスピード、
鶴竜の愚直なまでのひたむきさ。
みんな土俵を盛り上げてくれたが
揃って悲しい晩節を迎えることになってしまった。
石持て追われるがごとくに―。
協会は彼らにキビしく冷たくツラく当たった。
同じ休むにしても稀勢の里には“激励”、
白鵬と鶴竜は“注意”のWスタンダード。
いくらなんでもヒド過ぎやしないかい?
横綱審議委員会ってありゃ何だい?
あれほど老害という言葉が当てはまる団体はないネ。
百害あって一利なし。
J.C.がもうちょいと若くて元気だったら
横綱審議会を審議する会を立ち上げて
解体に追い込むところだぜ、ったく。
角界への貢献度を比べたら
稀勢の里は白鵬の足元にも及ばない。
協会は稀勢に甘過ぎた。
引退後もチヤホヤするもんだから
解説のときやなんか、
まァよくしゃべること、しゃべること。
油紙に火をつけたがごとし。
優勝をはたした白鵬について語りたい。
今場所もいろいろ話題を提供してくれはったネ、横綱はん。
まず正代戦。
仕切り線から下がっての立ち合いは
7日目の翔猿戦にヒントを得てるネ。
(なるほど、そうきたか。
横綱の自分がやったらどうなるかな?
叩かれるだろうが、一丁やってみるか―)
そしてキビしい張り手。
こちらは千秋楽の天王山、
照ノ富士戦に向けての予行演習に相違あるまい。
加えてもう一つ、隠れた理由があったものと思われる。
=つづく=