連日オリンピックの熱戦が続くなか、
大相撲を引きずっていますが今日でおしまいにします。
さて両雄、相並んだ千秋楽は結びの直後、
解説の舞の海が暴言を吐きやがった。
「そこまでして勝ちたいか!」
おい、おい、ほざくんじゃないヨ。
罰当たりのとっちゃん坊やがっ!
どんぐりの背比べみたいに魅力なき相撲界を
長年に渡り、誰がけん引して来たと思ってるんだい。
角界の救世主に対してもっと敬意を払いなさいヨ。
テクニカルな解説に秀でているのは認めてやる。
まっ、秀平だからさもありなん。
だけどネ、人として未成熟なため、
何かしゃべっても深みがないし、コク味にも欠ける。
ん? 横綱には様式美が必要ってか?
舞スケよぉ、いい加減によぉ、
男なら男らしく、女なら女らしく、
横綱なら横綱らしく、もうこういうのやめようぜ。
「ぶらり途中下車の旅」なんかに出るヒマあったら
日々、おのれの研さんに励めよぉ。
では白鵬はなぜ、批判を承知で波風を立てるのだろうか?
あれは静かな水面に小石を投げ込んでいるんだ。
相撲界の古き悪しきしきたりに挑むため、
注文相撲を仕掛けているんだ。
古池に飛び込む一匹の蛙(かわず)よろしく、独りきりで―。
かつて物議をかもした優勝インタビュー後の
万歳三唱&三本締め、みなその流れなんだ。
白鵬よ、アンタはエラい!
昔、自民党をぶっ壊す!
そう叫んだ変人がいたが、総裁、首相に上り詰めた。
史上最大の横綱になって久しいアンタにお願いしたい。
土俵を去る前に思う存分、相撲界をぶっ壊しておくれ。
そして多くの凡人の目を覚ましてやっておくれ。
このことこそが戦い続ける男、
軍人・白鵬のファイナル・ミッションと心しておくれ。
角界に今、必要なのはダイバーシティなんだ。
かくいう、J.C.も4年前。
初場所千秋楽の白鵬―稀勢の里戦では
稀勢に声援を送っていたんだ。
それが次第に白鵬の相撲だけでなく、
人柄にも魅了されるようになっていった。
白鵬には心からお礼を言いたい。
3月11日の誕生日に感じ入るところ大きく、
震災後はずっと、被災地への復興支援に
力を注いでくれている。
この功績において角界に右に出る者など居やしない。
本当に、本当に、ありがとう。
=おしまい=