2021年7月13日火曜日

第2696話 広島が 焼かれています 目の前で

たまった郵便物に目を通し終えたら、もう正午過ぎ。

さてと、何をいただきましょうかな?

今日はめったに食べないものにしてみようかな?

 

上方鮓、冷や麦、親子丼、リゾット、ベトナムフォー、

お好み焼き、ん? お好み焼きかァ・・・

てなこってメトロを乗り継ぎ、降車したのは九段下。

靖国神社の大鳥居をチラリ見上げて

「花子 飯田橋店」に向かう。

 

鉄板を囲むカウンターの一番奥に収まった。

先客は入口そばのカドカドに中年カップルが1組のみ。

ランチメニューの三枚看板は

肉玉麺なし(780円) 肉玉半そばor半うどん(830円) 

肉玉そばorうどん(880円)

下調べしてあるので、すかさず肉玉半そばを通す。

同時にドライの中瓶も―。

 

広島県を中心に展開する「花子」の本店は広島市内。

都内にはもう1軒、神田駅近くにある。

そう、当店は広島焼きをウリにしている。

さっそく鉄板担当のアンちゃんが製作を開始する。

おかげで広島焼きの作り方を完全に覚えちまった。

 

最初に薄いクレープを片面焼き、

その上に大量のきざみキャベツを乗せる。

さらに豚バラ肉を2枚乗せ、しばらく放置。

放置したまま、忘れてどこかに行っちゃうと

鳴り出すのが火災ホウチ機という寸法だ。

 

脇で焼きそばを半玉焼いておく。

お好み焼きにだいぶ火が通ったところでターンオーバー。

そうしておいて別途鉄板に玉子を割り落とす。

黄身を崩して薄焼きにしたところにそばを敷き、

バラ肉を下にしてお好み焼きをドサッ。

 

今年の広島カープはコロ助のせいもあって火の車だが

今、目の前で焼かれてゆくのは広島焼き。

ここで再び上下を引っくり返し、

オタフクソースを塗り、青のりを振って完成。

 

「切りましょうか?」

「そだね、お願い!」

いや、食べ応えがあった、殊に大量のキャベツがネ。

2本目のビールをガマンして、小雨降る街に出た。

 

ホテル グランドパレスを通りすがると

おや? ホテルが封鎖されちゃってる。

貼り紙等見当たらないので帰宅後に調べたら

数日前の6月末をもって閉業していた。

金大中事件(1973年8月)の舞台となり、

全国にその名を知られたホテルが

49年の歴史に幕を閉じたのだった。

 

九段下交差点に建つ昭和館に入館。

“懐かしのニュースシアター”で

映画館用ニュースを何本か観た。

アリューシャン作戦 アッツ島攻略(1942

東京裁判(1946) 貞明皇后 大喪の御儀(1951

7~80年前の映像を小一時間楽しみました。

ほかの客はずっとゼロ、完全貸切り状態でした。

 

「花子 飯田橋店」

 東京都千代田区飯田橋2-1-6

 03-6380-8024