東京都交通局が運営する日暮里・舎人ライナー。
西日暮里駅にほど近いライナーの高架下に
しゃもを供する焼き鳥屋があるのは知っていた。
まさしく西日暮里にしゃもありなん、である。
数日前、昼過ぎに通りかかると
ランチメニューに親子丼があった。
しゃも肉使用は1200円、大山地鶏だと800円。
ふ~ん、親子丼かァ、しばらく食べてないなァ。
3日後の12時半。
「しゃもきち」の引き戸を引くJ.C.の姿があった。
当店がどうかは存ぜぬが一般に地鶏と表記されている鶏に
本物の地鶏は極めて少ない。
ほとんどの場合、地鶏ではなく銘柄鶏と呼ばれるものだ。
まっ、この日はハナからしゃもと決めていたので
どっちでもいいんだけどネ。
竜田揚げ2個付きのしゃも親子丼セット(1350円)をお願い。
ランチタイムに食せるしゃもは親子丼だけのようだ。
当店の親子丼はトロトロタイプにつき、
固めを好む方は注文時に指摘していただきたい。
出来てからだと追加料金発生の可能性あり。
品書きに明記されている。
まっ、そうだよネ。
J.C.はどんぶりモノのつゆだくが大嫌い。
牛丼屋でもつゆ完抜き一本やりだ。
よほど固めを通そうと思ったが
どこまでトロトロなのか、見届けてもみたい。
よって何も言わず、そのまま所望した。
10分近くかかったろうか、
蓋を開けたらホントにトロトロだ。
真ん中にエクストラの黄身が落とされている。
皮つきモモ肉は8片ほどあり、なかなかの量だ。
食べ進むと、しゃもは歯応えじゅうぶんながら
しゃもと言われなきゃ区別がつかない。
問題はやはり飯だった。
雑炊まではいかなくとも、かなりそれに近い。
今さら後悔しても始まらないのでひたすら頑張った。
膳には葉唐辛子の効いたきゅうりの漬物。
上品な出汁が好印象の京揚げ&わかめ味噌椀。
竜田揚げは大山鶏のムネ肉と思われた。
カウンター8席、奥に小上がりの小体な店は
まずまずの客入りで男女比はやや男性が多い感じ。
ランチメニューは親子丼のほか
竜田揚げ、チキン南蛮の定食がそれぞれ850円。
リカー解禁となったら夜に来て
しゃもの炭火焼き鳥で飲みたいところながら
部位のラインナップがちょいと退屈。
もつ類さえ揃っていれば、必ずウラを返すけどなァ。
どうやら見送りの公算大であります。
「しゃもきち」
東京都荒川区西日暮里5-16-2
03-3807-8733