この日の午後は文京区・湯島。
昼めし処を求めて天神下周辺を物色していた。
ふと目についたのは「やきとん
あおい」。
存在は知っていたが、ん? 昼から飲めそうだだゾ。
入ってみると、オネバさんのワンオペ。
先客はオッサン二人連れで卓上にホッピーあり。
黒ラベルの生を告げて品書きを手に取った。
カシラを塩、レバーとキク脂をタレでお願いすると、
当店はタレの代わりにニンニク醤油。
ちなみにキク脂は豚の小腸壁に付いた脂身だ。
ジョッキの泡立つフォーミー・ビヤ(foamy beer)は
落ち着くまで5分かかり、半分飲んで即お替わり。
5分もボーッと待ってたひにゃ、チコちゃんに叱られる。
滞空時間30分足らずで2軒目を目指した。
昼飲みならば、上野へ上野へと身体はなびく。
読者に飽きられ、呆れられるのは不本意ながら
no other choice お察しくだされ。
先日遠来の友と飲んだ「かのや」を再訪。
ホテル勤めのヤングカップルと出会った居酒屋だ。
すかさずドライの大瓶と
前回気に染まったカニクリームコロッケを―。
そおっとグラスを満たしてクイ~ッ。
やはりビールはホームレス、じゃなかった、
フォームレスに限るわ。
そういや最近、ホームレスに罵詈雑言を浴びせた、
メンタリストなどとワケの判らぬ商売の愚か者がいたが
あの手の生きものこそ、この惑星から消えてもらいたい。
正真正銘の“絶滅希望種”がアヤツ。
けっ、バカがっ!
カニクリコロを2個平らげ、黒霧島のロックに移行。
メニューを見やりながら、
何気なしに海老とマカロニグラタンを追加した。
普段はまず注文しない料理である。
結果としてコレが悪くなかった。
カリカリに焼かれた表面が香ばしい。
理想はビールだけど、芋焼酎にも順応する。
でも食べながら思うなァ、クリコロ&グラタンなんて
本人の意に反して叩かれちゃった、
「サンデー・モーニング」の張サンじゃないけど、
嫁入り前のお嬢ちゃんみたいなモン食ってるヨ。
フォーミー・ビヤのあとは
クリーミー・フードと来たもんだ。
それにしても今の世の中、うっかり口を滑らせたら
トンデモないことになっちゃうねェ。
冗談を冗談と受け止めない輩が世にはびこり過ぎてる。
アソビのないハンドル握ってるみたいで
安心・安全の運転なんか出来っこないヨ、まったく。
「やきとん
あおい」
東京都文京区湯島3-42-3
050-5494-6375
「かのや」
東京都上野台東区6-9-14
03-5812-7710