オバアちゃんの原宿、巣鴨に出向した。
とげぬき地蔵方面には行かず、
JR山手線の内側、巣鴨橋の南にある、
ベトナム料理屋が本日の昼めし処。
彼の国の国民食、フォーが食べたくなったのだ。
巣鴨はJ.C.にとっていろいろ因縁のある街。
半世紀以上も以前、厚顔の、もとい、
紅顔の美少年(?)だった高校三年の夏休み。
受験勉強のため、GFと巣鴨図書館に通った。
6年前にも、とあるミッションに関わり、
たびたび訪れている。
その際「ハノイフォー」には幾度かお世話になった。
6年ぶりの再訪になる。
通したのは800円の鳥肉フォー・セット。
牛肉は850円、海鮮なら900円と
小刻みに値段が上がってゆく。
一律850円でいいじゃないかとも思うが
綿密な原価計算の結果であれば
店に対する信頼感も高まろう。
蒸した鳥胸肉のスライスが5~6切れ。
青小ねぎ、香菜(パクチー)、ゆでもやし。
別皿でエクストラもやしとサニーレタス。
これにはナンプラー、もとい、ベトナムだから
ニョクマムが振りかかっている。
そして櫛切りカットのレモン。
うれしいのは3つに仕切られた横長の小皿。
小冷奴にゴイ・クオン(生春巻)と
チャー・ジォ(揚げ春巻)が1切れづつ。
これをつまみに飲みたくて
ベトナム人のアンちゃんに伺いを立てるも
やはりビールは却下の運命(さだめ)なり。
ここでベートーベンとP.アンカが
同時に鳴り始めたが、やめとく。
気を取り直してドンブリに挑む。
途中、アンちゃんのアドバイスに従い、
レモンを搾り込むと一気に清涼感が押し寄せた。
この一搾りが夏場の熱い湯麺を美味しく食べさせる。
客層はリーマン&OL主体。
常連か友人と思しきベトナムの若いカップルも1組。
このご時世に廉価なフォー・ショップが
生き残ってくれていてよかった。
14時近くになり、若いママが幼い娘を抱いて来店。
アンちゃんの妻子で、遅い昼食を食べ始めた。
家族ならではのホッコリ感が店内に漂い、
一人残っていた日本のオッサンまで和んだことでした。
「ハノイフォー」
東京都豊島区巣鴨1-17-8 NZ1178ビルB1
03-6902-1216