始まったら始まったでスポーツ好きは
オリンピックを感染する、もとい、観戦する日々。
それもあと数日で終わるが
とにかく一日中、家にこもるのはよくない。
やはり散歩が必要、かといって炎天下に長距離は避けたい。
不忍通りを北に向い、動坂下を過ぎて北区・田端銀座へ。
半分近くの店舗が閉じており、寂れ感が漂っていた。
その中にレトロなパン屋、安くて旨い揚げ物屋、
自家製がウリのおでん種店が生き残っている。
何度か前を通ったから存在を認知していたが
未訪のままの「マーサーズ・キッチン」に入った。
地元では人気の洋食店だ。
当店の二枚看板はイタリアンハンバーグと
国産牛バラのビーフシチュー。
丹念に作られたデミグラスが決め手だという。
国産豚のポークカツレツとそのカツカレー、
SPF豚の特製とんかつも自慢らしい。
ふむ、バラ肉ならば
普段あまり食べないビーフシチューを
試めそうという気になった。
ソースをライスに絡めたくなるが、あえてパンを―。
飲みものはアイスコーヒーを食後に―。
シチューはポットではなくプレートで運ばれた。
バラ肉の上ににんじんのグラッセが2片。
キャベツ&レタス主体のサラダと
洋食屋の定番・ケチャスパが一緒盛りである。
シチューのガルニは温野菜が理想ながら
1100円の良心的価格では文句など言えない。
ほ~う、なるほどねェ。
看板メニューだけあってソースが味わい深い。
舌の上でほぐれるバラ肉の感触も素敵だ。
これは時間と手間ヒマかけてるなァ。
バターライスかショートパスタにかけて食べたい。
パンは微妙に異なるロールが2個きた。
添えてあるるのはバターではなくマーガリン。
1個づつ銀紙に包まれ、
小学校の給食でイヤというほど食べさせられたヤツ。
当時のものはエンゼルマークがついてたけど
アレはホントに不味かった。
昭和30年代のことだから
今はずいぶん改良されたんじゃないかな?
と思ったものの、何年ぶりかのマーガリンは
とても旨いとは言い難い。
それでもパンでソースをていねいに拭い、完食。
あと味はけして悪くありませんでした。
「マーサーズ・キッチン」
東京都北区田端3-8-5
03-3821-1865