2022年2月9日水曜日

第2947話 ぶり照りに鬼おろし

悪夢のような民主党政権。

悪夢そのものだったポチ政権。

この日のランチタイムは悪夢のようだった。

 

杉並区・東高円寺で1軒空振りしたあと、

環七沿いにテクテク歩き、世田谷区へ越境したが

代田橋で2球目も空振り。

3球目の新代田はハナから期待していない。

殆ど商業店舗が無いからネ。

 

球種で言えばナックルボールみたいなクセ球。

いや、姿が無いんじゃ、まぼろしの魔球か―。

バットはあえなく空を切って三振。

 

そこからなおも歩いて下北沢に到達。

下北は神田神保町に並ぶ、

都内の二大カレータウン、めし処に苦労はしない。

京王井の頭線の踏切前に

食堂「山角」が白い暖簾をそよがせていた。

 

時刻は14時半を過ぎている。

家を出たのは11時半前。

昼めし一つ食うのに3時間超えと来たもんだ。

 

とにかく2013年の夏以来。

引き戸を引いて足を踏み入れ、お運びのオネエさんに

「ビール飲めますか?」

「ハイ、飲めますヨ」

あ~よかった、ここまで歩いた甲斐があったぜ。

 

カウンターに着き、黒ラベル中瓶をトクトクのトク。

あらためて見回すと、周りは若者ばかり、

オッサンの姿なく飲んでるヤツなんか全然おらへん。

 

定食のラインナップが充実しているうえ、

アラカルトもすべて定食仕立てに成り得る。

今日はさかなクンでいこう。

ほっけ開き、さば塩焼き&味噌煮、

ぶり照り焼きと揃ううち、ぶり(950円)を所望。

 

整ったぶり照りはつゆにヒタヒタ泳ぎ、

ちょいとユニークなスタイル。

脇の大根は粗削りな鬼おろし。

ごていねいに粉山椒が振られていた。

 

キュウリ・ニンジン・大根の浅いぬか漬け。

油揚げとわかめの味噌椀。

ごはんは半分でお願いしてある。

ぶりは鮮度が高く、血合いまで美味だ。

 

女性のみのスリー・オペは

とどこおりなく客をさばいてゆく。

下北は若者の街ながら

オッサンだって生息しているハズ。

オメたちゃいったい、何処で何やってんだい?

綺麗どころが待ってるぜ。

 

「山角」

 東京都世田谷区北沢2-8-12

 03-6407-9032