1軒の話題を(その4)まで引っ張ってしまった。
いい加減に仕上げろヨ!ってか?
読者の声が聞こえてきそうだ。
5切れの上ロースを藻塩と生醤油で1切れづつ。
残りは練り辛子とソース。
卓上に1種のみのソースは中濃だった。
三回目はスタッフの入れ替えがあったようで
お運びのオネエさんは初めての人。
平日限定のロースカツ定食の注文はこんなやり取り。
「ライスとキャベツは半分で。
豚汁の具は出来ればナシが有難いけど
多少入っても構わないからネ」
「ハイ、かしこまりました」
「あとは料理と一緒にビールお願いします」
「アアッ、今は酒類の提供ができないんですけど」
この日はまん延防止令施行の初日だった。
「エエッ~、そうか、そうだったんだネ。
ビールが飲みたくて来たから
解除になったらまた来るネ」
「ハイ、すみません、お待ちしてます」
いつになったら飲めるようになるのか判らんので
のんびり待っていられやしない。
週明けに出向いた。
あらかじめ自宅でビールを飲んでからネ。
上記のように発注したが
迷惑になるから豚汁の具ナシを指定しなかった。
並ロースは上ロースとの違いがないくらい。
これならあえて(上)にしなくともいいが
(上)にはハーフポーションがあるからネ。
ささやかな不満は脂身の削り過ぎだ。
良質な豚の脂身はロースカツの肝である。
そして四回目もウチで1杯飲って出陣。
平日限定ポソテ定食をデミグラスで通した。
デミはごく標準的につき、少々退屈。
そしてにんじん&ほうれん草が
鉄板に触れる底の部分はいいけれど
表面がぬるい、いや、むしろ冷たかった。
客が自分で温めろ、ってか?
何よりもこの日のポソテは熱が通り過ぎていた。
パサつくまではいかないまでも
せっかくの桃豚クンが実にもったいない。
ソテーには常にこのリスクがつきまとう。
よって、とんかつVSポソテの一番はとんかつに軍配。
とは言え、住まいの近所に
優良なとんかつ&ポソテ専門店の誕生は歓ばしい。
近いうち、豚肉をつまみに
晩酌を楽しむ宵が訪れることだろう。
=おしまい=
「とんかつ三矢」
東京都文京区千駄木2-43-3
03-5842-1191