下町・深川を訪れた二日後。
城北・中板橋にやって来た。
実は60年前、わがファミリーは
江東区・古石場から板橋区・弥生町へ引っ越した。
二度の転校を経てJ.C.には三校目の弥生小学校。
転校が好きな子どもなどいないだろうが
さほどイヤでもなかったかな。
足跡をたどるというより何となく転居つながりで
中板に足が向いたのかもしれない。
14年ぶりの「キッチン亀」。
昭和35年の創業時には店先に池があり、
亀が泳いでいたという。
店の並びのスーパー「よしや」には
母親に連れられて何度も行ったが
亀&池の存在に気づかず、目撃したことはない。
現在は池がないから亀の姿もない。
当店の二枚看板はハンバーグとオムライス。
取りあえずビールを所望するも却下。
第5波下ほど厳しくないが
第6波ではアルコールを出すとこ、
出さぬとこ、明確な線引きがない。
店舗はどちらがトクか計算のうえ、
方針を決めている。
銀座で耳にした話。
知り合いのクラブのママは
苦しみもがいているが
一方、バーのオーナーバーテンダーは
このままあと1年も協力金の支給が続けば、
もう1軒出店する資金が貯まるそうだ。
何とまあ、アンフェアなことよのぉ。
さて「キッチン亀」。
普段からオムライスを食べる習慣がないし、
ハンバーグは二日前に食べたばかり。
残された選択肢はカキフライだけだ。
いいでしょう、それでいきましょう。
と思ったところにワン・モア・チョイス。
カキ丼というのがあった。
お運びのオネエさんに訊ねると
思惑通り、カツ丼のトンカツの代わりに
カキフライを玉子でとじたどんぶり。
こちらを選択した。
標準サイズのカキが4個、
玉子丼の上に乗っかった感じで、
とじられてはいない。
ただし、煮汁を吸ってシットリはしている。
昆布佃煮、とうふ&わかめ味噌汁が添えられ、
コンパクトなランチセットに仕上がっていた。
中板に思い出があってもブレイクルームはない。
サクッと飲める店も皆無。
ここは池袋に移動の一手でありました。
「キッチン亀」
東京都板橋区中板橋18-11
03-3964-1192