2022年2月15日火曜日

第2951話 店先で 昔は亀が 泳いでた

下町・深川を訪れた二日後。

城北・中板橋にやって来た。

実は60年前、わがファミリーは

江東区・古石場から板橋区・弥生町へ引っ越した。

 

二度の転校を経てJ.C.には三校目の弥生小学校。

転校が好きな子どもなどいないだろうが

さほどイヤでもなかったかな。

足跡をたどるというより何となく転居つながりで

中板に足が向いたのかもしれない。

 

14年ぶりの「キッチン亀」。

昭和35年の創業時には店先に池があり、

亀が泳いでいたという。

 

店の並びのスーパー「よしや」には

母親に連れられて何度も行ったが

亀&池の存在に気づかず、目撃したことはない。

現在は池がないから亀の姿もない。

 

当店の二枚看板はハンバーグとオムライス。

取りあえずビールを所望するも却下。

第5波下ほど厳しくないが

第6波ではアルコールを出すとこ、

出さぬとこ、明確な線引きがない。

店舗はどちらがトクか計算のうえ、

方針を決めている。

 

銀座で耳にした話。

知り合いのクラブのママは

苦しみもがいているが

一方、バーのオーナーバーテンダーは

このままあと1年も協力金の支給が続けば、

もう1軒出店する資金が貯まるそうだ。

何とまあ、アンフェアなことよのぉ。

 

さて「キッチン亀」。

普段からオムライスを食べる習慣がないし、

ハンバーグは二日前に食べたばかり。

残された選択肢はカキフライだけだ。

 

いいでしょう、それでいきましょう。

と思ったところにワン・モア・チョイス。

カキ丼というのがあった。

 

お運びのオネエさんに訊ねると

思惑通り、カツ丼のトンカツの代わりに

カキフライを玉子でとじたどんぶり。

こちらを選択した。

 

標準サイズのカキが4個、

玉子丼の上に乗っかった感じで、

とじられてはいない。

ただし、煮汁を吸ってシットリはしている。

昆布佃煮、とうふ&わかめ味噌汁が添えられ、

コンパクトなランチセットに仕上がっていた。

 

中板に思い出があってもブレイクルームはない。

サクッと飲める店も皆無。

ここは池袋に移動の一手でありました。

 

「キッチン亀」

 東京都板橋区中板橋18-11

 03-3964-1192