2021年4月2日金曜日

第2624話 2時間歩いて4区をめぐる

台東区の都立谷中霊園から散歩スタート。

満開の桜並木を抜け、昼なお薄暗い初音小路から、

夕焼けだんだんの南側を並行する七面坂を下り、

谷中銀座、よみせ通りと来て、千駄木すずらん通り。

此処は文教の区、文京区における唯一のスナック横丁だ。

それにしても昼間の飲み屋街はどこか間が抜けてるな。

言問通りを右に曲がり、道灌山下にやって来た。

 

つい先日、緊急休業で肩透かしをくらった、

「さくら食堂」は営業中ながら

12時半では自分の腹時計と折り合いがつかない。

ベトナムのアンちゃん二人が営む店の

営業時間を確かめると中休みはナシ、頑張るねェ。

 

さらに北に向かって動坂下の交差点を通過し、

「食事処 ときわ」の店先へ。

本日の日替わり定食は、まぐろ血合いの煮付けだと―。

身体にゃよさそうだが、ちょいと気色悪いな。

注文するのはよほどの魚好きだろう、さかなクンとか―。

 

裏道に入って北区、田端銀座を駒込駅方面に―。

八幡坂通りを右折して方向転換、坂を上って行った。

坂上は田端高台通り。

北上すると上中里・王子方面、南下すれば田端駅。

遠出する気になれず、高台通りを田端駅前に降りた。

 

そろそろ昼めしにしよう。

山手線の外側、東田端から田端新町を流すも

適当な店が見つからないので尾久橋通りを南下した。

ふた月前、一憩に及んだ「はってん食堂」で

ビール&カレーライスでもよかったが

芸がないからパスして道灌山通りを西へ。

 

西日暮里駅前のガードをくぐり、

長年、東大合格者数日本一の座にあって

荒川区の数少ない誇り、開成高校の真下を通り過ぎた。

歩き始めて2時間余りが経過している。

 

結局は薬局、「さくら食堂」に舞い戻っちまった。

すると、しっかり中休みを取ってやがんの。

この店とはつくづく相性が悪い。

どうでもいいやと隣りの創作中華を謳う「田園」に入店。

町中華ではない、アチラ系は普段、利用しないのにネ。

 

それでもアチラ系オネエさんの笑顔に迎えられた。

ご多分にもれず、飲み物セット(750円)がある。

コレでいくしかないとドライの中瓶をお願いし、

小皿のリストを訊ねたら、写真付きメニューに

オーバー120ある料理の80番までOKと来たもんだ。

へえ~っ、豪気だなァ、こんな店見たことない。

 

通した海老マヨは小皿サイズではなく通常のポーション。

海老フリッターに自家製マヨがかかり、その味悪しからず。

しかし、どうやって利益を出すのか想像もつかない。

油淋鶏、回鍋肉、黒酢豚なども択べてオトク感満載。

ノドが渇いたらときどきおジャマしよう。

 

当夜は羽生結弦のフリーがある。

食材を調達して3夜連続、早めの帰宅となった。

結果は周知の通りだが

望み薄くとも五輪での挽回を期待しましょ。

 

「田園」

 東京都文京区千駄木3-49-10

 03-5809-0868