先週末、朝からヒドい風雨が吹き降り荒れた日。
午後からの小降りを予報する気象庁を信じ、
昼過ぎもなお、外出を控えていたがトンデモない。
PCを置くデスクから窓の外を見やれば、
止む気配すらなく、横なぐりの雨である。
頭の中を吉幾三の歌声が流れ始めた。
昨日、渚ゆう子の「さいはて慕情」をやったばかり。
さすがに大阪の小姑・らびちゃんが黙っちゃいまい。
と、思ったものの、メールでやりとりしたら
意外に機嫌がいいんでやんの。
思い切っていっちゃうか「海峡」。
♪ 津軽海峡 渡る船は
横なぐり 横なぐりの雨
も一度 も一度 やり直せるなら
このまま このまま 引き返すけど
もう遅い もう遅い 涙の海峡 ♪
舞台は道東(?)から津軽海峡に移ったのだ。
(?)はまず間違いないと思うがJ.C.の推測だからネ。
夕方になってようやく雨がやみ、晩酌に出掛ける。
近場で済まそうと道灌山下の食堂に行ったらば
=緊急休業=の貼り紙。
正しくは=臨時休業=だろうが
ベトナム人青年二人が営む店につき、致し方あるまい。
よみせ通りに戻ったあたりから強風も戻り、雨まで降りだした。
さいわいビニール傘を持って出たが、あおられてオチョコ状態。
いや、マイッたな、オマケに開いてる店がほとんどないヨ。
まだ16時過ぎだもんなァ。
谷中銀座を抜け、夕焼けだんだんの手前を右折。
冬でも行列の絶えない、かき氷の超人気店、
「ひみつ堂」の店先にもさすがに人影はナシ。
岡倉天心記念公園の先に食堂があるのを覚えていた。
入ったことないし、店名すら記憶にないんだけどネ。
すると、おう、おう、やってる、開いてる。
エッ、エッ? 「中国大使館」ってか!
ハハハ、よくよく見たら「中華
大使館」だった。
ふ~ん「大使館」ねェ。
気象庁のヤツが外しやがった、夕暮れのこの大雨。
中国だろうが中華だろうが、この際どっちでもいいや。
とにかく大使館に駆け込み、無事亡命に成功したのである。
店内は奥にカウンターが3席ほど。
手前に6人掛けと4人掛けが1卓づつ。
大きいほうは年配の5人組が盛り上がっている。
すでに相当メートルが上がっている様子だ。
女将さんに促され、彼らの隣りの4人掛けに着卓。
目の上にはTVがあった。
=つづく=