裏口入構した天下の東京大学を正門から堂々と出構した。
さて、昼めしは何処にしようかな・・・。
本郷通りの向こう側に何軒か飲食店が並んでいる。
しばらく来ないうち、さらに空き屋が増えて
閉業した古書店が目立つ。
数年前に一度だけ利用した豚汁専門店は生き残って営業中。
朝めしを兼ねているため、豚汁もよかったんだが
今しばらく辺りを物色してみたい。
出逢ったのは「エスニックカリー
からみちゃん」なる、
ヘンテコな店名のカレー屋さん。
本郷には「もつ焼き
じんちゃん」、「おでん おくちゃん」、
居酒屋「くまちゃん」等々、“ちゃん付け店”が多い。
「からみちゃん」はタイとインドの二刀流、合い盛りも可能だ。
深く考えず、ステップ・イントゥー・ザ・ショップ。
オペはオバちゃん独り、先客は女性一人。
と思いきや、この娘はまかないの最中だった。
ビールの銘柄を訊ねたら把握していない様子。
冷蔵庫から小瓶を2本出してきた。
あちゃあ、プレモルとタイのシンハと来たもんだ。
どちらも得意としないが仕方なくシンハを―。
最近、外国のビールをよく飲む。
去年は丸一年で数えるほどだったが
ここひと月以内に何本飲んだことだろう。
銀座「ティーヌン」―タイのチャーン
荏原町「デデ」―トルコのエフェス
尾山台「Gigli」―イタリアのペローニ
南阿佐ヶ谷「スール」―ギリシャのミソス
外国の料理をよく食べている証しだネ。
330ml入りシンハは
麦芽・ホップ・水を原料としてアルコール度5%。
第一候補のインド風ポークが午前中に売切れたとのこと。
すすめられたインド風チキン、
それにタイ風グリーンの合い盛りをお願いした。
2種のカレーは別々にインドカレー店にありがちな
ステンレスの丸い器で登場、合い掛けではなく合い盛りだ。
インドには手羽元が1本、あまりうれしくないなァ。
心なしかソースに奥行きが足りない。
一方のタイもチキンのもも肉入りで
ココナッツミルク効果か、こちらがスライトリー・ベター。
虚を衝かれたのはシンハだ。
前より口当たりが軽くなって、明らかに変化が見られた。
キリンの一番搾りなんか
しょっちゅうリニューアルしてるから
これは国際的風潮なのかも知れない。
いずれにしろ不完全燃焼のエスニックカリーでありました。
「エスニックカリー
からみちゃん」
東京都文京区本郷6-2-6
03-3812-8236