鶯谷駅前は尾竹橋通りの起点、真っ直ぐ北上した。
10分ほどで三河島駅到着。
目指した「焼き肉 伽耶」はほぼホームの高架下にある。
伽耶とは古代の朝鮮半島に存った小国家群だそうだ。
昨秋、たまたま見つけた和風ショットバーが気に染まり、
何度か利用したため、東東京のコリアン・タウン、
三河島に土地勘が生まれた。
常連客が支える小さなショットバーに
迷惑を掛けてはならじと、紹介できないのが残念だ。
それはそれとして「伽耶」。
入れ込みの座敷に上がり、ドライの中瓶で乾杯。
このたびM代サンのお世話になったことがあり、
そのお礼を兼ねての会食となった。
よってタン塩、ハラミ、カルビ、揃って(上)を奮発した。
もっともほかは白菜キムチとナムル盛合わせだけ。
われわれ二人、世間では少数派の少食派。
日頃より美味少量をモットーとして
日常生活を送っているため、この程度がちょうどよい。
リトル・コリアで焼肉を食べるのは3回目。
過去2階はともに2010年の夏だった。
「九里味」は当時のGFと
「山田屋」は漫画「キン肉マン」に実名で登場する、
中野和雄サンとご一緒した。
ビールを飲んでいるうち、上タン塩登場。
おしなべて女子は牛タンが好き。
そのせいもあるのだろう、男より舌の回りがよろしい。
幼児にしたって♂より♀のほうが言葉の覚えが早い。
森のおとっつぁんが言うように話が長くなるとは思わないが
♂より♀におしゃべり好きが多いのは紛れもない事実だ。
上ハラミと上カルビが揃い、相方はWハイボール、
当方はどんぶり鉢のマッコリにチェンジ。
いわゆる朝鮮半島のどぶろくだが
これを柄杓(ひしゃく)ですくって汲む。
アルコール度数はビールのちょい上くらい。
6~7度って感じかな。
手酌ならぬ、手杓のハイピッチだったけど、
4合ほどやっつけても全然酔わないネ。
いただいた3種の牛肉はいずれ劣らず上質。
この焼き肉店はオススメ、太鼓判を押したい。
煙臭さ、油臭さともまったく無縁だし―。
J.C.は鳥の場合は焼き鳥、肉の場合は焼肉と表記する。
すき焼き、焼き魚にも送りがなを送る。
長いこと四文字熟語の朝鮮焼肉で通してきたからだ。
当店は珍しくも自ら「焼き肉
伽耶」を名乗っている。
“き”が効いてるよネ。
「焼き肉
伽耶」
東京都荒川区東日暮里1-6-5
03-5811-8929