2021年3月22日月曜日

第2615話 ザ・ウーマン・フロム・NY (その2)

隅田川の東、墨田区・吾妻橋にやって来たのは

このあとに始まる舞台を下見するため。

屋上に炎のオブジェが鎮座する「フラムドール」は

しばらく休んだものの、前日から営業を再開した。

隣接する「TOKYO隅田川ブルーイング」も健在。

ともにアサヒビールの直営店、

飛び切り美味い生ビールを飲ませてくれる。

 

あとで立ち寄るかも知れないが、せっかく来たから

「ブルーイング」のカウンターに止まった。

此処ではいつも摂氏マイナス2.2度のエクストラゴールド。

2杯飲み干し、吾妻橋から東駒形をぶ~らぶら。

駒形橋で隅田の水を渡り返した。

 

シャッターを下ろす「神谷バー」前で13年ぶりの再会。

その節は連れ立って歌舞伎座を訪れ、

十八代目 中村勘三郎&五代目 坂東玉三郎の踊りを観たあと、

勘三郎サンの楽屋におジャマした。

 

何となればA子嬢はNYの高級クラブ「U」のママ。

オーナーは十八代目の姉上、C江サンであるからにして

二人はじっこんの間柄なのだ。

J.C.はいわゆるオマケの付録でありました。

 

今回、A子の帰国を知り得たのは

馬主の半チャンのピラティス・インストラクター、

Nえチャンが以前、クラブ「U」に在籍したからだった。

彼女を通じてレンラクがつき、

A子からのメール到来につながった。

ところが生意気にもその文末。

 

近々この界隈に見えるようでしたら連絡下さい。

ディープな浅草ご案内します。

 

なんてあり、いったい誰に向かって言うとんの? てな感じ。

この件、半チャンに伝えたら

 

J.C.に浅草を案内するとは面白いですね!

落語でよくある半可通が通ぶって、、、

と言う様な顛末に。

 

だよねェ。

ピアノCMの財津一郎じゃないが、“その通~り!”

 

とにかく無事に再会を果たした。

サングラスにマスクじゃ、どんだけ老けたか

かいもく判らんけど、そこらはあとの楽しみとして

吾妻橋を再び渡ったら「フラムドール」は=Closed=。

中休みを取らない店だが完全復活はまだ先らしい。

結局は薬局、「ブルーイング」に舞い戻った。

 

=つづく=

 

「らぁめん めんまる」

 東京都台東区浅草2-15-2

 電話ナシ