「天華」の支払いは1050円。
弘明寺の古い中華はどこも安い。
観音様の急な石段を上がり、手を合わせる。
GWとあって参拝客、少なからず。
京急に乗って横浜方面に移動。
日ノ出町で降りた。
横浜の浅草、野毛町の最寄り駅が此処。
野毛はいいねェ、実にいい。
インバウンドがほとんどおらず、
GHQの配下を脱して独立国に復帰した気分。
思う存分歩き回った。
バッタリ遭遇したのが
「酒呑んで飯食って蛙之介 野毛店」。
溝の口店でのみとも・Fチャンと飲んだのは
もう5年も前のこと。
短い期間、上野にもあったが
水が合わなかったのか
ほどなく閉店の憂き目を見ている。
溝の口では大盤振る舞いで
スタッフのほぼ全員とグラスを重ねた。
あのとき食べた ”たません” と
山わさび巻きが気に召したことを覚えている。
ドライの中ジョッキを所望した。
2軒の中華のあとなので何も欲しくないが
たませんだけは通す。
ハムエッグをソースせんべいで挟んだものは
アイデアの勝利を地でゆく傑作メニューだ。
家庭でも簡単に出来そうなので
駄菓子屋でソースせんべいが手に入ったら
今度、作ってみよう。
接客のまゆチャンがいい娘(こ)、好感度高し。
壁に「同盟割り」の貼り紙を見とめ、
「同盟割りって何よ?」ー彼女に訊いてみた。
「あっ、あれはですネ。
スタッフとお客様のお名前が同じだと、
お会計が値引かれるサービスなんです」
「へえ~ッ、そんなのあるんだ。
あっ、ボクの名前ははまゆっていうんだけど」
「えっ、ウソだネ、身分証の提示お願いします」
「ハハハ、ウソじゃないヨ、冗談だヨ。
まっ、まゆだけにマユ唾だけどな」
「アハ、アハハハ!」
フレッシュ・ライムサワーに移行したあと、
再び中ジョッキに戻して計3杯。
会計は1800円也。
滞空時間はおよそ1時間。
まゆの肩をポンポンとたたき、
これから東京に ”蛙之介" であります。
「酒呑んで飯食って蛙之介 野毛店」
神奈川県横浜市中区宮川町3-71
045-315-5541