2024年5月9日木曜日

第3532話 ウラを返した田舎そば

のみとも・O野チャンが急逝してしまった。
今は無き、伊勢佐木町のカレーミュージアム、
その初代名誉館長が彼だった。
お別れのため、新宿区・中井の最勝寺へ。
年に一度くらいのペースで
酌交するようになって15年は超えている。
冥福を祈るほかはない。
どうぞ、安らかに。

お清めの会を自重して中井駅に戻った。
この日の昼は松戸市の八柱霊園。
人生で初めて墓参と通夜が同日に重なった。
「大八北珍」でしっかり飲み、
がっつり食べたため、
空腹感はないが、せっかく中井に来たのだ。
前回、そばまで辿り着けなかった店に寄ろう。

西武新宿線と都営大江戸線、
二つの駅の中間にある「田舎そば 須坂」へ。
時刻は18時半を回ったところ。
先客は皆無である。
スッと入った券売機の前で
おつかれさまセット1100円というのを見つけ、
内容を確かめたうえでポチッ!

飲みもの1杯、野沢菜、刺し盛り、
そして、そば or うどんのハーフを
冷・温から択べる。

一番搾りの中ジョッキに刺身はしまあじ2切れ、
ばちまぐろの赤身&中とろが2切れづつ。
切り身はいずれも厚めだ。
よくもこんな値段で出せるものよと感心する。
わさびこそ中国産のチューブだが存分に楽しめた。

ドライの中瓶に移行したあと、
兵庫の辛丹波の冷たいのを1合。
そばは冷やしのかけをお願いして
紅生姜のかき揚げ(100円)を追加した。

冷やがけが意想外の美味しさ。
中太の田舎そばはまさしく信州の味で
大根おろしとは絶好の相性を見せそうだ。
善光寺の周りをはじめ、信州のそばは
わさびよりもおろしとの二人三脚が持ち味。
次回はそれで行こう。

カレーの達人とはもう飲めないと思うと
寂しさが募るけれど、
こっちがそっちに行ったらまた飲ろうぜ。
それまで待ってておくれな、O野チャン!

「田舎そば 須坂」
 東京都新宿区上落合2-18-9
 03-4296-3493