2024年5月8日水曜日

第3531話 中華の穴子丼 ワンスモア

墓参のため、千葉県・松戸市の八柱霊園へ。
此処は戦前に東京都が土地を買収して
造成した都立霊園である。
去年は来られなかったので
雑草が茫々(ぼうぼう)と来たもんだ。
縁者と協力してすっかり綺麗にした。

その足で2年前にも訪れた、
新京成線・上本郷の「大八北珍」に向かう。
この町きっての人気中華のランチタイムは
14時までにつき、歩きニスト・J.C.が
めったに乗らないタクシーを利用。
13時15分に到着した。

一昨年、女将と40年ぶりに言葉を交わした。
わが街の日医大付属病院に通院中とあって
偶然に驚いたのだが、まさかその病院で
自分が白内障の手術を受けようとは
夢にも思わなかったヨ、そのときはー。

「女将さん、赤ちゃんオンブして
 頑張ってましたよネ?」
「あら、恥ずかしい、この子です」
「エエ~ッ!」
となったのでした。
娘はすでに40歳超え。

その当時も料理は水準をクリアしていたが
現在は格段に進歩して、とても美味しくなった。
とりわけ感心したのが
彼女の発案によって生まれた穴子丼である。

ツレとドライで乾杯したあと
今回も即刻、お願いした。
発注品は2年前とまったく一緒で
あとは、かきニラ炒めとラーメン。
近所だったら毎週通ってしまうヨ、間違いなく。
それほどにイケるんだ。

やはり穴子丼は好かった。
玉子でとじる柳川風のほかに
大根おろし添えもあるが
ここは迷わず玉子とじでー。

塩味のトロみのついた、かきニラもグッド。
たっぷりのニラがうれしく
モヤシのほうが多いニラレバ炒めを
臆気もなく出す店には猛省を促したい。

支那そば風のラーメンも
あるべき姿を具現化して素朴な仕上がり。
近頃の肉だらけにして脂まみれは
年配者にとって猛毒に等しい。

この日、女将さんはお休み。
家で孫の世話をやいてるとのこと。
あのときオンブされてた娘サン、店主の旦那サン、
そしてお運びやらレジやらをこなす3人の孫たち。
丸っきりの家族経営陣としばし会話を楽しんだ。
「それじゃまた、来年もこの季節にー。
 女将サンによろしくネ」
「ハイ、判りました、お待ちしてます」

ドライの中ジョッキ(大に近い)3杯と合わせ、
お勘定は4455円でありました。

「大八北珍」
 千葉県松戸市仲井町3-13
 047-368-1609