2024年5月15日水曜日

第3536話 ぶらり荒川線の旅 (その2)

けやきの大木の脇を通って鬼子母神。
せっかくなので手を合わせる。
池袋駅東口のそばまで来たが
すぐに戻って雑司ヶ谷駅。

今度は大塚駅前で降りた。
巣鴨新田から庚申塚へと歩く。
都電だから駅のホームというほどではないけど
構内に茶店が1軒ある。

普段はパスするタイプの店ながら
ぶらり途中下車の旅の途中、
アクセントをつけるために入店してみた。
ありがたいことにドライの小瓶があったヨ。

しかも、おはぎとセットで990円の割引価格。
何種類かあるうち、季節のよもぎ餡おはぎをー。
濃い緑色の餡子に包まれて
かなりデカいのを頬張った。

先日、西新井大師の門前にて
草だんごをビールの友としたが
再び餡子をアテに飲むことになろうとは
お釈迦さまもご存じあるめえ。
もっともこちらは塩昆布付き。
ビールに合わんワケがない。

店先に停まった電車に乗り込む。
飛鳥山を過ぎたとき、
明治通りの彼方に目をやると
行きつけ「豫園飯店」の看板と
狛犬2匹の石像が見えた。
よほど1杯飲ろうかな・・・と思ったが
しょっちゅう来ているのでやめておく。

梶原で下車。
梶原銀座商店街(ショッピングロード)を
往ったり来たりする。
都電もなかの「菓匠 明美」は大盛況だ。
あまり良いカタチとも思えんがなァ。
世のオバさまたちは口に入る甘いモンなら
何でもいいんじゃなかろうかー。

荒川車庫前→荒川遊園前→小台と歩いて
そこから再乗車。
荒川区役所前で降りる。
路線沿いをちょいと離れ、
荒川総合スポーツセンターにやって来た。

かつて大毎(毎日大映)オリオンズの本拠地、
東京球場があった場所である。
あれは板橋区・中板橋の弥生町に棲んでいた頃。
近所のS木サンちのI男チャンに
連れられて野球の試合を観に来た。

小学6年生になったばかりだから
東京五輪の前年、1963年4月だ。
翌’64年、大毎は東京オリオンズに改称し、
大毎最後のシーズンであった。

=つづく=

「甘味処 いっぷく亭」
 東京都豊島区西巣鴨2-32-10
 03-3949-4574