2026年2月14日土曜日

第3994話 歓びアーカイブ 第4回


お約束通りに
土曜日限定のアーカイブです。


2014年10月31日金曜日

第959話 ブルースに寄せて (その1)

前話で行きががり上、
紹介した「暗い港のブルース」。
さっそくお二人の読者から
反響があった。
いただいたお便りを披露してみたい。
最初に北海道・函館市のY村M明サン。

突然のメールで失礼します。
いつも楽しく「生きる歓び」を
拝読しております。
今日は突然、「暗い港のブルース」が
出てきて驚きました。
この曲は私の思い出の曲なんです。

当時、私は札幌のレストランに
勤めていました。
そこへ何人かのアルバイトの
女子大生が入ってきました。
ほとんどが夏休み期間だけの
短期採用でしたが私は一人の女性を
好きになってしまいました。

一度だけデートをしました。
映画に誘ったのです。
それが何と、J.C.さんが
いっておられた「ある愛の詩」で
二度びっくりです。
失恋みたいなかたちで
はかない夢に終わりましたけど、
彼女のことは
今でもときどき思い出します。

働いていた店に
ジュークボックスがあって
20円か50円か忘れましたが
コインを入れて楽しみました。
そこに「暗い港のブルース」が
あったんです。
彼女の去ったあと、
面影を慕いながら
よく聴いたものです。

青春時代にスリップさせて
いただき、まことに
ありがとうございました。

こういう便りはうれしいなァ。
実は J.C.、Y村サンのメールに
びっくり仰天したのである。
忘れもしない1972年、
「暗い港の~」がリリースされた
翌年だが芝公園のシティホテルで
こちらもバイトをしていた。

ビヤガーデンのはずれに
「プリンス ビラ」なる
別館レストランがあり、
しばしばその店に配属された。
そこにはやはり
ジュークが設置されていて
しかも「暗い港の~」が
カバーされていたのだ。
そしてY村サン同様、
よく聴いたのだった。

いやはや、
こんな偶然ってあるんですねェ。
ホントにびっくらこきました。

それにしても1960年代から
’70年代前半にかけて
都内の(日本全国だろうが)
飲食店にはけっこうな数の
ジュークボックスが置かれていた。
シティホテルのレストランでさえ
そうだから推して知るべしだろう。

ジュークが消えていったのは
カラオケが世に現れた、
’70年代後半だったように
記憶している。

=つづく=

キングトーンズの面々は
ほとんど星になってしまい、
生で聴くことはかなわぬ夢。
あのドゥーワップを
忘れることができません。

2026年2月13日金曜日

第3993話 ラムにまみれた御徒町

しょっちゅう飲み歩く御徒町。
いつも立て混んでいて
ときには順番待ちの列まで
できる店が気になっていた。
「羊香味坊」を名乗るからには
ラム中心のメニュー構成だろう。

存在の認知後、
だいぶ経って初訪問。
1階は満席で2階に上がる。
前話の「尾張屋」がよみがえった。

ビールはサッポロ赤星中瓶。
羊香水餃子とラム串5本セットを。
どちらもまずまずだが
逸品とまでは云えない。
何故こうまで人気なのだろう?
客層は若者の比率が高い。

目の前のワインセラーをのぞくと
ボトルのネックに値段が
書き込まれている。
ん? 見覚えのある光景だゾ。

そうだ、神田駅ガード下、
「味坊」じゃないか!
かれこれ10年も前に
一度だけ利用した記憶がある。
あそこのワインにも
値段が書かれていた。

そこで初めて気が付いた。
あちら「味坊」。
こちら「羊香味坊」。
同系列であることが判る。

赤星をお替わりして
何かもう1品いっとこうかー。
メニューを吟味し、
惹かれたのが羊香炒飯だった。

半炒飯が理想なんだが
あるワケないよな。
小姐に訊ねるとやはり無かった。
意を決してフルポーションに挑戦。
われながら無謀である。

結局は薬局。
けして不味くはないのに
道半ばでリタイアの憂き目。
ラム串でビールが飲めれば
それで満足なんだから
少しは自分の歳を考えろヨ。
後悔、先に立たず。
そんな上野の昼下がりでした。

「羊香味坊(ヤンシャンアジボウ)」
 東京都台東区上野3-12-6
 050-5868-0521

2026年2月12日木曜日

第3992話 温そばに おろし生姜とは!

千駄木からバスに乗って浅草へ。
いつも飲むだけの「神谷バー」で
たまにゃ食事を取ろうと目論むが
折悪く休業と来たもんだ。

数軒隣りの並び、
「尾張屋 支店」の敷居を
数年ぶりにまたぐ。
1階は満席、2階に通された。

当店の人気は天ぷらそばと天丼。
海老がデカいからネ。
J.C.はさほど海老天を好まない。
(車海老なら文句ないけど)
むしろ小ぶりな芝海老が好き。
芝に限らず小さめが好きで
乾焼蝦仁(海老チリ)や
シュリンプカクテルを好む。

でも、久しぶりだから
天南ばんをいってみよう。
ドライ中瓶とともに通した。
天ぷらそばだと
2尾付けだが南ばんなら1尾。
値段も安く節約につながる。

運ばれ来たどんぶりは
老舗らしく威風堂々。
海老もさることながら
長ねぎの存在感が際立つ。
そもそも天南ばん、鴨南ばん、
カレー南ばんの南蛮は
ねぎのことを指す。

ささがきの斜め切りではなく、
スパッと縦に真っ二つ、
いわゆる唐竹割りが武士好みだ。
通はこのねぎを南蛮切りとも呼ぶ。

傍らの薬味はさらしねぎに
ん? んん?
何と、おろし生姜と来たもんだ。
確かに温そばとわさびは
相性がよろしくない。

「尾張屋」では常に冷たいそば。
温そばなら当店の常連だった、
永井荷風が好んだかしわ南ばんを
食べたことはあるが
生姜なんざ付いて来なかった。

あれは「尾張屋 本店」のほうで
10年も昔だからなァ。
とにかく素晴らしくはなくとも
そこそこ美味しくいただいた。
生姜もちょっぴり使ってネ。

「尾張屋 支店」
 東京都台東区浅草1-1-3
 03-3841-8780

最近始めた=歓びアーカイブ=。
浪花の小姑・らびちゃんはじめ、
多くの方々のご好評をいただき、
その声に応えたく、
今週から休載日の土曜に
お届けすることにしました。
ご愛読のほどよろしく願います

2026年2月11日水曜日

第3991話 柴又に 続いて芝を 往きました

柴又街道を往った翌々日。
今度は芝を歩く J.C.の姿を
見ることが出来た。
ん? ンなモン、
見たかないぜ! ってか? 
そう仰らずに先をお読み下され。

まずは腹ごしらえ。
芝二丁目界隈で
人気の「サンギュリエ」へ。
ライスの上に骨付き鶏モモが
ドーンと1本乗った、
ムルギカレーが看板商品だ。

ムルギカレーと茄子カレーが
どちらも北里柴三郎1枚。
トッピングと呼ばれ、
両方乗ったのが100円増し。
しかし茄子人気は冴えず、
ほとんどの客がムルギを注文。
J.C.も右へ倣えである。

黒ラベルの生ビールは
チューリップ型グラスに
300ccくらいかな?
1杯700円と少々割高だが
2杯飲みました。

さっそくのサラダは
サニーレタスにりんごが
ちょびっと添えてある。
じゃが芋みたいな色合いは
王林だと思われた。

運ばれ来たカレー皿には
真ん中にライスの山がこんもり。
てっぺんにくだんのチキン。
その周りを囲む山のふもとは
ヒタヒタのカレーソース。
具材が見当たらず、
シャバシャバのスープカレー風。

カレー自体はとても美味しい。
備え付けの辛味ペーストも
きちんと役割を果たしている。
少食派にはライス多過ぎで
代わりにソースはもっとほしい。
デカい鶏モモを食べ切れず、
ライスも5分の1ほど残した。

狭い地域ながら芝二丁目を
グルグル歩き回る。
旧新堀町はのどかな一郭である。
食べもの屋が何軒も建ち並び、
港区では赤坂や六本木、
挙句は麻布十番をもしのぐ、
最も好きなエリアだ。

町中華風本格派「綿徳」。
穴子天ざるの「ざるそば屋」。
酒場兼食堂「浜松屋」。
それぞれに魅力的で定期的に
通うこととなるのでしょう。

「サンギュリエ」
 東京都港区芝2-24-1
 03-3451-9041

2026年2月10日火曜日

第3990話 柴又街道を往きました (その2)

前話のつづき。
わけの判らん店が出張ってきて
図々しくも「とらや」を
名乗ったものだから
松竹と山田洋次監督は
「とらや」から「くるまや」へ
屋号の改名を余儀なくされたのだ。
世の中に悪の種は尽きず、
悪人もまた絶えることがない。

ドライ中瓶2本&だんごセット。
3本付けの1皿には
焼きだんご(みたらし)。
草だんご(あんこ乗せ)。
磯おとめというのは
醤油の素焼きに切り海苔まぶし。

周りを見渡すと
だんごセットの客がほとんどで
二人連ればかりだ。
30分の滞空後、せっかくだから
帝釈天へ向かう。
門前で一礼し、参拝はしない。

相方が柴又駅前で向かい合う、
寅&さくらの銅像が見たいと云う。
連れてったら、ちとシラけ気味。
うん、デキが良くないんだ。
さくらはちっとも似てないし、
寅さんはスゴんだやくざみたい。

目の前の居酒屋「春」を
チラリとのぞいた。
ママが元気に立ち働いている。
あとは娘と初見のオバちゃん。
女ばかりの3人体制である。

立ち寄るべきか、素通りするか、
かなり迷ってハムレットの心境。
「ねえ、どうするの?」
せっつかれ、結局は薬局、
ステップ・インの巻。
当店では渥美清が撮影の合間に
納豆オムレツを食べている。

一番搾り中瓶を注ぎ合い、
本日三度目の乾杯だ。
つまみは目の前の大皿から。
当方がマカロニサラダ。
相方は甘らっきょう。

柴又ハイボールに切り替え、
ママに訊いてみた。
「23年前に3回続けて
 おジャマしたけど
 覚えてないでしょ?」
「それは昔過ぎるわ」

ツレは往時の元カノ・K子。
ママが彼女を気に入って
帰る際に柴又駅のホームまで
見送ってくれたものだ。
オニイちゃんを見送る、
さくらみたいにー。

ちょいと高めの濁り酒、
三戸ドンベリを1杯いただき、
「またおジャマするネ」
「ハイ、もっと短いスパンでネ」
今回は見送りがありませんでした。

「高木屋老舗」
 東京都葛飾区柴又7-7-4
 03-3657-3136

「春」
 東京都葛飾区柴又4-8-14
 03-3657-3518

2026年2月9日月曜日

第3989話 柴又街道を往きました (その1)

本日は麦歩とも・N子と
京成小岩で待ち合わせ。
上野発の電車を日暮里から
乗り込もうとしたそのとき
グイッと右腕をつかまれた。

ん? なんだ、なんだ!
振り向けば乱暴者は 
N子その人だった。
大した偶然ではないけれど
まあ、プチ偶然ではあるわな。

目的地に到着した途端、
石川さゆりが歌い出す。

♪ 上野発の私鉄電車
  降りた時から
  京成小岩は風の中
  家へ帰る人の群れは
  誰も無口で
  改札口を抜けてゆく
  われわれ二人
  コートの襟を立て
  こごえそうな肩を寄せて
  歩いていました
  あゝ柴又街道・冬景色 ♪

去年の暮の級友との忘年会。
京成小岩からJR小岩の南まで
歩いたときに遭遇したのが
「淡路島バーガー」なる店だ。

淡路島特産の玉ねぎを
ふんだんに使ったバーガーと
カレーライスが主力商品で
どうせなら両方食べたい。
でも一人じゃムリ。
そこで相方に肥掛け、もとい、
声掛けしたのであった。

バーガーはプレーン。
カレーには玉ねぎカツ。
うむ、どっちもなかなかだ。
玉ねぎの甘みが味覚を魅了する。
ハイネケンの小瓶を
二人で3本飲っつけた。

あとで調べたら「淡バーガ」は
都内に10軒近くあった。
でも、出逢った店を訪れるのが
筋というものだろう。

柴又街道を北に向かって歩む。
けっこうな数の飲食店を
通り過ぎて帝釈天参道に到達。
迷うひまもあらばこそ、
「高木屋老舗」に入店した。

柴又に来れば寄るの「高木屋」は
寅さん映画の舞台、
「とらや」のモデルになった店だ。
参道中ほどの「とらや」は
真っ赤な偽物だから読者は
くれぐれも騙されないようにネ。

=つづく=

「淡路島バーガー 京成小岩店」
 東京都江戸川区北小岩2-5-6
 03-5876-8651

2026年2月6日金曜日

第3988話 歓びアーカイブ 第3回

今日は =歓びアーカイブ= 第3回。
”生きる歓び” の前身、
"食べる歓び” から
その第1回をお届けします。

第1回 2006年7月3日

= J.C.って何なのサ?=

私に関する質問でイチバン多いのは
「J.C.って何のことですか?」
まずは名刺代わり、
このお訊ねにお応えします。

初めて金融業界に
アシを踏み入れたのは1980年代。
当時、神谷町にあった、
英国のマネーブローカーでした。

最初の3ヶ月間ほどは毎朝、
英国陸軍出身の支店長による
直々のトレーニング。
外国為替取引とはなんぞや、
東京ドルコール市場とはなんぞや、
懐かしく思い出される若き日々です。

休憩時間にスモーカーだった私は
愛飲していたゴロワーズを一服。
ところがこの支店長、
エジプト葉を使う、
フランス煙草の匂いが大嫌い。

いつしか私を典型的な
フランス男子の名称の
ジャン・クロードと呼び始め、
そのニックネームが定着しました。
そのうちイニシャルの J.C.に
縮まったワケなのです。

閑話休題。
「食」の話題をご披露せねば。
前フリが長くなったので
初回は軽く今日の昼メシ。

神保町の中華料理屋で
雲呑麺でもツルツルやろうと思い、
A1出口を出ようとすると、
突然の驟雨に見舞われる。
雨宿りの群集に混じって
しばし思案投げ首だ。

ふと見れば「大衆酒場 一休」が
目の前の半地下にー。
大衆酒場で酒は飲んでも
メシは食わない主義で
メシなら大衆食堂のほうが
信頼感指数が高い。

とは言うものの、
泣く子と降る雨には勝てんもん。
運ばれ来たる焼き魚定食(800円)は
赤魚粕漬け・きんぴら・
きゅうりと大根のぬか漬け・
わかめの味噌汁・ごはん。
ボリュームたっぷりだ。

オマケに希望すれば、
納豆か生玉子がサービスで付く。
朝メシじゃないからサービス品は辞退し、
パクパク食べて
味のほうはともかくも栄養は摂取した。

それにしても客の9割近くはみなお父さん。
学生街なのに学生がおらん。
女性客の姿も見えん。
調理にいそしむ娘さんが
不釣合いに可愛いのが救い。

地上に出ると、カラリ雨も上がって、
まぶしいほどに太陽がいっぱい。
「さぁ、オフィスに戻って原稿書くぞぉ!」
と書き上げたのがコレ。
今後ともヨロシク願います。

と、こんな感じで
第一歩を踏み出したのです。

2026年2月5日木曜日

第3987話 出雲そばと岡山にぎり

2泊3日の旅の最終日。
米子を発ったバスは出雲大社へ。
20年前に来たときは
みんなしてぶっとい注連縄に
賽銭を投げつけ、縄に刺されば
ご利益があると聞いたが
今は誰一人投げていなかった。

昼食は「観光センター いずも」。
云わずと知れた出雲そばである。
申し訳ないが出雲そばを
旨いと思ったことは一度もない。

若き日、ホテルで働いていた頃。
大パーティーには模擬店が並ぶ。
一番人気はにぎり鮨。
二番が天ぷらで出雲は毎度残る。
神田神保町に専門店もあったが
いつしか消えて中華に代わった。

中海(なかうみ)に浮かぶ、
大根島の由志園へ。
通年咲き誇る牡丹と
雲州人参(高麗人参)で名を成す。
ツアー一同、人参茶を振る舞われ、
人参の効能を聞かされた。

お次はデッカい鬼太郎像と
海産物が待つ境港へ。
水槽の活本ずわい蟹で
一番高いのは2万5千円也。

此処で遭遇したのがババア。
いえ、人間の婆さんではなく、
サカナのババアだ。
噂には聞いていたが
実物には初めてお目に掛かった。
奇想天外な容貌をしており、
タナカゲンゲあるいは
キツネダラの異名を持つ。

冷凍の切り身が売られており、
見初めたサカナは必ず買う J.C.、
嬉々として購入に及んだ。
ん? ジジイがババア買って
どうすんだ! ってか?
フン、ほっとけや!

2時間ほど走って岡山着。
旅の終わりの駅や空港へは常に
早め早め、今回も例外ではない。
1時間の余裕があった。

歓び勇んで切歯扼腕。
駅周辺の止まり木探しだ。
蛇の道は蛇、飲む店は呑兵衛。
「飛鳥」なる瀬戸内酒場に入店。

何となれば、店先の看板に
”岡山にぎり” を発見したからだ。
いずれも岡山名物、
ままかり・しゃこ・穴子が
2カンづつ計6カンで1500円。
絵にかいたような J.C.好みに
迷うことなく中瓶と一緒に通す。

そう云や、昨夜も米子で
3種6カン食べたっけ・・・。
中国地方でも歴史は繰り返す。
ところが好事魔多しの諺通り、
揃ってイマイチと来たもんだ。

それでも阿呆巻、もとい、
恵方巻なんぞよりは
ナンボかマシだろう。
生涯一度も食ってないけどネ。

しかし、岡山で飲めたことは
僥倖と云わねばなりません。

「観光センター いずも」
 島根県出雲市大社町杵築東273
 0853-53-3030

「飛鳥」
 岡山県岡山市北区駅元町3-10
 0862-52-4151

2026年2月4日水曜日

第3986話 鯖しゃぶで飲む あんみつ姫

松江城の周りを散策して
バスに乗り込んだ。
今夜の宿泊は米子、鳥取県に戻る。
途中、足立美術館に立ち寄った。
此処は美術品より日本庭園で有名。
雪景色の鳥取砂丘とは対照的に
白と緑の織り成す景色は
目を和ませてくれた。

米子駅前のホテルに投宿後、
すぐさま街に飛び出す。
駅前通りの「ゆらく」へ。
目当ては米子名物・鯖しゃぶだ。

NYリユニオンのメンバーで
米子市出身のフタちゃんに
強く推奨されたのが鯖しゃぶ。
米子市淀江産の銀のさばは
陸上養殖で天然より美味という。

鯖しゃぶの前ににぎり鮨をー。
山陰特産の猛者(もさ)海老。
本まぐろの幼魚・よこわ。
馬頭鯛というのは的鯛のこと。
3種を2カンづつ通した。
いずれも美味しくビールが進む。

鯖しゃぶの用意が調った。
薄造りは17切れあった。
鍋には大量の玉ねぎが浮き沈み。
まずはそのまま刺身で7切れ。
しゃぶは箸先で軽く泳がす。
下関のふくに勝るとも劣らない。

くだんのフタちゃんに
勧められたものがもう一つ。
いなたひめ強力(ごうりき)なる、
純米吟醸酒だ。

稲田本店は米子で1673年創業。
山口県・岩国市の銘酒、
獺祭をツンとすました、
かぐや姫と見立てれば、
稲田姫はおちゃめな味わいが
ありもしてさしずめ、
あんみつ姫といったところかー。
美味い酒である。

銀鯖しゃぶもいなたひめも
佳いものすすめてくれて
フタちゃん、あんがと!

「ゆらく」のマネージャーに
米子の歓楽街を訊ねたら
角盤町周辺との応答。
駅から遠く、15分以上歩いた。

ふ~む、米子の街は
県庁所在地の鳥取より
迫力があって盛り場にも
パワーが噴出している。

スナックを求め、ぶ~らぶら。
品定めは十軒近くに及んだ。
J.C.が長年培ってきた嗅覚は
自分で云うのもなんだが鋭い。

「さんらいず」のドアを引く。
先客はゼロでマニラ出身のママ。
鳥取県はフィリピーナが多い。
客が来ないのをいいことに
デュエットを含め、
二人で十数曲づつ歌った。

滞空は3時間にも及び、
飲んだのはドライ小瓶5本。
クルマを呼んで貰い、
ハグして See You Again !
夜の米子は女子(おなご)まで
なかなかにイケておりました。

「美酒佳肴 ゆらく」
 鳥取県米子市明治町227
 0859-21-2606

2026年2月3日火曜日

第3985話 香住のカニより 松江のカツ

翌朝はホテルを早く出発し、
白壁土蔵の町・倉吉へ。
町の英雄は元横綱・琴桜で
銅像や記念館まである。

売り出し中の伯乃富士も
当地の出身だが若いくせに
立会時の礼儀作法が
なっちゃないから
負ければうれしい。

降り積もった雪のため、
歩行は難渋を極めた。
サクッとめぐったらガス注入。
旅先では昼前から飲むのが常だ。

1軒の古い造り酒屋を発見。
ドライのレギュラー缶を購入。
冷えがちと甘いため、
道端の白雪に埋め、冷え冷えに。

ふと思い、プラコップに
雪を一握り投じてビールを注ぐ。
雪割り桜ならぬ、雪割り麦酒は
なかなかにオツなもので
もう1缶買いに戻ったほど。

次の行く先は島根県・松江。
自由昼食を含めて
与えられたのは丸2時間。
下調べの末に狙いを定めた、
「西洋軒」へまっしぐら。
昭和7年創業、洋食の老舗だ。

2名以上は2階テーブル、
単身客は1階カウンターに
案内される。
カウンターのほぼ真ん中に
陣を取り、ドライ中瓶を所望。

エビフライ・カニクリコロ・
ハンバーグ・タンシチュー・
オムライスが主な品揃えだが
松江名物にして一番人気の
カツライス(1100円)を発注。

おざなりではないしっかりとした、
サラダを食べるうち主役が調った。
タップリのライスの上に横たわる、
ロースカツにはこれもタップリの
デミグラスが掛かっている。

うん、いいネ、いいですネ。
とんかつソースとは
ひと味異なる濃厚な旨みが
ライスにピタリと寄り添う。
さすがのご当地名物に満足。
香住のカニでなく松江のカツに
軍配が挙がるのも致し方なし。

店は京橋川沿いに佇んでいる。
川面にキンクロハジロのつがい。
何度も水中に
潜り込んでは浮き上がる。
不忍池ではお馴染みのキンクロが
カワウみたいに潜る姿を
初めて見たけど、可愛いものです。

「西洋軒」
 島根県松江市片原町111
 0852-22-3434

2026年2月2日月曜日

第3984話 雪に埋もれた鳥取砂丘

今話も股旅、もとい、また旅です。
此度は山陰を訪れた。
のぞみは8時東京発。
雪のため20分ほど遅れたが
3時間少々で岡山着。

そこからバスでまっしぐら。
鳥取砂丘は雪に埋もれて
真っ白の銀世界だった。
ものは言い様でTD曰く、
「雪の砂丘はレアです。
 貴重な体験ができました」
(フン、アンタが歩きなさい)

おりしも霰(あられ)の襲来。
頬をたたいて痛いのなんのっ。
サイズが小さいから
雹(ひょう)ではなく霰だ。

写真撮影用のラクダも
小屋に引きこもってお休み。
ボ~ッとしてたら
「月の沙漠」のメロディーが
聞こえてきた。

♪ 雪の沙漠を はるばると
  旅のオヤジが 雪ました ♪

17時スタートと早めの夕食は
砂丘の真ん前の「砂丘会館」。
主役はタグ付きの紅ずわい蟹で
兵庫県・香住の産である。

ハサミを入れてシャブりつく。
そこそこ旨いが、ちと水っぽい。
蟹は茹でたらダメなんだ。
旨みが湯に流れ出すからネ。

蒸すのが一番だけど客の数が
増えたらインポッシブル。
一般家庭で生が手に入ったら
茹でずに蒸すことを
強くおすすめしたい。

蟹以外の食事内容は刺身が
猛者海老・かんぱち・サーモン・
スルメイカ・うに・いくら。
あとは鳥取牛すき焼き、
甘海老&白菜鍋、蟹ちらし。

中瓶を2本飲んだが
足りるはずもなく、
ホテルに投宿後はすぐ夜の街へ。
雪のせいで歩きにくい中、
たどり着いたのは
「マコの店」なるスナックだ。

ママも補佐役もフィリピーナで
ともにルソン島北部の街、
バギオ近くの出身だという。
J.C.は34年前にバギオを訪れた。

そんな話から盛り上がり、
3人してずいぶん歌った。
銘柄の知れないハイボールを
5杯も飲んじまいやした。

「砂丘会館」
 鳥取県鳥取市福部町湯山2164
 0857-22-6835

2026年1月30日金曜日

第3983話 宮崎県からはるばると

昨年11月の断筆騒動。
おかげで多くの読者から
お便りをいただき、
何人もの方と
酌交の幸運に恵まれた。

今日のお相手ははるか、
宮崎県からいらしたM浦K子サン。
延岡市在住の方である。
北区・梶原に妹君がお住まいで
上京のたび、お世話になるらしい。

都電荒川線・宮ノ前で待ち合わせ。
乗降客の少ない都電の駅なら
すぐに確認できるからネ。
挨拶もそこそこに
近くの「居酒屋ボンド」へ。

お酒はかなりイケる口らしい。
「生きる歓び」の読者は
男女を問わず、
召し上がられる方が多い。

ドライ中瓶を注ぎ合って乾杯。
昼間の初対面につき、
おとなしく定食のランチ。
彼女は鮭西京焼き。
J.C.は豚生姜焼き。
互いにごはん少な目で通した。

小冷奴・きんぴら・
胡瓜&大根浅漬け・
わかめ&根菜味噌汁。
みな丁寧に作られている。

訊けば、趣味は陶芸と散歩。
彼女の手になるぐい飲みを
頂戴して恐悦至極。
会話も弾み、二人で4本空けた。
あとは食後の散歩だ。
谷根千に行ってみたいと仰る。
いいでしょう、お連れしましょう。

尾久銀座から尾久橋通り。
日暮里駅のエスカレーターを昇り、
御殿坂から夕焼けだんだん。
ただし、此処からはもう
夕焼けを見ることかなわず。
無粋なマンションが建ちつつある。
建てる業者も阿呆なら
認可する荒川区も愚の骨頂。

谷中銀座、よみせ通りと来て
ちょい飲みスポット「呑平」へ。
生はサントリー、瓶はクラフト。
生で本日二度目の乾杯。

サントリー知多に切り替えると、
初めて飲んだ K子サン。
お気に召したとみえ、
お替わりと来たもんだ。

楽しい時間を過ごし、
日暮里駅まで送って
お別れの握手。
遠くからよく来て下さった。

「居酒屋 ボンド」
 東京都荒川区西尾久2-8-2
 03-5901-9441

「呑平(のんべえ)」
 東京都文京区千駄木3-44-10
 電話:ナシ

2026年1月29日木曜日

第3982話 そば屋の中華 目白台

浅草のそばとも・Mきと
数カ月前に訪れた「松栄庵」は
文京区・目白台。
その節はドライ大瓶を互いに
さしつさされつしながら
天もりやカレーライスを分けた。

当欄で紹介するつもりだったが
当店には中華メニューもあり、
どうせなら中華を食べてからと
思いつつ、そこから悪戯に
月日を費やしてしまった。

遅ればせながらようやく再訪。
相方も再びのMきだ。
ビールを通して即注したのは
中華そば&五目そば。

中華といってもそば屋らしく、
炒飯や中華丼は無い。
麺類限定でほかには
もやしそば・みそラーメン・
チャーシューメンがあるだけ。

中華そばに
肩ロースチャーシュー1枚、
シナチク、わかめ、焼き海苔。
五目そばは
チャーシュー2枚、ゆで玉子、
ナルト、わかめに
キャベツ・もやしなどの野菜。

日本そば屋の中華モノは
当たりが多いものだが
可もなく不可もなくであった。
それでも不満は残らない。

此処は日本女子大の裏手。
不忍通りから目白通りを右折して
その女子大にやって来た。
そびえるカテドラルを見上げたら
西島三重子が歌い出した。

♪ 胸の想い 言い出せなくて
  遠くで カテドラルの鐘
  思わずこぼした 涙を拭いて
    無理に笑った 風の中で  ♪
   (作詞:門谷憲二)

「千登勢橋」は1979年のリリース。
モデルの千登勢橋の本名は千登世橋。
門谷憲二が意識して代えたのなら
「池上線」も「池神線」にしないと
つじつまが合わない。

彼女最大のヒット、
「池上線」に勝るとも劣らぬ、
名曲であります。
聴いてみて下さい。

「松栄庵」
 東京都文京区目白台2-15-12
 03-3941-7441

2026年1月28日水曜日

第3981話 東上線で すべてまかなう

東武東上線・上板橋から
徒歩10分の距離にかねてより
行ってみたかった町中華あり。

「共栄軒」は昭和50年創業。
食べたいものが多いため、
誰かを誘いたい。
健啖家のうたとも・S合チャンに
声を掛けて同伴した。

ドライ大瓶を注ぎ合い、乾杯。
相方は焼き餃子とレバニラを所望。
当方は酢豚を通す。
餃子はまずまずの焼き上がり。
ジューシーなレバニラは
ニラよりもやしが多いけど合格点。
豚肉が柔らかい酢豚も水準以上だ。

締めは半チャンラーメン。
ラーメンが普通、炒飯は花マル。
大瓶3本で会計は5千円だった。

うたともにつき、あとは歌である。
東上線で隣りのときわ台に移動。
「DAM」なるカラオケボックスは
名前すら聞いたこともないが
小ぎれいで音響も悪くない。
2時間余りを過ごした。

さて、其処からは?
青江三奈の「池袋の夜」を
歌ったことでもあり、
美久仁小路へ行きたくなった。
先日は定休のためフラレた、
「ふくろ」の暖簾を潜る。

此処でもさっそくドライ大瓶。
今日は昼も夜も大瓶。
S合はすぐにハイボール。
ブラックニッカのポケット瓶だ。
お通しがザーサイでつまみは
彼女が択んだ手羽中唐揚げと
カマンベールフライ。

さっきの中華もそうだったが
このコは食べたいものを
迷いなくズバズバ注文してゆく。
人の顔色を窺ったり、
相談したりせず、
ゴーイング・マイ・ウェイ。
こういうタイプは昔、
アプレ・ゲールと呼ばれた。

今宵はこのあと、
スナックで仕上げる段取り。
美久仁小路の向かい側、
栄町通りの「S」に入った。

何曲か歌い合ったが
諸物価高騰の今日この頃、
スナックもだいぶ高くなった。
いずれにしろ、
上板橋・ときわ台・池袋と
板橋・豊島両区をトータル4軒。
すべて東上線でまかないました。

「共栄軒」
 東京都板橋区中台1-45-9
 03-3935-0933

「ふくろ 美久仁小路店」
 東京都豊島区東池袋1-23-12
 03-3985-5832

2026年1月27日火曜日

第3980話 歓びアーカイブ 第2回

本日は=歓びアーカイブ=。
その第2回をお届けします。
今回の旅では巌流島上陸は
果たせませんでしたが
思い出の1コマをご覧下さい。

2013年1月10日木曜日

第488話 小倉にハマッて サァ大変 (その3)

小倉から門司を経て
下関の唐戸市場に来ている。
市場の2階にある、
「唐戸食堂」で昼食を取った。
もっとも昼めしというより
昼飲みだけれども・・・。

この日は金曜日とあって
階下の魚市場では
「活きいき馬関街」と称し、
にぎり鮨中心の出店が並ぶ。
見た目、東京のデパ地下以下、
スーパー並みといったところ。
そこで鮨はパスした。

代わりに市場の隅の小店で
ふぐの唐揚げと
ふぐコロッケを1つづつ。
ともに100円ながら美味しい。

しばし下関を散策し、
連絡船に乗って巌流島へ。
門司でパスを買ったとき、
窓口の女性に
「巌流島って何かありますか?」―
訊ねたら
「何もありません!」―
素っ気ないご返答であった。

でも、賢い J.C.は事前に
ちゃあんと調べたもんネ。
宮本武蔵と佐々木小次郎の像は
どうでもいいとして耳寄りな情報は
この島に野生のタヌキが
生息しているというではないか。
狭い島だ、ちょいと探せば
見つかるハズ、それが楽しみだ。

はたして・・・居やしないヨ、
林というか藪というか、
けっこう木々がこんもりしており、
とても奥に踏み入ることができない。
ものの10分で島内めぐりは終わり、
ぼんやりと海を眺めていた。
巌流島から関門海峡

門司に戻る連絡船を桟橋で待つ間、
ふと振り返ると、ややっ!
居たヨ、居た、居た、居ましたヨ!
遠くに2匹のタヌキを発見

2匹ともこちらを凝視しているのは
警戒しているんだろうねェ。
案の定、近づくと
藪の中へ逃げ込んじまった。

門司行きの連絡船が着岸。
船を操舵していたオジさんが
紙袋を手に下船してきて
先刻までタヌキが
居た方向へスタコラと。

何かが起こりそうな予感のJ.C.、
すかさずあとを追う。
藪に近づいたオジさん、
いきなりバンバンと
柏手を打つじゃないの。

すると驚いたことに藪から棒、
もとい、藪からタヌキが
駆け出てきたぜ!
袋の中身は彼らのエサで
柏手に条件反射してるんだ。
エサがある間は人を気にしない

オジさんによれば、
どこから渡って来たのか
見当もつかないが
巌流島には今現在、
11匹も生息しているとのこと。
へえ~っ、そうなんだ!

昔、TBSのドラマに
「ただいま11人」ってのが
あったけど、この島は
「ただいま11匹」なんだねェ。

小倉に戻る途中、
門司の町をブラブラする。
小倉は街だが門司は町である。
個人的な認識として
ある程度の人口とサイズを
持つ大きなマチが街。
小ぢんまりとしたのが町。
勝手にそう定めている。

港から繁華街に向かうも
悲惨なことに門司の町は
寂れに寂れていた。

=つづく=

いかがでしたか?
タヌキって可愛いでしょ?

2026年1月26日月曜日

第3979話 関門海峡 行ったり来たり (その2)

山口市「長州苑」の昼食は
山口名物・瓦そばである。
卓上コンロの上には瓦が1枚。
そのまた上に瓦そばが鎮座。

去年の6月、佐賀県・佐賀市の
「八幡(はちまん)」で食したが
あまり感心しなかった。
さて、此度はどうであろうか?

瓦そばは常に一度茹でた茶そば。
そこに味付け牛肉、錦糸玉子、
青ねぎ、焼き海苔。
レモンと紅葉おろしは
ポン酢に投入する。

着火したら音を立て始めた。
焼け焦げてパリパリの部分が
なかなかによろしい。
ビールと美味しくいただき、
あらためて瓦そばを見直した。

瑠璃光寺に参拝、五重塔を仰ぐ。
茶店に甘酒・あめ湯があり、
あめ湯に惹かれたが看過した。

お次はカルスト台地の秋吉台。
J.C.は正直言って
石灰岩のニョキニョキよりも
鍾乳洞の秋芳洞を観たかったが
そちらは素通りの巻。

その後、萩・石見空港に直行。
列車にせよ、航空機にせよ、
ツアーの帰りは早め早め。
乗り遅れたら一大事だからネ。
出発まで1時間半もあった。

発券を待つ一同を尻目に
階上のレストラン、
「キッチンそらら」に赴く。
滑走路を臨む窓際の席を確保し、
萩の銘酒、東洋美人を置いてきた。

土産物売り場で
島根県・益田市産の栗ジャム。
古賀町産のつがにラーメンを購入。
つがにエキス入りスープが
ウリのラーメンは
清流・高津川からの贈り物とな。
高津川は支流を含め、
ダムが一切ない一級河川である。

レストランに戻って手酌酒。
つまみは日本三大芋煮の一つ、
津和野の芋煮と浜田名物の赤天。
すると左隣りに
ラーメンを抱えた女性が着席。

何気なしに横顔をのぞいたら
あらまっ! 見覚えのあるお顔。
昨夜、左隣りに座った彼女だ。
あるんだネ、こんな偶然がー。

「昨夜はどうも」
「エッ? あらァ!」
「どうです一杯?」
「いいえ、あっ、ハイ、どうも」
まったくもって前夜の再現である。
おかげで離陸前のひとときを
楽しく過ごすことができました。

「長州苑」
 山口県山口市木町1-6
 083-925-5850

「キッチンそらら」
 島根県益田市内田町イ597 
 萩・石見空港2F
 0856-24-0050

2026年1月23日金曜日

第3978話 関門海峡 行ったり来たり (その1)

13年前に訪れた下関では
唐戸市場で昼めしを食べただけ。
それでも下関市に属する、
巌流島をグルリとめぐった。

此度は9時にホテルを出発。
「春帆楼」のすぐ隣り、
赤間神宮を参拝する。
8歳で入水して果てた、
安徳天皇が祀られている。

境内は日本人の代わりに
コリアン&チャイニーズで
あふれ返り、それぞれの
ランゲージが響き渡る。

関門トンネルを歩いて渡った。
面白くも何ともないやネ。
海底を眺める小窓もなく、
まったく意味がない。
ジョギングする輩も多くて
危ないったらありゃしない。

バスで門司港レトロへ。
TDがしきりにみやげ購入を奨める。
旅行社と裏でつながっているのか、
やけに胡散臭いな。

みやげ店には見向きもせず、
13年ぶりの門司港駅を訪れ、
恋人同士で渡れば
幸せになれるという跳ね橋、
ブルーウイングを独りで渡った。

橋の向かいの「Anchor 1889」で
跳ね上がる様を眺めつつ、
黒ラベル中生にくつろぎを求めた。
くじらカツが名物だというんで
貰ったら小さいのが3枚400円。
少食派には願ってもない。

下関への帰りは関門橋。
眺望素晴らしく、
トンネルとは雲泥の差だ。
あんな所にもぐらせやがって
人はモグラじゃないっての!

バスは一路、
県庁所在地の山口市へと走る。
到着したのは「長州苑」。
みやげ物屋やレストランを
一手に仕切っている。
すぐ隣りは瑠璃光寺。
修復なった国宝の五重塔が
燦然と輝いていた。

=つづく=

「Anchor 1889」
 福岡県門司区東港町6-72
 080-3051-5512

2026年1月22日木曜日

第3977話 下関では ふくと VSOP

ANA725便は9時半過ぎに
萩・石見空港に着陸。
バスが向かったのは萩の町だ。
実に21年ぶりになる。

古い町並みを散策し始める、
一行と袂を分かち、
独り食堂の暖簾を潜った。
その名を「わらじ」という。

名所旧跡、神社仏閣は
写真で見ればじゅうぶん。
旅先では飲み食い優先である。
何も食べずにドライ中瓶を。
周りの先客は釜めしを待つ。
「わらじ」に束の間、
わらじを脱いだ J.C.でした。

バスは日本海沿いを西下して
元乃隅神社にやって来た。
真っ赤な鳥居が海へ向かい、
ズラ~ッと並んでいる。
歴史は浅いが外国人にも
人気のスポットである。

あとは絶景として名高い角島大橋。
夕暮れどきには13年ぶりの下関。
日本で初めてふぐ料理店として
認可を受けた「春帆楼」に登楼。
伊藤博文ゆかりの店である。

一人旅の六人が一卓を囲んだ。
品書きはかくの如し。
先付 前菜 御椀 向付 焼物
鍋物 煮物 止肴 御飯 水物

主役は何と云っても向付の薄造り。
数えたら19切れもあった。
失礼ながらみなさん、
眼の色変えてパクパクぱくぱく。

J.C.は麦酒から下関の銘酒、
海響に切り替え、当地では
ふくと呼ばれる薄造りを楽しむ。
10切れ食べて箸を置いた。
いえ、残すつもりはありません。

熱い鍋にしゃぶしゃぶと泳がせる。
いや、たまりませんネ。
J.C.の知る限り、ふぐしゃぶは
浅草「三角」しか思い浮かばない。

見ていた左隣りの女性に訊かれた。
「お酒、美味しいですか?」
「ええ、とっても。
 召し上がりますか?」
「いいえ、けっこうです」
「まあ、そう云わずにー」
酒盃に2杯召し上がられた。

食後は下関駅西口のホテルへ。
またもや単独で夜の街に出る。
この街一番の繁華街、
豊前田通り(晋作通り)は
下関の西銀座的存在だ。

スナック「タンポポ」に入店。
カラオケが無いのがよく、
サントリーVSOPまで飲み放題。
当たりの柔らかいT子ママと
会話も弾み、90分の滞空で
ドライ小瓶3本と
VSOPソーダを4杯を飲んだ。
どちらからともなく、
メルともになったのでした。

「わらじ」
 山口県萩市呉服町1-4
 0838-22-6100

「春帆楼」
 山口県下関市阿弥陀寺町4-2
 050-5457-4369

2026年1月21日水曜日

第3976話 旅の前夜は羽田泊

天空橋に着いて
駅前のホテルにチェックイン。
実は明日の朝早く、
総勢42名のツアーで
萩・石見空港へ飛ぶ予定。

早起きもラッシュも苦手につき、
旅の前夜は空港のそばに
泊まり込むのが一番だ。
荷物らしい荷物も無いので
すぐに外出する。

隣り町の穴守稲荷へ歩いた。
鳥居だらけの境内を抜け、
穴守稲荷駅前商店街で
止まり木の物色にいそしむ。
此処にしようと決めたのは
「千世(ちよ)」なる割烹だ。

このところ馴染みとなった、
田原町の沖縄酒場「三富珊瑚」。
そこのママ・K世チャンと
読みは異なるが同名店である。
いけねっ、本名をバラしちまった。

開店の17時を過ぎること3分。
カウンターの隅に促される。
接客はオヤジさん。
あとで知ったが板場は次男坊。
調理補佐が女将さん。

ドライ中瓶を通して
平目昆布締めをお願い。
お通しは赤貝ヒモ&胡瓜ぬた。
平目の〆は強めで旨みが濃厚。

屋号の由来を訊ねると
オヤジさん照れながら
女将さんをアゴでしゃくった。
なるほどそういうことかー。
もともとは下谷の出身なのに
惚れた彼女を追いかけて
大田区まで乗り込んだらしい。

赤霧島のロックをいただき、
長男の娘(店主の孫)が
手伝いに現れたところでお勘定。
「末永くお幸せにねっ!」

少食の J.C.もこれだけでは
さすがに持たない。
向かいの「中華そば さとう」へ。
ドライのレギュラー缶を
飲みながら出来上がりを待つ。

中華そばはスープの色薄く、
見た目は塩ラーメン。
ややちぢれの細打ち麺に
具材は1枚のチャーシューと
端っこの厚い小片も。
そして濃く煮込まれたシナチク。

シンプルで実に旨い。
やさしいスープにノビにくい麺。
店主は自分のラーメンの魅力を
知り尽くしているのだろう。

ところで一昨日の朝。
浅草のK世へ本日のブログに
「千世」が登場と伝えたら
彼女は此処を知っていた。
行きたい店だったんだとー。
そしての今日この日が何と、
彼女の誕生日なんだとー。

いやはや単なる偶然とは
思えぬ自分がおりました。
Happy Birthday, Kazuyo !

「千世」
 東京都大田区羽田3-2-4
 03-3744-1590

「中華そば さとう」
 東京都大田区羽田4-20-11
 070-5029-1755

2026年1月20日火曜日

第3975話 名物はあなご丼なれど・・・

品川区・鮫洲の旧東海道沿いに
「鈴乃家」なる日本そば屋あり。
昭和27年創業は J.C.より一つ若い。
東京湾の穴子の天ぷらを
名代としてきているが
現在は何処の穴子だろうか?

一歩足を踏み入れた途端、
昭和そば屋の空気に身を包まれる。
近年、こんな雰囲気は
なかなか味わえるものではない。

接客はオヤジさん一人。
板場にはオバさん、
いや、オバアさんかな?
四人もの女性が立ち働いている。

板場の真ん前、
二人掛けの卓に腰を沈めた。
ドライ中瓶のお供は
よく冷えた固茹で枝豆だ。

あなご丼に行き掛かったが
そば屋でもあることだし、
十割そばと知って
あなごせいろに方向転換。

そばは十割のわりに
コシと弾力に乏しく、
ちょいとばかり不満が残った。

天ぷらは大型の穴子1尾と
野菜が茄子・南瓜・ピーマン。
穴子らしい深い熱の通しで
カリッと揚げ切られ、
江戸前風と云ってよい。

ヌルいそば湯は飲む気になれず、
中瓶も1本にとどめて
勘定は2350円也。
この空間に身を置けただけで
そこそこの満足感にひたれた。

少し歩こう。
浜川橋(涙橋)で
立会川を渡り、鈴ヶ森に来た。
丸橋忠也・平井権八・
八百屋お七らの命を断罪した、
江戸初期からの刑場である。

平和島を左手に
美原(三原)通りを抜ける。
J.C.は小学1年から5年の春まで
この界隈に棲んでいた。

平和島駅で京浜急行に乗った。
行く先は羽田空港の手前、
天空橋である。

「さめず 鈴乃家」
 東京都品川区東大井1-24-13
 03-3474-7998

2026年1月19日月曜日

第3974話 さんざん歩いて 飲みまくり

善福寺川のほとりを離れ、
荻窪駅に到達した。
天沼から阿佐谷へ来て
松山通り商店街。
阿佐ヶ谷では最も好きな道筋だ。

中野区と杉並区を結ぶ、
中杉通りを北上し、鷺ノ宮へ。
こんなに歩けば
そろそろガス欠症状が出る。

記憶が確かなら駅そばに
牛めし「松屋」があったハズ。
あった、あった、
滑り込んで中瓶を分け合う。
滞空はたかだか15分。

なおも北に進み、
練馬区・中村橋に着いた。
さすがに二人ともくたびれ、
西武池袋線のお世話になる。

青江三奈「池袋の夜」でおなじみ、
美久仁小路「ふくろ」はお休み。
西口「三福」に廻ると大盛況。
それでも2階に1卓空いていた。

今日はずっとおとなしかった、
N子が此処で覚醒し始めた。
ガンガンあおり、
大瓶が次々に空いてゆく。

つまみは J.C. の知る限り、
日本広しといえども
当店でしか食べられない、
食用ひょうたんの浅漬け。
彼女の目ン玉が驚きで真ん丸に。

あとはキビナゴ刺し、
ウニイカのアボカド和え、
牡蠣のエスカルゴ・バター。
そして名物のわりに
あまり感心しない焼きとんは
シロとレバーを1本づつ。

ビールで通す相方を尻目に
越乃寒梅の冷酒を2杯。
そろそろ行こうと腰を上げたら
「なんか、飲み足りない、
 もう1軒行きましょ!」
ハァ? ホザきやがったな!

流れ着いたのは
2人のお別れスポット、
西日暮里と来たもんだ。
初訪の「大将」に落ち着く。

本日何回目かの乾杯は
キリン一番搾り中瓶。
絶好調の相棒は
じゃこ&ねぎのピザを通した。

これが薄くてなかなか。
満腹の当方も2切れつまんだ。
中瓶4本を空けて
あちらは道灌山通り。
こちらは諏訪台通り。
手を振り合う。
いや飲んだ、飲んじまいやした。

「松屋 鷺ノ宮店」
 東京都中野区鷺宮3-18-3
 080-5928-0513

「三福」
 東京都豊島区西池袋1-27-1
 03-3971-1773

「大将」
 東京都荒川区西日暮里5-15-8
 03-3806-5549

2026年1月16日金曜日

第3973話 またカニ炒飯を食ったんだガニ

京王井の頭線を降りたのは
富士見ヶ丘駅。
用の無い人はまず来ないところだ。
待ち合わせたのは
当欄でもすっかりお馴染み、
麦歩とも・N子である。

最近のパターンは
ちょいと歩いて昼めし。
その後は長く歩き、
途中でラブを、もとい、
ガスを注入してさらに歩き、
晩酌の止まり木に止まるのだ。

駅そばの神田川を眺める。
つがいのマガモと
1尾のマゴイを見ることが出来た。

進路を北に取りほどなく、
あらかじめ狙いを定めた、
「HONGKONG DINING 彩」へ。
界隈の人気香港料理店である。

ドライ中瓶を注ぎ合い、
グラスをカチンと合わせた。
お通しは有料の皮付きピーナッツ。
あまりうれしくないが
2人してポリポリ。

菜譜を吟味の上、通したのは
海鮮のXO醤炒めに
彼女が好きな焼き餃子、
J.C.の大好物、カニ炒飯だ。

香港らしく薄い味付けに好感。
海鮮は海老・イカ・帆立のトリオ。
餃子の焼き加減が好い塩梅で
カニ炒飯も水準を超えていた。

相方の ”麦” のピッチがイマイチ。
結局、1本どまりで当方は2本。
長距離散歩のスタートである。
春日神社は一礼するにとどめ、
なおも北東へ。

善福寺川を春日橋で渡る。
春日神社のお次は春日橋かー。
こいつは春から縁起がええわい。
上流に向かって川沿いを歩むと
うわっ、スゴいなァ!
其処は野鳥の宝庫であった。

マガモ・カルガモ・
オナガガモに加え、
キンクロハジロ・セキレイ。
茶色い頭はヒドリガモのオスか
ホオジロガモのメスだろう。

挙句は真っ白なコサギと
真っ黒なカワウが1羽づつ。
不思議なことに
異種の2羽が戯れている。

どうせなら喧嘩を始めて
白黒つけりゃいいものをー。
そう思わぬでも
なかったんだガニ。

「HONGKONG DINING 彩」
 東京都杉並区高井戸西2-10-9
 03-5941-3433

2026年1月15日木曜日

第3972話 なぜ「大勝軒」に香箱ガニ?

神保町で「喜劇 駅前温泉」を
観た帰り道である。
靖国通りを小川町に向かって歩く。
通りすがったのは
「お茶の水、大勝軒」。
窓ガラスの貼り紙に足が止まる。

能登半島志賀町直送
香箱ガニ 1杯500円

なんでまたラーメン店に
香箱ガニがあるんだろう?
香箱ガニは云わずと知れた、
本ズワイガニのメスだ。

セコガニあるいは
セイコガニの別称を持ち、
鳥取では親ガニとも呼ばれ、
県民に深く愛されている。

J.C.は以前、鳥取県・倉吉市産、
”愛と奇跡の親がにカレー” に
出逢い、痛く魅了された。
大量に取り寄せたから
まだ少し在庫が残っている。
自分にとってレトルトカレーの
最高峰がコレなのだ。

大好物のカニくんが
しかも1杯500円ときては
見過ごすことなどできやしない。
即入店の巻である。

「大勝軒」は東池袋本店に
一度おジャマしただけで
あとはそれっきり。
量の多い麺を食べ残すのが
はばかれるからネ。

忙しく立ち働くスタッフに
なぜ此処にカニが?
なんて訊くこともできず、
理由はいまだに謎のまま。

待つ間、券売機をのぞくと
同じ志賀町産の
クラフトビールがあった。
思うに震災に見舞われた、
能登の町を支援するつもりが
あるのではなかろうか。

「大勝軒」創業者の山岸サンは
情の厚い方だったと聞き及ぶ。
創業者の意志のつながりが
ここにも生きているのだろう。

当夜、自らさばいた香箱ガニは
内子・外子両方をじゅうぶんに
楽しめるものでした。

「お茶の水、大勝軒」
 東京都千代田区
 神田小川町3-1-5
 03-3291-9933

2026年1月14日水曜日

第3971話 久方ぶりの森繁・伴淳

久しぶりに神保町シアター。
田宮二郎、藤村志保の特集が
続いてすでに観た作品も多く、
足が遠のいていた。

現在の特集は
「泣いて笑って!
 あっぱれ 人情喜劇」
8本中4本が「男はつらいよ」で
過去にすべて複数回観ている。

出掛けて行ったのは
「喜劇 駅前温泉」(久松静児)
ご存じ駅前シリーズの第4作だ。
森繁&伴淳の共演作も
実に久方ぶりの鑑賞となる。

例によってチケットを
確保したら昼めしである。
神田錦華通りの「大宣」に赴く。
そば・天丼・稲庭うどんの店だ。

当店のイチ推しは天丼。
しかし単品メニューには無い。
必然的にセットメニューになる。
こんな具合だ。
ミニ天丼セットA 海老2・野菜1
   〃   B キス1・野菜3
プチ天丼セット 海老1・野菜1
ミニが1000円、プチは860円。

いつもミニBかプチだが
この日はBを稲庭冷でお願いした。
一番搾りの中瓶も2本飲んだ。

映画のデキはハッキリ言って
あまりよくなかった。
第1作の「駅前旅館」に比べ、
ずいぶん見劣りする。
肝心要の森繁と伴淳の掛け合いが
空回りしているのだ。

特筆すべきは豪華な女優陣。
淡島千景・司葉子・森光子・
池内淳子・淡路恵子。
よくこんなに揃えられたものだ。

当シリーズは16日(金)まで。
今日からの3日間、
残る上映作品は
「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」
「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」
「喜劇 女は男のふるさとヨ」
「大阪の女」以上4本のみである。

17日(土)からは新特集、
「俳優・佐田啓二」がおよそ
1カ月に渡り、繰り広げられ、
何本か観る予定でいます。

「大宣」
 東京都千代田区神田猿楽町1-4-4
 03-3219-1355

2026年1月13日火曜日

第3970話 エンコの夜を うたともと

ここんとこ出没率が高い浅草。
この夜もそうだった。
相方はうたとも・Hル。
銀座「グリーングラス」に
週一で出勤する娘(コ)だ。

歌う前の夕食。
リクエストは銀座「三州屋」か
浅草「ニュー王将」とのこと。
「どこから来るの?」
「蔵前からヨ」
「じゃ、浅草だネ」

そして歌広場はスタジオより
スナックがいいという。
かつては観音裏と田原町に
毎週のように顔を出した、
行きつけがそれぞれあったが
スナック業界にご無沙汰の昨今、
手駒は1軒として無い。

浅草のニューとも・N沢サンに
連れていかれた「三富珊瑚」の
ママ・K世チャンに指導を仰ぐ。
この人は「グリーングラス」で
Hルの先輩に当たるのだ。
何の因果でこうなるんかな?

「ニュー王将」では
いつものようにカウンター。
数日前に予約を入れたとき、
テーブルは満席だった。
盛況はご同慶の至りなり。

此処のビールはサッポロ赤星。
遅ればせながら新年の乾杯を。
定番のメンチカツを通し、
刺身は本まぐろ or めかじき。

店主のヤッちゃんに
どちらがオススメか訊ねると
「好きずきですから・・・」
「そんなことは判ってるヨ。
 強いて言えばどっち?」
「まぐろかな?」
「じゃ、めかじき!」
「ガハッ、ガハハハハ!」

あとはこれまた定番、
カニサラダをいただいた。
普段ならスタッフと
いろいろ会話を楽しむんだが
今宵は大忙し。
おいとますることにした。

スナック「E.M」に移動。
当店のママは何を隠そう、
「ロック座」の元踊り子サンで
早い話がストリッパーだった人。

ブラックニッカのハイボールを
飲みながら歌った。
相方、明菜「十戒」、
梓みちよ「二人でお酒を」。
当方、郷ひろみ「よろしく哀愁」、
陽水「青空、ひとりきり」。
ほかにも歌ったが覚えちゃいない。

埼玉県・桶川市へ帰ってゆく、
Hルとは上野駅で別れました。

「ニュー王将」
 東京都台東区浅草6-43-4
 03-3875-1066