2026年3月25日水曜日

第4027話 スタート地点は丸の内 (その3)

御徒町にやって来た二人。
上野に向かい、アメ横を往く。
入店したのは「かのや」2階。
此処の1階で遠来のニューとも、
K藤サンと飲んだのは去年の師走。
それ以来になる。

ドライ大瓶を注ぎ合ってカチン。
つまみはカニコロッケ1皿のみ。
19時前の到着だったが
30分後にはほぼ満席。
ワイガヤが頂点に達した。
こりゃかなわんと大瓶2本で退散。

さて、何処へ行こう。
上野から鶯谷、日暮里まで歩いた。
崖の下側、ロータリーの周辺を
フラフラするも的に当たらず。
駅の反対側、谷中方面へ昇った。

焼けくそだんだんに差し掛かると
「夕焼け酒場」の外で
煙草を吸っていたオばちゃんが
「中、空いてますよぉ!」
相方・Mきがそれに反応して
ステップ・インの巻である。

ビールはエビスのみ。
仕方なくハイボールを飲む二人。
「角瓶ですか?」
「ブラックニッカです」
ママが応える。
お通しは菜花を添えた小冷奴。
ふきのとう味噌が載っていた。

カウンターに常連のオバさんと
さっきの煙草オバさん。
仲良し同士のようだ。
小卓に陣取ったわれわれと
言葉を交わし始める。

ママは雇われで月数回の出勤。
次回はちょうど1週後とのこと。
彼女たちとまた此処で会う約束を
交わしてしまった。
酔うとこういうことがよくある。

そこへアジア系の若者が一人、
入店して来たじゃないかー。
われわれの卓に招き入れ、
エビスを注いでやって乾杯。
シンガポールからの来日だと云う。
彼の地で4年も暮らしたJ.C.、
自ずと会話に弾みがついた。

ビール1本で彼は宿に帰り、
あとはオバさんズと
また盛り上がる。
気が付けば看板の11時。
4人揃って夜更けの町に
出ましたとサ。

=おしまい=

「かのや」
 東京都台東区上野6-9-14
 03-5812-7710

「夕焼け酒場」
 東京都荒川区西日暮里3-10-15
 電話:無いみたい