「大三元」で五目焼きシャバをいただき、
錦糸町から京葉道路を西に向かう。
三ツ目通りと交差するノースイースト・コーナーに
読者が推奨する台湾料理屋「生駒」があった。
今日は心変わりしたが遠からず訪れるので
少々お待ちくださいネ、K本さん。
交差点を左折し三ツ目通りを南へ。
菊川を経て森下に到った。
森下のイメージは深川の北のはずれだが
地名の由来となった深川八郎右衛門が棲んだ由。
此処こそ深川発祥の地と言えなくもない。
しかしながらJ.C.にとって深川のヘソは門前仲町。
子どもの頃より縁日に親しんだ、
深川不動の存在に拠るところが大きい。
のらくろ~ド(高橋夜店通り)、清澄通りと歩む。
1軒の精肉店に差し掛かった。
「ミートショップ
山越」である。
ハイカラな屋号は半世紀前の創業当時、
「山越精肉店」だったろうと推察される。
ずいぶん前に一度、入店して惣菜を見させてもらった。
そのときは移動の途中でもあり、
何一つ買わなかったが再び惹かれて店内へ。
当夜の食事処が自宅に決まった瞬間である。
だって、二度目の冷やかしはあんまりだもの。
購入したのはカシューナッツをちりばめたコンビーフ、
牛タンのシチュー、カクテルウインナーの3品。
ロールキャベツにもそそられたが
一両日でそんなに食べられるものではない。
新大橋を渡って深川から浜町へ。
隅田の川風がほほに心地よい。
♪ 浮いた浮いたと 浜町河岸に
浮かれ柳の はずかしや ♪
思わず「明治一代女」を口ずさんだものの、
浜町河岸は500mほど北から始まり
その先、両国橋西詰までをいう。
浜町と人形町の間にある緑の散歩道で
小ジャレたベッカライに遭遇した。
独語でベーカリーのことだが
そんならそう言えばいいじゃないか、ってか?
いえ、「タンネ」はドイツパン専門店なんざんす。
ドイツ皇帝にちなんだカイザーゼンメルと
ビールのつまみのプレッツェルを買い求めた。
ミートショップとベッカライのおかげで
当夜のディナーは普段と一風変わり、これもまた楽しき哉。
近頃はまったくもって、楽しいことばかりなり。
「ミートショップ
山越」
東京都江東区森下1-12-11
03-3631-5730
「タンネ」
東京都中央区日本橋浜町2-1-5
03-3667-0426