2025年12月31日水曜日

第3961話 おこめは買わない おこめ券

区からおこめ券が届いた。
<区内おこめ券取扱店舗>
見たら実にさまざま。
お米のみ
お米購入に限り店内商品可能
店内商品
てな塩梅である。

わが家ではあまりお米を食べない。
よってお米は買わない。
どっかの元大臣みたいにネ。
店内商品の店舗に狙いを定める。

ドン・キホーテ 業務スーパー
ココスナカムラ 成城石井
そんな店々である。
ここは石チャンでキマリだろう。
アトレ上野店を訪れた。

購入したのは
モッツァレッラ、グリュイエール、
パテ・ド・カンパーニュ、
発酵バタークロワッサン、
金沢のにしんうま煮、
ヤマモリのタイカレー、
石井のボルシチ、ビーフルンダン、
海老&ムール貝のパエリア、
紅ずわい蟹ビスクなどなど。
予算を軽くオーバーし、
残りは現金での支払いだ。

帰りに行きつけの鮮魚店にも
立ち寄って当夜は家めし。
パエリアと蟹ビスクを食した。
セレブの支持を受ける、
スーパーだけに水準は高い。
素晴らしいとは云えないまでも
平均レベルを軽く超えている。

そんなこんなで
今年も暮れて大つごもり。
今年はブログ断筆に関わる、
醜態をさらしたりもして
いろいろございました。

呆れながらも読んで
下すった多くの方々に
心より感謝申し上げます。
来年も引き続きよろしくです。

巳年だったせいか今年は
迷い道クネクネの一年でした。
来年はグリーングラスや
オグリキャップの如く、
軽やかに駆け抜けましょう。
みなさんの行く手に
幸多からんことを!

「成城石井 上野アトレ店」
 東京都台東区上野7-1-1
 アトレ上野1F
 03-5806-1336

2025年12月30日火曜日

第3960話 あともうちょいで4万歩 (その2)

砂町銀座を抜けて丸八通り。
真っ直ぐに北上して往く。
丸八橋を越えてほどなく、
「あら? あそこにも商店街が」
左手を眺めて彼女、
なかなかに目ざとい。

「あれは中央銀座、
 寂れてるけど行くかい?」
「行きたい!」
丸八通りを左折して向かった。
此処は大島(おおじま)だ。

亀戸を過ぎ、墨田区・立花。
そしてフツーの人は乗らない、
東武亀戸線の小村井駅前。
踏切を横断した。

J.C.気に入りのストリート、
キラキラ橘商店街に到着。
「きくのや」の暖簾が出ている。
店頭販売がメインのもつ焼き屋は
店内で飲むことも出来る。
オッサン&ジイサンのたまり場だ。

案の定、先客はオッサン2名。
ドライ中瓶2本に
もつ焼きはカシラ(塩)、
レバ&シロ(タレ)をー。
相方はシロ&つくね(塩)、
レバ(タレ)である。

中瓶をもう1本空けて再出発。
十間橋通りを南下して押上へ。
スカイツリーは
見上げただけでスルーだ。

牛嶋神社にやって来た。
紫色のイルミネーションが綺麗。
クリスマス・イルミには
トンと興味がないが
神社のこういうのはいいもんだ。

言問通りで隅田川を渡り、浅草へ。
前週も寄った「みずの」に入店。
ドライ中瓶を注ぎ合いながら
お通しはインゲン胡麻和えと
牛肉ごぼう時雨煮を択ぶと
ともになかなかの佳品であった。

目当てのフタエゴ刺しは売切れ。
赤身をにんにくスライスでやる。
麦歩ともが痛く感激の巻。
どうやら馬刺しに目覚めたようだ。

あわび肝&赤貝醤油漬け、
出汁巻き玉子、自家製さつま揚げ、
塩昆布クリームチーズをパクパク。
N子はずっとビール。
J.C.はさすがに飽きたので
クラフトジン&ソーダに移行した。

帰り道はずっと歩き通し、
こちらは日暮里、
あちらは西日暮里の曲がり角。
「それじゃ、また来年ネ!」

帰宅後、スマホの万歩計を見たら
3万9千6百歩と来たもんだ。
マラソンは無理としても
競歩なら大会に出られるかもネ。

「きくのや」
 東京都墨田区京島3-21-10
 03-3611-7338

「酒肴 みずの」
 東京都台東区西浅草2-2-1
 080-6192-3187

2025年12月29日月曜日

第3959話 あともうちょいで4万歩 (その1)

麦酒&散歩ともだちアゲイン。
これから”麦歩とも”と呼ぼう。
「砂町銀座に行ってみたい」ー
そう言うんで待ち合わせたのは
都営新宿線・住吉駅。

まず案内したのは
近くの住吉銀座商店街。
真打ち・砂町の前に
前座・住吉はどうだろう?
てな感じである。

通りの向こうにスカイツリーが
ニョッキリ突っ立っていた。
でも、この寂れようはどうだ?
地方都市の駅前商店街みたい。

シャッターが文字通り、
シャットアウトされている。
3分歩いてすぐにUターン。
見るものとてなく、元に戻った。

扇橋「味久」の2階に上がる。
界隈では人気の昼めし処は
食堂ではなく割烹という雰囲気。
そこはかとなく高級感が漂う。

ビールを通すと、
頼む客がまずいないのだろう。
「ちょっと下に行って
 見て来ますっ!」
ドライの大瓶が運ばれて来た。
高級店で大瓶は極めて珍しい。

相方はあじたたき定食。
当方は豚生姜焼き定食。
それぞれまぐろ中落ちを追加。
店の名代はたったの200円。
当店の人気メニューが
中落ち定食と中落ち丼なのだ。

ごはんのおかずというより、
ビールの肴として楽しむ。
大瓶を3本空けたところで
「今見たらもう1本だけ
 残ってましたが・・・」
「そんなに飲めるかっ!」
お運びさんとともに嗤い合う、
平和なイヴ・イヴの昼下がり。

南砂五差路で清洲橋通りを渡り、
砂町銀座にやって来た。
初めてのN子は珍しがって
きょろきょろ、キョロキョロ。
「銀座ホール」の店先で
「冷たいビールでも飲もうか?」
「エッ? も~お?
 もちょっと歩いてから・・・」
まっ、それもそうだわな。

=つづく=

「季節料理 味久」
 東京都江東区扇橋2-20-1
 03-3645-3027

2025年12月26日金曜日

第3958話 特大ジョッキに特大徳利 (その2)

北千住の御用達「千住845」。
当店のデカ物は心底デカい。
黒ラベルの大ジョッキに
度肝を抜かれる暇もあらばこそ
菊正樽酒の五合徳利には
目を真ん丸に、いや、
目が点になった。

まっ、昔から山本直純センセも
声を大にして叫んでおる。
「大きいことはいいことだぁ!」
ってネ。

卓上は天ぷらが刺身に入れ替わる。
これまた各自好きなモノを
節操もなく手当たり次第。
やっぱりみんな海老が
大好きなんだねェ。

あとはさつま芋が人気。
芋ネエチャン、もとい、
芋オバさんが芋食って
どうすんだい!

 J.C.の悲痛な叫びは
哀れにもべしゃくりに
かき消されてしまい、
自分用の穴子を
わびしく一つ頼んだ。

連中はほかにもいろいろと
食い散らかしていたが
独りさびしく菊正に専念。
まあ、たまにゃ、
ワイガヤを肴にして
飲むのも悪かないやネ。

勘定は一人アタマ5千円ちょい。
料理と価格に向けた、
メンバーの評価がかなり高い。
大衆酒場はこうでなくっちゃ。
6人揃って駅まで歩き、
メトロ千代田線の乗客となる。

下車したのは3ツ目の千駄木。
馴染みの「グランプリ」に
乗り込んだものの、
締めを食べなかったので
空腹を訴えるメンバーあり。
2曲づつは歌ったかな?
早々に退散の巻である。

よみせ通りを北上し、
ぶつかった道灌山通りは
「ときわ食堂」の流れを汲む、
「さくら食堂」になだれ込んだ。

またまた各自、勝手な注文が
てんでんばらばら。
キムチチャーハンを
所望する輩まで出る始末だ。

J.C.はひたすら麦酒を飲み続け、
カキフライを2個つまんだ。
キリがないから
そろそろお開きにしようや。

「酒と肴 千住845」
 東京都足立区千住2-39
 050-5594-0528

「グランプリ」
 東京都台東区谷中3-13-10
 033821-6376

「さくら食堂」
 東京都文京区千駄木3-50-15
 03-5809-0953

2025年12月25日木曜日

第3957話 特大ジョッキに特大徳利 (その1)

この日は仲良しこよしの忘年会。
いつもの美女軍団3名に
1カップルを加え、
総勢6人が「千住845」に
集結したのは週末の午後3時。

J.C.は4日前にも
此処で飲んだのになァ。
昨今、北千住では出没率、
第一位の座に君臨する店だ。

各自、生派・瓶派に分かれ、
ビールで乾杯だが
N々のダンナのトモが頼んだ
生大のデカさにビックリ。
1L はゆうに超えとるゾ!

美女3人は揃って生中。
中3杯を大1杯が上回るので
経費削減のため、
彼女らに言い渡した。
「お替わりは生大1杯にしといて
 ストローを3本貰うんだゾ!」

最初にサーヴされたのは
馬肉のカルパッチョ3皿。
手間が掛かるため、
入店直後、面子が揃う前に
発注しておいた。
以前、一度試して
気に染まってたんでネ。

先週も当欄に書いたが
「845」は刺身を
チョコチョコ通せるのが利点。
8種ほどのサカナを
3カン or 5カンで頼める。
5カンのほうが多少割安だ。

各自好きなモノを
1種5カン択べと発したら
インド赤身・インド中とろ×2・
かんぱち×2という結果。
そこに J.C.が4日前に食べ、
好印象だった〆さばを通し、
みんなで仲良くつつき合う。

ビールのあとは菊正樽酒。
燗ではなく冷たいのをー。
お運びのオニイさんに
五合徳利の用意もあると聞き、
よく冷えてればソイツを
これから冷やすんなら
二合を2本と通達したら
五合が冷えてるとのこと。

いや、ビックリこいたネ。
五合徳利の存在感たるや
卓上の他の雑魚どもを
圧倒する迫力があった。
それもそうだヨ、
コイツ2本で正一升だもん。

=つづく=

2025年12月24日水曜日

第3956話 奇遇に驚く「グリーングラス」 (その2)

西浅草の「三富珊瑚」。
J.C.のつまみはパパイヤ甘酢漬。
Y子は食事モノが無いからと
近くの中華屋からの出前。
トマト玉子炒めを通していた。

およそ1時間の滞空ののち、
彼女は銀座の店に向かい、
当方はN沢サン経営の店へ。
「ケンブーチャンプルー」とは
また妙な名前だが
「三富珊瑚」同様に
沖縄色がにじむ。

コの字カウンターに10席ほど。
先客は8人くらいだから
ほぼ満員の盛況ぶりである。
客層は中年どまりで
どちらかと云うと若めだった。

ドライ中瓶のアテは
タラモサラータ。
いわゆるたら子入りポテサラは
沖縄料理じゃないがデキはよく、
前日のジーマーミに引き続き、
お替わりしてしまった。

週2日のみの営業とあって
客は常連ばかりで
フリは1人もいない。
N沢夫人ともう1人、
かいがいしく働くオジさんは
スタッフではなく客だと云う。
ハハハ、人件費の節約かな?

コンパクトな店に
顔なじみ同士とあって
会話も弾み、一家団欒さながら。
20年以上も前の自著、
「浅草を食べる」を
回し読みされたりもして
平和な夜は更けていった。

23時近くになり、
みなそれぞれ帰巣にはばたく。
J.C.は最後まで残り、
N沢サンと仕上げの中瓶を
分け合って飲んだ。

今宵もトホホの徒歩。
寿から松が谷、東上野と来て
ああ上野駅、前夜に続き、
くじけちゃならない人生でした。

「三富珊瑚」 
 東京都台東区西浅草1-3-17
 03-6795-1344

「ケンブーチャンプルー」
 東京都台東区寿4-2-5
 050-3690-1062

2025年12月23日火曜日

第3955話 奇遇に驚く「グリーングラス」 (その1)

実は前夜ハシゴしたニューとも、
N沢サンは浅草・寿で
週2日限定の酒場を開いている。
飲み歩いた翌日、
出掛けることにした。

営業時間確認のためメール。
その際に前夜、
訪れた3軒目の屋号が
「三富~」であることは
記憶していたものの、
~が思い出せなかった。
そこを訊ねた。

「三富珊瑚」の応えとともに
当店の若女将が以前、
銀座「グリーングラス」に
在籍していたことを聞き及び、
アッと驚く為五郎!

即、Y子ママに電話しよう、
そう思ってはみたものの、
どんな経緯で辞めたのか、
喧嘩別れかも知れないし、
確認のために再訪を決めた。

すると若女将のK世チャン。
J.C.の前日のブログを読んでおり、
彼女もまたびっくり仰天の巻。
「今年の銀座の飲み納め」、
その舞台が「グリーングラス」だ。

訊けば10年ほど前に約2年、
手伝っていたとのこと。
話に花を咲かせていたら
スマホにY子ママから電話着信。
K世がY子にレンラクしたのだ。

「これから行っていいかしら?」
「いいとも、おいで、おいで」
「でも用意するのに1時間掛かる」
「何だヨ、こっちは次があるから
 もっと早く来なっ!」
「着物着なきゃならないし・・・」
「着物なんか着なくてもいいヨ」
「J.C. のために
 着るんじゃないのっ!」
「そこらのオッサンに
 着物の良し悪しなんざ、
 判るワけないだろっ!」

結局、45分後に洋装で現れた。
着物から洋服へ代えて
15分短縮出来たわけだ。
われわれはビール、
K世はウーロンハイで乾杯の巻。

=つづく=

2025年12月22日月曜日

第3954話 勘違いの効用 再び (その2)

西浅草「酒肴 みずの」は
人気お好み焼き店、
「染太郎」の2軒隣り。
品書きに会津の馬刺しを見とめた。
赤身・フタエゴ・二点盛りとあり、
ここは当然のように二点盛りをー。

いや、その旨さにビックリ。
殊にフタエゴが素晴らしい。
これはアバラの部分で
エゴは昔の言葉で脂。
よって二つの脂身を意味する。

この九月に訪れた会津若松。
当地随一の馬肉料理店「鶴我」で
モモ・ロース・ヒレの三点盛りを
いただいたがフタエゴは無かった。

二人して三軒目へ移動。
「みずの」同様に
こちらの所在も西浅草、
東本願寺そばである。
四半世紀前にJ.C.は
一度だけ訪れたことがあった。

大女将と若女将の二人体制で
奥から出て来た大女将が
「お客さん、覚えてますよ」ー
いくらなんでもこれはお愛想、
さもなければ他人の空似だろう。

若女将も器量よしである。
N沢サンはエンコの夜、
美人女将の巣窟を集中的に
狙ってハシゴするらしい。
自らオンナ好きをはばからず、
公言豪語するくらいだからネ。

沖縄チックな酒肴が
並ぶカジュアルな居酒屋は
泡盛や黒糖焼酎が揃い、
むろんオリオンビールも。
オリオンは小瓶だけなので
面倒くさがり屋の J.C.は
ドライを飲み続ける。

突き出しのジーマーミが花マル。
いわゆるピーナッツ豆腐で
和食の胡麻豆腐に相当する。
硬めの歯応え舌ざわりが
食感の妙を味合わせてくれ、
お替わりしちまった。

ビールは何本飲んでもOK。
自信満々だったけれど
今宵はちょいと回って
酔い覚ましに上野駅まで歩いた。

♪ 上野は俺らの 心の駅だ
  くじけちゃならない 人生が
  あの日ここから 始まった ♪

くじけずに明日も飲むゾ!

「酒肴 みずの」
 東京都台東区西浅草2-2-1
 080-6192-3187

「三富珊瑚」
 東京都台東区西浅草1-3-17
 03-6795-1344

2025年12月19日金曜日

第3953話 勘違いの効用 再び (その1)

勘違いのせいで、
いや、おかげで
何人もの読者の知遇を
得ることができた。

この日はエンコ生まれの浅草育ち、
「昭和残侠伝」の高倉健扮する、
花田秀次郎を地で往く、
御仁と酌交に及んだ。

北千住の行きつけ酒場、
「幸楽」に取って代わり、
急速に利用度が高まってきた、
「千住845」で落ち合う。
845は ”ハシゴ” と読む。

N沢サンとカウンターに横並び。
スーパードライ、サッポロ赤星、
異なる銘柄をおのおの手酌して
グラスを合わせる。
彼の父上は奈良県出身だが
母君が生粋の浅草っ子とのこと。

相方は刺身三点盛り。
内容は平目・赤身・かんぱち。
当方は平目と〆さばを3切れづつ。
好みの刺身をチョコチョコッと
頼めるのは使い勝手がとても好い。

J.C.はドライのお替わり。
N沢サンはレモンサワー。
フグ皮&銀杏の煮凝りを分け合い、
そろそろ2軒目へ。
協議の結果、
行く先はやはり浅草だ。

北千住と浅草は近い。
昔ながらの路線、
東武伊勢崎線だと7駅目になるが
新しいつくばエクスプレスなら
たったの2駅である。
正真正銘、エクスプレスだ。

この街を熟知する J.C.ながら
生まれも育ちも浅草の御仁には
到底かなわない。
彼おすすめの「酒肴 みずの」へ。

大女将と若女将が順繰りに
交代で店に出る営業方針で
当夜は ”若”の番だった。
なかなかの美形である。

互いに好みのビールで
本日2度目の乾杯。
まずは目の前の大皿から
好みを択べるお通し。
マカロニサラダにしてみた。

日本そば屋の中華そばに
アタリが多いが如く、
和食店のマカサラやポテサラも
ハズレが少ないからネ。

=つづく=

「千住845」
 東京都足立区千住2-39
 050-5594-0528

2025年12月18日木曜日

第3952話 かつての雀友・スーさん

今日は紅白歌合戦ならぬ、
黒白歌合戦当日である。
男同士が歌で白黒をつける、
黒白(こくびゃく)歌合戦だ。
対戦相手は昔の雀友・スーさん。
立会人として新しいうたとも、
S合チャンを呼んである。

おっと、その前に腹ごしらえ。
腹が減っては戦(いくさ)が
出来ないからネ。
急遽、スーさん夫人も
参加してくれて
先日、下見に訪れた、
かつてのわが家の階下にある、
「喜常寿司」のカウンター、
角かどに4人並んだ。

あらかじめ電話でせいこ蟹を
人数分頼んでおいた。
蟹は手が掛かるからネ。
蟹人気は何処も誰も一緒。
揃って満面の笑みである。

続いてお三方は店自慢、
おまかせにぎり盛り。
横目で数えたら13カンもあった。
スーさんはそこへ加えて
人生初のボラ白子軍艦。
親方はわれわれだけに
本わさ100%で握ってくれる。

ゆっくりビールを楽しむ J.C.も
遅ればせながらにぎりに移行。
まずは小肌1カンに
金目鯛を2カン。

そこへ水を張ったバケツを
両手に下げたアンちゃん登場。
おお~ッ! 
活きたカワハギじゃないか!
愛媛産は養殖だろうか?
さっそく1尾さばいてもらう。

すかさず J.C.は
肝付きハギを続けて3カン。
生きる歓びに首までドップリ。
炙り帆立と炙りカマスを
1カンづついただき締めとする。

銀座へ買い物に出掛ける夫人と
別れて3人は歌合戦会場へ。
ママとはすでに仲直りしており、
交代でマイクを握った。

相方はなかなかの美声で
すぎもとまさと&
小田淳平のオンパレード。
当方は舟木・健さん・裕次郎に
岡林信康&小柳ルミ子。
勝負の決着はつかなかった。
審査員がいないんだもんネ。

「勘定は言い出しっぺの
 オレに任せとけ!」ー
お言葉に甘え、何から何まで
お世話になった一日でした。

「喜常寿司」
 東京都文京区千駄木3-32-11
 03-5809-0174

「グランプリ」
 東京都台東区谷中3-13-10
 033821-6376

2025年12月17日水曜日

第3951話 おフクロウの味 「小岩やぶそば」

高校の同級生とプチ忘年会。
千葉の内房から来るN田が
店は東京駅そばがいいと云う。
そんならいっそのこと
新小岩にしてやろうとなった。

ところが新小岩には
昼飲みに適した店が無い。
快速電車は停まらないが
一駅千葉寄りの小岩に変更。

文京区在住のO切と3人、
14時に集結したのは
「小岩やぶそば」である。
1958年創業の老舗だが
小岩駅からけっこう歩く。

この日、当店の庭には
フクロウとミミズクが計3羽。
池のほとりにつながれていた。
「小岩やぶそば」の料理は
おふくろの味ならぬ、
おフクロウの味なのだ。

ガラス越しに彼らを眺める、
小上がりに上がり込んだ。
再会を祝し、一番搾りで乾杯。
つまみは葉わさび、板わさ、
にしん棒煮の3品を
3人前づつお願いした。

そば焼酎のそば湯割りに切り替え、
締めは彼らがもりそば、
J.C.は温かい牡蠣そば。
大粒の牡蠣がゴロンと
5つも浮かんだこいつは
ボリューム満点だが完食。
2時間半滞空してお勘定は
3人で1万円余りと良心的だ。

会計後、勝手口に廻ると
此処にもフクロウが3羽。
実に可愛いヤツらである。
鷹も居ると聞き及んだが
見当たらなかった。

小岩駅まで15分歩き、
今年1月にもおジャマした、
「酔い処」の2階に上がる。
2人が燗酒、当方はドライ中瓶。

N田が肉豆腐、O切はゲソ唐揚げ、
J.C. は三重産ひらめ刺し。
料理の安定ぶりはすでに承知の助。
昼から開けてくれていれば、
わざわざ15分歩かせずに
済んだんだがネ。
とにかくオッサンたちは
「遠い、遠い!」しつこくボヤく。

O切なんか
「グーグルマップ見ながら
 来たのに遠回りしちまった」
嘆くことしきり。
「お前が見たのは
 グルグルマップなんだヨ」
そう云ってやった。
桜の時季の再開を約し、
お開きと相成りました。

「小岩やぶそば」
 東京都江戸川区東小岩4-4-6
 03-3657-0386

「居酒屋 酔い処」
 東京都江戸川区南小岩7-26-3
 03-3650-4272

2025年12月16日火曜日

第3950話 今年の銀座の飲み納め

銀座にやって来た二人。
ほうら、和泉雅子と
山内賢が歌い出した。

♪ 待ちあわせて 歩く銀座
  灯ともし頃 恋の銀座 
  僕と君が 映るウインド
  肩を寄せて 指をからませ 
  二人の銀座      ♪
   (作詞:永六輔)

ベンチャーズ作曲の
「二人の銀座」は1966年発表。
越路吹雪に提供されたところ、
聴いた越路がこの曲は
私より和泉雅子がデュエットで
歌ったらいいんじゃないの?
そう提案して生まれたそうだ。

二番で二人が歩くのは
みゆき通りとすずらん通り。
われわれは並木通りを歩いた。
並木通りとなると
三浦洸一の名曲「街灯」が
聴こえて来るけれど
立て続けの披露では
浪花の小姑も黙っていまい。
見送る。

「三州屋」の引き戸を引いた。
ドライ大瓶を注ぎ合って乾杯。
通したつまみは
かつお刺しと銀むつあら煮だ。

逢瀬も三度目ともなれば
遠慮なんぞどこへやら、
言いたいことを言い合う。
あやうくいさかいが
勃発しそうになったぜ。

飲んだ大瓶は二人で6本。
ここまで飲む女性は
そうそういないヨ。
19時にお開きとなり、
並木通りで右と左に泣き別れる。

実は J.C.、このあとも
予定があったのだ。
今は亡きのみとも・半チャンと
何度も酒を酌み交わした、
思い出の「グリーングラス」へ。

普段より早目に開けててくれ、
うたとも・Hルが待っていた。
二人で飲んで歌ううち、
Y子ママがなじみ客と同伴出勤。
しばし4人で和気あいあいとなる。

客が帰ったあとも3人は
飲み、歌い続けて気付けば看板。
サントリー知多が
軽く1本空いとりました。
銀座で飲むのも
今年はこれが最後でしょう。

「三州屋本店」
 東京都中央区銀座2-3-4
 03-3564-2758

「グリーングラス」
 東京都中央区銀座8-7-5
 03-3572-3110

2025年12月15日月曜日

第3949話 飲んで歩いて 陽が暮れた

のみあるきとも、
いわゆる泡テク友・N子と
この日待ち合わせたのは
京王新線・笹塚駅南口。
昼めし候補店は2軒あって
どちらも洋食屋だ。

先着して周囲の様子を検分。
駅至近の「ロビン」に
行ってみたら階段に
長蛇の列が出来ていた。

それではと駅から2分、
「マック」に廻ると
店先にリーマンが
10人ほどたむろしていた。
ダメだこりゃ!

駅東口の甲州街道を渡り、
十号通り商店街へ。
奥まった通路の鮮魚店の隣り、
ピザ&パスタの店がよさそうだ。

駅に戻って京王クラウン商店街。
峠の釜めし「おぎのや」直営、
「おこめ茶屋 米米(めめ)」も
悪くはないけどビールが無い。
ダメだな此処は!

N子を連れて舞い戻った、
「アキッチョバンブー」は
カウンター8席ほどの店。
ハートランドで乾杯。

ピザとパスタのSサイズを
組み合わせるピザパランチにした。
ピザは10種以上、
パスタは3種から択べる。
相方がマルゲリータと
ソーセージクリーム。
当方はアンチョヴィガーリックに
ペペロンチーノを選択。

葉野菜中心のサラダに続いて
ピザパが登場。
どちらもまずまずの仕上がり。
分け合ってパクパク平らげる。

小瓶をお替わりして
会計は4千円と少々。
N子曰く、
「釜めしよりも
 こっちの方が好かったわ!」

さて、本日のメインイベント、
長距離散歩のスタートだ。
幡ヶ谷ー西原ー代々木上原ー
奥渋を経て現在の東京で
もっともオサレといわれる道筋、
キャットストリートに到達。
此処を知っていればお嬢さん。
知らないとオバハン。
それが昨今の常識なんだそうだ。

陽だまりに腰掛けて一休み。
表参道、いちょう並木を過ぎ、
青山一丁目から銀座線に乗った。
銀座四丁目の地上に出たら
陽はとっぷりと暮れておりました。

「アキッチョバンブー」
 東京都渋谷区笹塚2-10-6
 03-6276-0122

2025年12月12日金曜日

第3948話 ほぼ初めての箱根旅 (その2)

夕食後は部屋に戻り、
飲み直しと来たもんだ。
新宿小田急で買ったワインは
白がチリのシャルドネ。
赤はイタリアのネッビオーロ。
ともに水準をクリアしている。

つまみも東口改札そば、
J.C.御用達の小さなビヤカフェ、
「ベルク」で調達した。
膨大な量の夕食は先刻承知。
よって殻付きアーモンドや
ドライフルーツ、軽い物ばかり。

一夜明けて朝食。
何だって温泉場の宿は
朝からこんなに出すんだろう。
小あじの開きは好かったが
あとはバカバカしくて
披露する気にもなれやしない。
冗談じゃないぜ、ったく。

登山電車を強羅で
ロープウェイに乗り換え、
大涌谷に昇った。
谷から湧き出る湯けむりと
目の前にそびえる富士山。
箱根の醍醐味は此処なんだネ。

さっきと異なるルートを
降ってゆくロープウェイで
芦ノ湖湖畔にやって来た。
海でもないのに海賊船に乗り、
元箱根に入港した。
そのままバスで箱根湯本へ。

遅い昼めしを「湯葉丼  直吉」で
一同取ろうとするも
此処のビールはエビスのみ。
軍団を置き去りにし、
独り踵を返して歩く湯本の町。

蔦のからまるチャペルならぬ、
喫茶店に遭遇した。
「画廊喫茶 ユトリロ」は
なかなかに趣きがあり、
天井にはファンが回っていた。

マスター手作りのカレーが
名物らしくドライ中瓶と通す。
スパイス・ニンニク・生姜を
効かせてるらしいが
ごくフツーの喫茶店カレー。
まあ、こんなものでしょう。

「直吉」に引き返したら
美女3人はまだ食事の真っ最中。
湯葉刺し、姫どうふ、湯葉丼。
おすそ分けにあずかりながら
ひょいと見たら卓上に黒ラベル。
何だよぉ、これなら別行動を
取った意味がないじゃん。
遅ればせながら1本飲んだ。

湯本駅改札前のみやげ物屋で
缶ビールとつまみを調え、
北千住行きの特急に
乗り込んだのでした。

箱根発北千住行きって
世の中もう壊れちゃってますネ。
旅情のかけらすらありゃしない。

「画廊喫茶 ユトリロ」
 神奈川県足柄下郡箱根町湯本692
 0460-85-7881

「湯葉丼 直吉」
 神奈川県足柄下郡箱根町湯本696
 0460-85-5148

2025年12月11日木曜日

第3947話 ほぼ初めての箱根旅 (その1)

またもや旅である。
まっ、近場の箱根だけどネ。
揃った面子は先日、
日本橋茅場町のビストロに
集結した美女軍団3人組だ。

♀3人 vs ♂1人の旅行は
さすがに人生初である。
掃き溜めに鶴ならぬ、
お花畑に亀の再現と相成った。
どうなることやら?

実は J.C.、箱根は2度目ながら
ほとんどまったく知らない。
あれは48年前の夏。
当時勤めていた日比谷の免税店。
その社員旅行で行ったはいいが
山奥の旅館に投宿後すぐに
熱海の手前、伊豆山へ出掛けた。

漁師の方に小舟を出してもらい、
日がな海釣りと来たもんだ。
みんなしてカサゴを何匹も
釣り上げたが J.C.はたった1尾。
コレがわが人生唯一、
最初で最後の釣果である。

宿でカサゴを煮て貰い、
飲み食いを満喫した後、
ふもとのスナックで飲み直し。
人生初めてのカラオケだった。
1977年はカラオケ元年。
裕次郎の「嵐を呼ぶ男」を
歌った記憶がある。

さて、新宿から1時間半。
車中でビールを酌み交わし、
和気あいあいの旅の始まり。
箱根湯本から登山電車で
塔ノ沢手前の宿に到着した。

18時からの夕飯は
”師走の御献立”と称し、
贅を尽くして豪華絢爛。
内容を紹介したらば
一話全てを要するため、
概要だけを記しておく。

食前酒ー梅酒
前菜ー箱根湯葉
   牛ロース卸し和え
   S・サーモン キャビア添え
御椀ー煎り米煮だし
造りー真鯛・本鮪
焼き物ー銀鱈粕西京漬け
煮物ー飛龍頭八方煮
鍋ー石狩鍋
揚げ物ー椎茸アーモンド揚げ
食事ーきの子御飯
   なめこ赤出汁 千枚蕪
デザートー苺メレンゲ

実際はこの1.5倍あった。
こんな食事を目の前にすると
つくづく人間の罪深さを
感じずにはいられない。
神よ、許し給え!

=つづく=

2025年12月10日水曜日

第3946話 勘違いの効用

先日の愚かなる勘違い。
ブログ終了の告知のことである。
でもネ、人間万事塞翁が馬。
おかげで多くのニューともを
得ることが出来たのだった。

勘違いの効用はまさに怪我の功名。
災い転じて福となる。
その第一号となったのが
兵庫県・西宮市在住の K藤サン。
奇しくも J.C.と同い年である。

上野アメ横の「かのや本店」で
13時に待ち合わせた。
ドライ大瓶を注ぎ合って乾杯。
実はメールのやり取りで
判明したことに
彼のご妻女はN子サン。
J.C.が妻籠宿で知り合った、
ニュー友・N子と同名なのだ。

まっ、それはそれとして
「かのや」ではそれぞれ、
大瓶を3本づつ飲んだかな?
彼もまたビール党だった。
つまみは生海苔豆腐、
カニクリームコロッケ、
海老マカロニグラタン。

2軒目は御徒町の「味の笛」。
15時の開店と同時に入店した。
ドライの生中で2回目の乾杯。
相方は鶏レバーうま煮を
つまんでいる。
これなら日本酒だろうと
新潟は阿賀町津川の銘酒、
麒麟山の冷たいのをー。

きっかり1時間つぶし、
16時開店の「岩手屋本店」に移動。
サッポロ赤星で3回目のカチン。
つまみは好物のばくらいだ。

あと生物をつまんだ記憶があるが
それが何だったかは
アウト・オブ・メモリー。
相方にはハーモニカを
すすめてやった。
めかじき背身の煮付けだ。

其処から谷中よみせ通りの
マイ・ホーム・グラウンド、
「グランプリ」に流れ、
1曲づつマイクを握った。

酔っ払い2人の到来に
ママはモロにイヤな顔。
ビールの追加注文を拒否され、
温厚な J.C.もさすがに
堪忍袋の緒がプッツン。

「もう来ないヨ!」
「いいわヨ!」
「ケッ!」
!マーク三連発と来たもんだ。

けれども1週後にはスーさんを
連れて来なけりゃならんし、
どしたらよかんべサ?
誰か教えて!

「居酒屋 かのや 上野本店」
 東京都台東区上野6-9-14
 03-5812-7710

「味の笛」
 東京都台東区上野5-27-5
 03-3837-5828

「岩手屋本店」
 東京都文京区湯島3-38-8
 03-3836-9588

「グランプリ」
 東京都台東区谷中3-13-10
 033821-6376

2025年12月9日火曜日

第3945話 いきなりの松山千春

この日は明るいうちから
御徒町でウロウロうろうろ。
昼飲み処を見つけるのに
苦労していた。

ああでもない、こうでもない、
挙句に飛び込んだのが
「祭家 夢吉」なる居酒屋。
店先を何度も通ってはいたが
気に留めたことすらない店だ。

何のこたあない、
ビールが飲めればそれでいい。
ただそう思って
飛び込んだ次第なり。

時刻は13時半。
それなりの客入りではある。
平日のこの時間なのに
カップルが目立つ。

ドライ中瓶を飲みつつ、
豊富な品書きをながめる。
ん? コレは珍しいな。
鳥ささみの昆布〆と来たもんだ。

通したものの、ちょいと不出来。
とは云え、不味いわけでもなく、
それなりにビールの友になった。

2本目とともに
豚バラ串焼きを追注したとき、
さっきまでまったく、
気づかなかったBGMに耳が反応。
エッ? 松山千春じゃないかー。

いきなりの歌声は
「人生(たび)の空から」。
マイ・フェイヴァリットじゃ
ござんせんかー。

♪ 深く耳をすませば
  朝一番の汽笛
  街はにわかにざわめいて
  遠い旅の空から
  君に送る便りは
  力まかせのなぐり書き
  まわり道でも旅の終わりに
  君にもう一度
  会えたならいいね  ♪

てなこって
千春のマイ・ベスト5。

① 時のいたずら
② 人生の空から
③ 銀の雨
④ 窓
⑤ ピエロ

「人生の終わりに」が
いきなりかかった以上、
鳥も豚もどうでも
よくなったのでした。

「祭家 夢吉」
 東京都文京区湯島3-40-7
 03-6284-4081

2025年12月8日月曜日

第3944話 5年放置の「喜常寿司」(その2)

スーさんからのメールは
並の呑ン兵衛より
五月蠅いという自己申告。
下手な店には連れて行けない。
”酒の肴は詳しい” と
いうくらいだから
これは ”和漢洋” の ”和” で
いくしかあるまいな。

さすれば豊富な酒肴の揃う、
鮨屋が望ましいものの、
歌合戦戦場の近くには
コレといった鮨屋がござらん。

昼から食って歌うつもりだが
夜のみ営業が数軒あるばかり。
昼開ける店も1軒あったものの、
ビールがエビスのみの惨状。
よって「喜常寿司」に
白羽の矢を立てたわけだ。

いくら何でも
大事な客人を伴うのに
ぶっつけ本番はないやろ!
よって下見に訪れた次第なり。

つけ台のほぼ中央に促され、
さっそく赤星中瓶を
トクトクのクイ~ッ!
生きる歓びを実感する。

当店のランチタイムは
喜常ミニ丼セットの独壇場。
16種もある小どんぶりから
3種択ぶことができ、
味噌椀・デザートが付いて
希望すればいなりずしまで
サービスされるというもの。

「喜常」の由来は常にお客様を
喜ばせることかららしいが
いなり(きつね)の存在も
その理由に一役買うのだろう。

今日は下見につき、お好みでー。
まずはつまみにせいこ蟹をー。
ずわいのメスである。
これには生酢を所望した。

にぎりに移行する。
平目昆布〆・肝付きかわはぎ・
小肌・しゃこ・ぼら白子・
やいとがつおの6カン。
やいとはすまがつおの別称だ。

最初の昆布〆が
混ぜわさびで来たため、
おろし立ての本わさだけでと
わがままを言わせてもらった。

絶賛とはいかないまでも
押し並べて水準は高い。
これなら客人を
満足させることが出来そうだ。

信州・大町の銘酒、
りゅうすいせん。
その冷酒を1合半いただき、
お勘定は金8900円也。
ごちそうさまでした。

「喜常寿司」
 東京都文京区千駄木3-32-11
 03-5809-0174

2025年12月5日金曜日

第3943話 5年放置の「喜常寿司」(その1)

メトロ千代田線・千駄木駅から
徒歩30秒の至近に
「喜常寿司」が開店したのは
2020年5月だった。
あのコロ助が猛威を
振るい出した頃である。

当店は自宅のそばどころか、
住所が一緒なのだ。
それもそのはず、わが家は
鮨屋の階上だったからネ。
つい4ヶ月前まではー。

多くの店がコロのせいで
閉店の危機に見舞われたのに
果敢にもその時期の開業とは
ガッツのある店主だと
感心して見ていた。

早いものであれから5年半。
1度も訪れることが無かった。
灯台下暗しとはまさにこのこと。
一念発起して暖簾を潜る。

実は先日。
珍しい人からメールが届いた。
かつての雀友・スーさんだ。
これもすべては
J.C. の勘違いのせい、
いや、おかげである。

goo と Google を勝手に
取り違えてブログの終了を
アナウンスしたところ、
多くの方からレンラクをいただき、
その縁で12月は何人かの読者と
初めてお逢いすることになった。

逢えば当然、一献傾けることにー。
スーさんもそのお一人なのだ。
初対面ではなく旧知の仲だがネ。
「歌で勝負したい!」
そのご意向に
「受けて立ちましょ」
再会することとなる。

舞台は J.C.の地元の谷根千。
なじみの「グランプリ」だが
腹が減っては戦が出来ぬ、
決戦の前に何処か、
適当な店がないものか?
思案の末にブチ当たったのが
「喜常寿司」というワケだ。

スーさんは下戸である。
一滴も飲まない。
でも、ご本人曰く、

私も博識を自負するが 
例えば 下戸でも
どんな呑んべいより 
酒の肴は詳しいと思ってる
しかしJCには敵わず 
随分 参考になった

=つづく=

2025年12月4日木曜日

第3942話 鹿児島の 海から揚がった 青ちびき

町中華「かさま」をあとにして
悠々と往く旧中山道・仲宿。
スーパー「ライフ」には
買いたい物が無くスルー。

「セーヌ」の鮮魚売り場で
珍しいサカナを見つけた。
青ちびきは辛うじて
名前を聞いたことがあるが
姿かたちをイメージ出来ない。

初めてのサカナに出逢えば
必ず買うことにしている。
皮を剥かれたサク状カット。
ちょっと見は黒鯛に似ている。
水揚げは鹿児島県だ。

10パックは並んでいたろうか、
一律500円だった。
何個かパックの右端をつかみ、
空中で軽く3~4回振ってみる。
重量を計るためにネ。
ずいぶん差があるな。
結局、一番重いのではなく、
一番見映えのよいのを買った。

帰宅後、様々なことが判明した。
図鑑を見るとスズキに似ている。
ただし、尾びれがより立派。
背びれも二段構えのスズキに比べ、
1枚がス~ッと延びている。

食味の評価はほとんど最高。
調理法も刺身はもとより、
塩焼き・煮付け・唐揚げ・
ソテー・ムニエルと多種多彩。
どうせなら2~3パック、
買えばよかった。

切歯扼腕、腕まくりして
スックと厨房に立つ。
まずは刺身に下ろす。
小片が2つ残った。

1つは生醤油&清酒を
同割りにしてヅケにした。
これはしばらく置いて
つけ焼きにする。
もう1つは塩・胡椒でバタ焼きだ。

まことに美味でありました。
繊細にして緻密。
コク味もじゅうぶん。
知名度の低さからか、
値付けが不当に低評価で
そのぶん消費者は
恩恵にあずかることが出来る。

スズキはフレンチで
ルー・ド・メール(海の狼)。
イタリアンならブランツィーノ、
あるいはスピゴラ。

仏人・伊人の大好物だ。
もしも彼らに青ちびきを
食わせることが出来たなら
欣喜雀躍すること請け合いです。

「SainE(セーヌ)よしや」
 東京都板橋区仲宿43-6
 03-3962-1591

2025年12月3日水曜日

第3941話 旧中仙道の昭和中華

都営三田線を板橋本町で降りる。
1週前に散歩の友人と歩いた、
旧中山道を南へ。
縁切り榎と「長寿庵」を過ぎ、
昭和の香る町中華「かさま」へ。

「長寿庵」には何度も来たから
「かさま」の存在を
認知しているが初訪問。
15人ほど入れる店内は
ほぼいっぱいながら
何とか席にありつけた。

ビールはキリンラガー大瓶。
かねて狙いの半チャン半ラーを
何の迷いもなく通した。
この店の古くさい佇まいが好き。
そしてハーフサイズ豊富な
品書きはもっと好き。

チャーハン&ラーメンに限らず、
カレー・ワンタン・タンメン・
みそラーメンも半盛りOK。
他店にはぜひ見倣ってほしい。

だいたいが日本人に限らず、
先進国民は食べ過ぎなんだ。
地元の谷中銀座&よみせ通りは
インバウンドであふれ返るが
韓・中・台・タイはともかくも
欧米人はその過半数が肥満体。

不思議なのは男が揃って
腹デップリ&ポッコリなのに
女は腰・尻・太腿が爆太り。
そのクセ腹を含めた上半身と
膝から下はほっそり。
不思議な肉体を有しておる。

話を元に戻そう。
半ラーの具材は
ももチャー1枚・ナルト1枚・
シナチク3片に
ほうれん草少々だった。
ちぢれ細麺にすっきりスープ。

一方の半チャーは
ももチャーと玉子に
ナルトのピンクが散見され、
グリーンピース数粒。

どちらも典型的な昭和の味。
今の若者にはまず受けまい。
それでもオッサンの舌と胃には
限りなくやさしい。

オバちゃんとオジさんによる、
二人体制も昭和チックだ。
1400円をお支払いし、
ごちそうさまでした。

石神井川を板橋で渡り、仲宿へ。
此処には「ライフ」と「セーヌ」、
2軒のスーパーがある。
晩酌のつまみを
買い込んでおきましょう。

「かさま」
 東京都板橋区本町25-8
 03-3961-0162

2025年12月2日火曜日

第3940話 中野区・野方で 粉まみれ (その2)

中野区・野方の「かつみ」。
グラスを合わせ、
粉モンの前に追注したのは
かきバター&穴子みりん干し。
ともになかなかの佳品だった。

相方は角ハイに切り替えたが
当方はビール続行。
16時半を回って店は
俄かに立て混んできた。

カウンターに近隣と思われる、
オジさんリーマン二人連れ。
珍しいなァ・・・。
男同士の粉モン飲みは
滅多に見られぬ光景だ。
野方のオジさんは
粉まみれがお好きなようでー。

お好み焼きは広島風 or 関西風。
前者は焼かれて供されるが
後者は客が目の前の鉄板で
自ら焼くことになる。

せっかく鉄板があるのだ。
関西風を択び、
東京もんじゃとともにお願い。
今度はわれわれが
粉まみれになる番である。
ここで J.C.はビールから
コリアン・マッコリに
チェンジした。

この夜はこのあとにも
予定が入っている。
文京区と北区が接する交差点、
道坂下にあったスナック「K」。
O戸サンとよく利用したが
そこのA子ママと10年ぶりに
再会し、歌う手筈となっていた。

かつて3人で1度だけ利用した、
スタジオ「D」で落ち合う。
此処も道坂下のそばだ。
女性2人はバーボン水割り、
J.C.はドライ生で乾杯。

旧交を温めるとは
まさにこのこと、和気あいあい。
よくしゃべり、よく歌った。
それぞれの歌唱から
1曲づつ紹介しておきましょう。

A子ー「誘惑」(中島みゆき)
O戸ー「いちご白書をもう一度」
     (バンバン)
J.C.ー「チャペルに続く白い道」
     (西郷輝彦)

みんな古いねェ。
お開きは23時を回ってましたとサ。
やれやれ。

「かつみ」
 東京都中野区野方5-28-1
 03-3339-3638

2025年12月1日月曜日

第3939話 中野区・野方で 粉まみれ (その1)

小雨まじりの鬱陶しい日。
飲む・食う・歌うのさんとも、
O戸サンと夕刻に待ち合わせ。

中野区・野方の「かつみ」は
お好み焼き&もんじゃ専門店。
粉モン好きの彼女のために
J.C.が発案して決めた。

その前に行き掛けの駄賃。
乗換駅の新宿区・中井だ。
此処に気に入りそば屋があり、
「須坂」という。
須坂市は長野市の東。
屋号通りに信州そばを供する。

ちょっと寄っていこう。
10人も入れば
いっぱいの立ち食いそばに
毛の生えたような店だが
そばだけでなく、
刺身・天ぷらもイケるんだ。

中ジョッキのドライと
穴子天ぷらをお願い。
二つ合わせて650円。
良心的な値付けが
ちょい飲み派にはうれしい。
滞空10分でいとまを告げた。

現地集合は16時なれど
1時間前には野方に到着。
町をブラブラするが生憎の雨。
30分も早く「かつみ」に入店。

ドライ中瓶のアテは
初めて出逢った津軽漬け。
この小鉢が気に染まった。
数の子・するめ・昆布・
大根の醤油漬けは
松前漬けによく似ている。

それもそのはず、
松前半島と津軽半島は
海峡を隔てて向かい合い、
海底には青函トンネルが
走っている。

♪ 津軽海峡 越えて来た 
  何もかも 何もかも
  置いて    ♪
吉幾三が「海峡」を歌い出す。
大好きな曲ながら
浪花の小姑の手前、割愛。
まったくもって
余計な気を遣わせる御仁だ。

2本目の中瓶を通すと
おっとり刀で相方が現れた。
ビールを注いでやり、
食べ残した津軽漬けを
オッツケてやりました。

=つづく=

「田舎そば 須坂」
 東京都新宿区上落合2-18-9
 03-4296-3493

2025年11月28日金曜日

第3938話 浅草の裏から表 そしてまた裏 (その2)

「梅月」は天ぷらで飲むのが一番。
相方はキス・ナス・野菜かき揚げ。
当方はキス・ピーマン・インゲン。
2人で中瓶4本を空け、
相方のかけそばを
ちょっと貰って河岸を代える。

千束通りを突っ切り、
浅草5・6丁目界隈を徘徊して
馬道を真っ直ぐ南下。
街のランドマーク、
浅草1丁目1番地1号、
「神谷バー」へやって来た。

ドライ大瓶を分け合いながら
J.C.は電氣ブラン・オールド。
強い酒を飲まぬ相棒には
蛍烏賊沖漬けをビールの友に。

1時間ほど滞空し、
今来た馬道を北に戻る。
久しぶりの「ニュー王将」へ。
今日は浅草の裏から表、
そしてまた裏に戻ったわけだ。

当店は数カ月前に観音裏の奥、
山谷堀公園そばに移転した。
馴染みといえども人気店につき、
予約は入れてある。

カウンターに陣を取り、
シェフ・やっチャン、
マダム・たよチャン、
娘・M美の家族3人と
しゃべくりまくる。

此処に来るといつもこうだ。
初訪問のツレは
毒気に当てられたように
呆然と見つめるばかり。

メンチカツとカニサラダで
しこたまビールを飲んだ。
新しく出来た散歩の友人は
泡ともでもあるからネ。

さんざ歩いたのに帰りも歩く。
馬車道と千束通りを横断し、
国際通りを北上する。
三ノ輪駅前にやって来て
本日の振り出しに戻った。

其処からは明治通りを一直線。
宮地の交差点を左折して
道灌山通りを真っ直ぐに
西日暮里に到達した。

振り返れば、およそ半月前。
出逢ったその日に
此処で握手して手を振った。
今宵は握手の代わりにハグ。
ほうら、予想した通りだろ?
ってか?

いえ、いえ、あくまでも
彼女は泡とも&歩きとも。
過度な期待はしないで下さい。
帰宅後覗いたスマホの万歩計は
2万5千を超えておりました。

「梅月」
 東京都台東区千束4-27-12
 03-3872-7588

「神谷バー」
 東京都台東区浅草1-1-1
 03-3841-5400

「ニュー王将」
 東京都台東区浅草6-43-4
 03-3875-1066

2025年11月27日木曜日

第3937話 浅草の裏から表 そしてまた裏 (その1)

南千住を歩いた翌日。
散歩の友人・N子サンと再会。
12時ちょうどに
三ノ輪駅前で落ち合った。

読者の方々もなぜか
彼女のことが気になるらしく、
ー旅先で出会うといい仲になる
ーN子さんとの行く末に注目
ーJ.C.さんもいよいよ婚活か?
ー華燭の典も間近かな?
こんなメールだらけ。

この手の話題に
飢えているのか?
他人の恋愛に
そそられてしまうのか?
勝手に先っぱしる読者が
多くて困ったものよのぉ!

それはそれとして
土手通りを南へ歩く。
前日にも来た日本堤1丁目を
通り過ぎ吉原大門に到達。
いつ見ても哀れを誘う、
見返り柳を尻目に
吉原のメインストリートを往く。

此処はソープ街の真ん中だ。
驚いたことにN子は
歩いたことがあるという。
「んん? 面接に来たの?」
「んなわけないじゃない」
「いや、ほら、シニアの部とかサ」
「バカじゃないのっ!」

吉原神社には足を踏み入れず、
一礼してスルー。
弁財天にやって来た。
こちらは好きなスポットで
心の安らぎを覚える。

小さな池に立派な鯉が泳いでいる。
この池は以前、もっと大きかった。
関東大震災の際は
烈火に追われた遊女たちが
次から次に飛び込んで重なり、
多くの命が失われた。

花園通りを北上し、
ソープ街のど真ん中へ。
信楽焼の狸に迎えられ、
暖簾を潜ったのは
当欄でも何度か紹介した、
日本そば「梅月」。
吉原の馴染みは当店だけだ。

待ち人も無く、
すんなり入店できた。
即刻、中瓶をお願い。
今日のお通しは立派なあん肝。
たぶんサービス品だろうが
大したもんだヨ、この店は!

=つづく=

2025年11月26日水曜日

第3936話 竜泉・南千住を歩く (その2)

円通寺の境内に佇む。
前話でも触れた吉展ちゃんは
誘拐された直後、
此処で殺害されて
2年後、白骨化した遺体が
寺の墓地で発見されたのだ。
合掌。

日光街道を北に向かい、
南千住署のある千住間道を左折。
コッペサンドの「青木屋」へ。
当店はコッペパンとは呼ばず、
”ほっかほかのジャンボパン”
そう、自称している。

せっかくだから買っとこう。
コロッケ・ハムカツ・
メンチカツなどある中、
とんかつパンを一つお願い。

大きさがあるため、
その夜半分、翌朝半分に分食。
パンはほっかほかより、
ふっかふかの感じだ。

今は昔、大毎オリオンズの本拠地、
東京球場の跡地に建つ、
荒川総合スポーツセンターを
通過してすぐ、間道沿いのそば屋、
「大黒屋儀右衛門」の店先で
足が止まった。

勇ましい屋号とは裏腹に
一見して小体な佇まい。
何度か通りすがって
存在を認知しているが
利用したことはない。
入ってみようかな。

狭い店内はカウンター5席に
4人掛けが2卓だけで
立ち食いそばに毛の生えた程度。
こんなこと云ったら
儀右衛門さんの怒りを買って
手打ちにされるかもネ。

ビールは一番搾りの小瓶のみ。
もりそばとともに通した。
待つ間、品書きの一筆に
目が留まる。

当店の『つゆ』は下総の国、
関東最古1616年創業の伝統ある
御用蔵醤油を使用しております

ふ~ん、そうですか。
でもネ、わが舌に合わなかった。
そばも悪くはないが
こんなものかな? てな感じ。
池之端の行きつけの有難さを
あらためて実感したことでした。

「青木屋」
 東京都荒川区南千住6-47-14
 03-3807-4517

「大黒屋儀右衛門」
 東京都荒川区南千住1-44-2
 03-3806-0598

2025年11月25日火曜日

第3935話 竜泉・南千住を歩く (その1)

錦糸町行きの都営バスを
浅草の奥座敷、竜泉で降りた。
竜泉と千束の境目を歩き、
日本堤1丁目の交差点。
此処は土手通りだ。

小唄「梅は咲いたか」。
♪ 舟から上がって 
  土手八丁 
  吉原へ ご案内! ♪
あの土手である。

南下すれば、
吉原大門と見返り柳だが其処は
散歩の友人と翌日に訪れる予定。
北へ向かい、明治通りを右折して
泪橋にやって来た。
「あしたのジョー」の町である。

泪橋を左折し、南千住駅方面へ。
吉展ちゃん地蔵と首切り地蔵が
並存する回向院前を往く。
この道はコツ通りと呼ばれ、
工事中に人骨が
ザクザク出て来たそうだ。
何せ、小塚原刑場の跡だからネ。

小塚原の別名は骨ヶ原。
処刑された遺体は
野ざらしにされたものも多く
野良犬、狐狸が食い散らし、
阿鼻叫喚の地獄絵さながら
だったという。

世界最大の都市だった江戸。
しかるに当時の人権基準は
現代の日本人の感覚にほど遠く、
欧米人が眉を顰める低劣さ。
明治6年に刑場が廃止されるまで
実に20万人以上の罪人が
処刑されている。
南無阿弥陀仏。

南千住仲通りを抜け、
日光街道に出て来た。
沿道の円通寺の境内に
足を踏み入れると
高さ12mの菩薩像がお出迎え。

この寺は彰義隊とゆかりが深く、
隊士たちの墓標に加え、
上野寛永寺の表門だった、
黒門も移築されており、
弾痕露わな姿が痛々しい。

=つづく=

2025年11月24日月曜日

第3934話 美女軍団とフレンチ・ディナー

この夜は3人の美女と
茅場町のビストロにて夕食。
J.C.は黒一点で
"掃き溜めに鶴" ならぬ、
"お花畑に亀" である。

「Harumidori 28」は
何でこんな店名にしたのか、
まったく意味不明なれど
ワンオペの無口なシェフが
忙しそうに立ち働いている。

あとで店名の由来を
訊こうと思いつつ、
つい忘れて訊きそびれた。
以前、店舗が晴海通りにでも
在ったのだろうか?

ビールは黒ラベル小瓶。
4人揃って最初の乾杯。
今夜の幹事のH公が
3800円のコース料理を
予約してくれていた。

壁のメニューボードには
シュリンプ Hot サラダ
舌平目のソテー
鶏胸肉のロースト
デザート
とあり、割安感が漂う。

白ワインは
ブルゴーニュのシャルドネ。
赤ワインは
同じくブルゴーニュの
ピノ・ノワールを通すと
アウト・オブ・ストックで
コート・デュ・ローヌに変更。

最初の一皿が J.C.を魅了する。
サニーレタス中心の葉野菜の下に
数尾の小海老が散らばり、
ここまでは当たり前だが
そのまた下に潜んでいたのは
ズワイ蟹のほぐし身である。
一同感激し、白で2度目の乾杯。
舌平目もなかなかの出来だった。

赤に移行して3度目の乾杯だが
残念だったのは
火の通り過ぎた鶏胸肉。
まっ、毎晩月夜とは限らんし、
一皿くらいこういうのが
在っても致し方あるまい。

デセールは
細かいかき氷の下に
柚子風味のカスタード。
実にユニークな一品が
チキンの失点をカバーする。

コーヒー・紅茶、
二派に分かれて締め、
支払いは1人8千円弱。
楽しい一夜を
過ごすことができ、
美女連に感謝です。

「Bistro Harumidori 28」
 東京都中央区茅場町2-14-7
 日本橋テイユービルB1
 03-6231-1553

2025年11月22日土曜日

◎土曜特別版 恥ずかしいったら ありゃしない

トンデモないことが
判明いたしました。
昨日(21日)の午後のことです。
読者の田中ひであきサンから
かようなメールを頂戴致しました。
ご本人の許可を得ましたので
全文紹介させていただきます。

いつも楽しく拝見しています。
田中と言います。
オカザワ様が使用している、
プラットフォームはgooではなく、
googleのものではないでしょうか?
URLが、googleがやっている、
ブログアドレスになっています。
もしgoogleなら、
まだまだ拝読できるので
うれしい限りです

さっそく返信させて
いただきました。

田中さん、そうだったんですネ。
われながら
トンチンカンこの上なく、
赤面に冷や汗をかいています。
ワイン仲間の東工大卒業生2人に
ブログの引っ越しを
相談したところ、
goo ブログだと言われ、
鵜呑みにしておりました。
ヤツらはいったい何のために
いい大学を出たんでしょうネ?
いずれにしろ
ありがとうございました。
田中さんからいただいたメール、
ブログで紹介しても
よろしいですか?

ということなのです。
結局は薬局、大山鳴動して
鼠一匹出なかったワケです。
浪花の小姑からは
卒業出来ずに
留年で良かったやないの。
なんて皮肉られる始末。

恥ずかしいったらありゃしない。
愚かさを恥じ入るばかりですが
救世主・田中さんには
感謝・大感謝・巨大感謝しか
ございません。

今日のために書き上げた原稿は
月曜日に回しました。
悪しからず。