東尾久「金生庵」のコンニャク田楽に
圧倒されている。
最後の締めならともかくも
初っ端から食べ残すのはいただけない。
結局は薬局、やっとこさ完食した。
さて、そばはどうしようかな?
壁の貼り紙が気になった。
=今日のおすすめセット=
もりまたはかけ+ミニ天然真鯛の天丼
税込 1000円
食べ過ぎになるのでしばし考える。
しかし滅多に逢わない鯛の天ぷら。
けれど徳川家康の命を奪った鯛天だ。
実際は食中毒じゃなくて
胃がんのせいらしいが
成仏の引き金を引いたのは
鯛天ぷらだったかもしれない。
まっ、医学の進んだ今の世の中、
天ぷらで死ぬことはなかろうヨ。
心を決めてオネバさんに
もりそばも半分で大瓶のお替わりとお願い。
ミニ天丼は本当にミニだった。
これなら少食男子や女性でもイケる。
小盛り飯の上の鯛天は穴子の半身程度だ。
うむ、ふむ、サカナの天ぷらは
白身に限るぞな、もし。
ただし、切り身を揚げるのは
江戸前本来の伝統を外れる。
江戸湾から揚がった小魚を
丸のまま揚げるのがしきたりである。
家康を偲びつつ、口元に運んだ。
そばは二八そば。
「瀧乃家」系列はみな、
二八にこだわるらしい。
さほど秀でたものとは思えずとも
水準には達していた。
つゆは町場そばとしては
甘さ控え目のやや辛口。
そば湯もしっかりいただき、
お勘定は3千円ちょうど、ごちそうさま。
おぐとぴあ23を突っ切り、
二葉山尾久院満光寺門前にやって来た。
上野寛永寺造営のため、
この地に移転を余儀なくされたお寺に
せっかくだからお参りして参りました。
「金生庵」
東京都荒川区東尾久3-14-1
03-3895-5821