文京区・谷根千のランドマーク、
夕焼けだんだんを降ると谷中銀座。
100mそこそこの短い商店街を
真っ直ぐに突き当ったところで
左右に拡がるのがよみせ通り。
かつては夜店が並んでいた。
その道筋にスリランカ・カフェ、
「アユボワン!」がある。
ちょうど10年前に1度オープンしたものの、
その後閉店し、7年前に営業を再開させた。
近くだから気軽に立ち寄ればいいものを、
意外と近所は疎遠というケースが多い。
当店もそんな1軒だった。
呼び物はカレーである。
NY時代、一時期棲んだ住まいのそばに
スリランカ料理店があり、たびたび利用した。
仏教徒の多いスリランカ(往時はセイロン)は
ヒンズー教のインドと異なり、
牛でも豚でも中国人並みに
なんでんかんでん胃袋に収める。
気に入りはポークカレーだった。
カウンターに落ち着いてまずは
スリランカのビール、
ライオン・ラガーの小瓶をお願い。
わりとスッキリながら
ドライや黒ラベルほどではなく、
一番搾りくらいかな。
カレーは4種類あって
チキン・ポーク・ベジタブル・全部のせ。
ラーメンで全部のせはまず注文しないが
カレーの場合はいったろか!って気になる。
お願いしてみると、
チキン・ポークに加え、レンズ豆、
ボルサンボル(ココナッツ・レモン・玉ねぎ)、
インゲンのテルダーラ(炒め煮)、
パパダム(グリーンピース煎餅)、
自家製ピクルスと、さすがに盛りだくさんだ。
でも、あまりにゴチャゴチャしていて
食べてるうちに気がバラけてくるが
ライオン・スタウトに切り替え、
その助けを借りながら食べ切り、
食後感はけして悪いものではなかった。
でも、次回はチキンかポークにしよう。
お勘定は金3300円也。
ちなみに店名の「アユボワン!」は
タミル語と並ぶスリランカの公用語、
シンハラ語で「こんにちは!」。
イタリア語の「チャオ!」みたいな感じだが
=あなたの命が永く続きますように=
という素敵な語源を持ち合わせているそうです。
「アユボワン!」
東京都文京区千駄木3-46-9
03-5834-2803