2025年3月13日木曜日

第3752話 馬刺しの後の もんじゃグラタン

墨田区の向島から玉ノ井にかけて
曳舟川通りが北東に延びている。
長浦神社の手前にポツンとあるのが
大衆酒場「岩金」。

今は昔、浅草雷門・仲見世の1本北側裏筋に
やはり「岩金」という、
知る人ぞ知る、鮮魚自慢の酒場があり、
何度か利用したが両者に関係はないようだ。

実は10年ほど前、とあるTV番組で
玉ノ井「岩金」におジャマした。
当時の店のオバちゃんたちと
妙に気が合った。
ロケで使わせてもらいながら
そのまんまってのも気が引ける。
翌週独りで舞い戻り、飲み直したものだ。

浅草・馬道で錦糸町行きのバスを降り、
言問橋を渡って曳舟川通りを一気に北上。
JR曳舟駅のガードをくぐってしばらく、
時間があったため、店先を通過し、
長浦神社に手を合わせた。

京成押上線・八広駅前まで歩き、
王貞治さんゆかりの洋食屋「50Ban」を
懐かしく眺めた。

そこから戻り、
開店時間の17時ちょい前に入店。
すでに先客が一人。
続いて友人らしき初老のカップルが合流。
客は自分を含め、計4人となった。

当店のスタッフも4人。
オバちゃんとオネバさん、
女性ばかりが役割分担しての切盛り。
ドライ大瓶を貰い、壁の品書きに見入る。

まずは好物の馬刺しを発注。
暗褐色で赤身とは呼び難いが
食味は紛れもなく赤身のソレ。
産地を訊きそびれたが
熊本ではなく会津のような気がした。
実に味わい深く、おろしニンニクで堪能。

ボール(下町のハイボール)に切り替え、
追注したのはもんじゃグラタンなる1皿。
此処では通常のもんじゃは、なんじゃもんじゃ。
チーズを載せて焼き上げたのが、このグラタン。

予想を超えて好かった。
ボールのアテにピッタリである。
チーズの下に生焼けの挽き肉みたいなのが
潜んでおり、イヤだなと思ったものの、
生地に練り込まれた刻み紅生姜だった。
久方ぶりのもんじゃを満喫。
今宵は堪能&満喫の夜となる。

この日はうたともからの誘いがあって
そろそろ向かわねばー。
明治通りに出て東向島広小路。
日暮里行きのバスにの乗り込みました。

「岩金」
 東京都墨田区東向島6-13-10
 03-3619-6398