2025年3月17日月曜日

第3754話 日暮里で にっぽり笑う リユニオン

近頃、散歩していると民家の庭先から
沈丁花の香りが漂って来る。
この世に存在するすべての匂いのうち、
J.C.はこの花の香が一番好きだ。

今年の書初めならぬ、
嗅初め(かぎぞめ)は2月25日だった。
谷中銀座からちょいと入った、
裏道にあるお宅の生け垣に
赤と白とが一株ずつ並んでおり、
いくつかの蕾がほころびかけていた。
桜で言えば、まだ一分咲き程度ながら
沈丁花を嗅がないと J.C.の春は始まらない。

それはそれとして、今宵はTBSラジオ、
「森本毅郎スタンバイ!」のリユニオン。
メンバーたちから谷根千でぜひ、
との声が巻き起こり、
地元在住の J.C.が予約したのは
日暮里のマイ・ブレイクルーム、
中国料理店「又一順(ユーイシュン)」だ。

日暮里は谷根千の外ではあるが隣り街。
そもそも谷根千に宴会に適した店舗など
まったくないのが悲しい現実である。
常連の7人に加えて今回は
TBSのディレクターが2人参加した。

2階の円卓に集い、ドライで乾杯。
最初は干し大根玉子焼きと腸詰め。
今は亡きのみとも・半チャンは
この玉子焼きが大好物だった。

白油鶏(パイユーチ=蒸し鶏)じゃ
芸がないのでこの日は奮発し、
涼菜鮑魚(リャンツァイポーユー)、
いわゆるアワビの冷製にしてみた。

紹興酒も奮発して10年物の龍晶水。
これはロンジンクァンと発音するらしい。
9人で600cc を4本だから
それほどの深酒ではないやネ。

海老と野菜のうま煮、蟹肉豆腐、
沙茶醤牛肉、木須肉(豚肉・木耳・玉子)。
焼きそば&炒飯にはたどり着けず、
6月の再宴を約して、お開きとなった。
日暮里だけにこぞってにっぽり笑った皆の衆。

半数は JR日暮里駅利用。
残りは千代田線・千駄木から帰途に着く。
残った連中を引き連れ、谷根千の穴場、
初音小路とすずらん通りを案内し、
千駄木駅で各自とハンド・シェイク。

と、この原稿を金曜の夕方に書いていたら
会食メンバーの一人、
フタちゃんからメール来信。

ー オカザワさん、大好きな沈丁花が満開ですね
ー 何たる偶然、今、ブログの前フリで
  沈丁花にふれたところ、超能力?
ー 愛読者ですから、わかるんですよ(笑)

持つべきものは読者でありますな。

「又一順(ユーイシュン)」
 東京都荒川区西日暮里2-18-3
 03-3801-8520