そうしてこうして降りた千駄木駅。
階段を昇り、地上に出ると
すぐ右手に居酒屋「マルコ」あり。
何度か利用しているが
住まいの近所じゃあまり飲まないため、
3年ぶりくらいかな? おジャマしよう。
雨のせいか、店内はスキスキのガラガラ。
カウンターに着き、赤星中瓶をー。
最初の一品はホタルいか酢味噌。
焼き手のオニイさんに
「ホタルは富山? 兵庫?」
「エッ? 仕入れ担当が休みで判りません」
プックリのツヤツヤが5尾並び、
これなら良質な富山湾産と推測された。
目の前の貼り紙が目立つ。
もつ鍋のデカいイラストの下に
1人前 790円
シメのちゃんぽん麺 190円
※ 1人前からの注文OK!
イラストが可愛い。
実は J.C.、自慢じゃないけど
未だかつて、もつ鍋を食べたことが無い。
読者は意外と思われるだろうが
紛れもない事実である。
もつ煮込みは少なくとも千回食ったが
もつ鍋に箸を差し入れたことは無い。
味は想像の範囲内ながら
生まれてこのかた未食のままってのもなァ。
これも雨降りがもたらせた巡り合わせ。
童貞を捨てちまおう! 発注に及んだ。
卓上ガスコンロが運ばれ、
具材が全員集合の鍋が上に置かれる。
着火のつまみを回して待つことしばし。
グツグツ言い出したら
醤油味のスープをすくい、口元に運ぶ。
脂肪がビッシリ付いた白もつ、
キャベツ・ニラ・豆腐に
にんにくと赤唐辛子のスライス。
一人酒場で突つく鍋はいいもんだ。
日本酒のリストは
~ 伊勢五さんセレクト ~
近隣の須藤公園横にある酒店である。
和歌山県海南市の純米吟醸、
紀土(きっど)春乃薫風を所望した。
いや、奥行きが拡がり、味わい深い。
和歌山の酒は飲んだ記憶がないゾ。
もつ鍋ともども初物づくしの春の宵。
牧水みたいに秋でなくとも酒は独り、
しづかに飲むべかりけり。
「やきとん酒場 マルコ 千駄木店」
東京都文京区千駄木3-33-12
03-5842-1882