2014年6月26日木曜日

第868話 動坂下の「ときわ食堂」 (その2)

読者のみなさんには昨日・今日とご迷惑をお掛けし、
まことにすみませんでした。
遅ればせながら本日分のアップです。

動坂の「ときわ食堂」に後輩のT村クンと二人。
J.C.の選んだ肴はまぐろブツとホタルイカの2品。
生モノがよろしいとの評判を聞き及んでいたのでネ。

汗ばむ陽気の夕暮れにつき、
大瓶のビールが次々に空いてゆく。
まるで真夏のビヤガーデンにでも来た気分だ。

ポテサラをつつきながら余裕で待っていると、
まず、まぐろのブツが運ばれる。
本わさびを持参すればよかったな、などと思いつつ、
ひとブツ味わってみると、期待ほどではなかった。

名店のほまれ高い大塚の「江戸一」でさえも
ブツはイマイチだったから、さもありなんという感じ。
でもネ、浅草「志ぶや」、神田「三州屋」のソレは
とてもよい酒の友になってくれる。

首をかしげたのはホタルイカだ。
質そのものにも鮮度にも不満が残った。
これなら御徒町の「吉池」で買い求め、
自宅でおろし立てのわさびでやったほうが数段よい。
まっ、値段が値段だけにぜいたくは言えんがネ。

T村はウーロンハイ、こちらは瓶ビールのまま、
ウインナー炒めとちょい焼きたらこを追加して
2時間半ほど滞在したろうか。

退社にまつわる話をいろいろと聞かせてもらったが
T村のよいところは一切、愚痴や悪口をもらさないこと。
オトコとは悪口、陰口、告げ口の類いを厳に慎まなければならぬもの。
その手の”口”はオンナの特権と肝に銘ずべきなのだ
シェイクスピアの悲劇「オセロ」(ヴェルディのオペラは『オテロ』)にしたって
陰湿な悪漢、イアーゴさえいなければオセロが血迷うこともなかった。

「ときわ食堂」のあとはすぐ近くのスナック「K」へ。
ここ1年ほど前から月に一度くらいのペースで訪れるようになった。
陽気なママのいるカラオケ・スナックだ。
飲み放題・歌い放題に数種のお通しがついて3時間、
男性・3000円、女性・2500円ポッキリ。
くだらないカラオケ・ボックスなんぞ、足元にも及ばぬ。
常連客に迷惑が及ぶのでデータを詳らかにできないのが残念だ。

当夜は、相方が前川清、
J.C.はあおい輝彦のナンバーを気持ちよく歌った。
グラスを重ねたのはサントリー角瓶の炭酸割りでありました。

「ときわ食堂」
 東京都文京区本駒込4-37-5
 03-3821-7420