2018年4月18日水曜日

第1852話 過ぎたるは猶及ばざるが如し (その1)

荒川区のはずれに近い南千住6丁目に
優れた中国料理店が存在すると聞いた。
部外者はまず立ち入ることのないエリアである。
中華フリークの友人を誘って一夜、訪れてみた。

その名は「中国茶寮 一華」。
JR常磐線・三河島駅から歩くこと15分あまり。
店はマンションの1階ながら
通り道から奥まっていて目立たない。
つい通り過ぎてしまったヨ。

それでもそんなに迷わずに発見&入店。
週末の18時近くだが先客はゼロである。
ビールは新一番搾りかハートランド。
どちらも製造者はキリンだ。

キリンがTVで盛んにCMを仕掛けている、
一番搾りで行こうかと思ったものの、
ワリと好きなハートランドを選択。
グラスを合わせてから
たった一人で切盛りする店主と対峙した。

実は10日ほど前に電話予約を入れた際、
ハタの清蒸だけは用意しておいてもらった。
真ハタだろうが赤ハタだろうがハタ類は総じて美味。
広東料理の花形スターである。

香港では石斑魚と称され、
地元民にも観光客にもこよなく愛されている。
高級魚として知られる紀伊半島のクエ、
長崎地方のアラも同じ仲間だ。

甕入り紹興酒を飲みながら
ほかの料理は店主と相談して決めてゆく。
その夜、いただいたものはかくの如くだった。

揚げちりめん・ピーナッツ・青ねぎ・鷹の爪の和えもの
白油鶏w/甜麺醤・辣油・ピーナッツ・きゅうり・レタス
白バイ貝煮のにんにく風味
ピータンと茄子の揚げびたしw/トマト・大葉・白髪ねぎ
モンゴイカの変わり揚げとホタテ貝柱のフリッター
揚げ蒸しパンw/コンデンスミルク
クエの清蒸w/白飯
カンパチの広東風刺身w/揚げ雲吞・香菜・揚げニンニク
牛イチボの黒胡椒炒めw/シメジ・宍唐・赤ピーマン・クレソン

こんなハズではなかったに大変なボリュームだった。
とてもじゃないが二人で食べ切れるものではない。
最後のイチボは2皿のステーキ仕立てでしっかり二人前。
1皿は相方に持ち帰ってもらったくらいだ。

=つづく=