開店30分後の17時半に「ふじ芳」入店。
1階のL字カウンターは8席のみ。
2階は座敷になっているようだ。
早くも先客がカップル2組。
常連と準常連だった。
彼らの間に割って入るように着席。
品書きはほとんど頭に入っているが
あらためて熟視した。
当店のビールは大瓶が黒ラベル。
中瓶はスーパードライ。
お替わりが面倒くさいので大瓶をー。
お通しはベイビー帆立&切り昆布の炊いたん。
関西ではなく関東風だが
わりとアッサリめの味付けだ。
L字の底辺、J.C.の右手に陣取った、
常連はお通しの切り昆布だけをお替わりした。
店主との会話を聞くともなしに聞いていると
両国の2駅先の亀戸から
ひんぱんに来店しているそうだ。
二人して「ふじ芳」銘柄の焼酎を飲んでいる。
左手の準常連は食欲旺盛。
かきのみぞれ和え、柳がれい一夜干し、
海老しんじょう&野菜の揚げ物。
その前にも刺身か何かつまんだろうネ。
すでに狙いを定めていた、
いか肝塩辛を所望する。
するとコレがかなりの量。
するめいか1杯とまではいかないものの、
半杯はあるんじゃなかろうか?
肝もたっぷりで久々にホンマモンの塩辛。
女将さんにお願いし、
小皿に生醤油をちょっぴり貰った。
そうしておいて越後は小千谷の銘酒、
越の寒中梅の吟醸生貯蔵酒300mlを発注。
小皿の醤油に酒を注ぎ足し、
大半のいか刺しを漬け込んだ。
即席のづけである。
うむ、いいネ、いいですネ。
美味しさに拍車がかかっている。
店主と女将はともに新潟県・新発田市出身。
新潟市内のかつての花街、
古町の料理屋で出逢い、添い遂げた。
見たところ大将のほうが年かさながら
実際は3歳年下、姐さん女房なのである。
=つづく=
「おかめ」
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