一丁目の「三州屋 銀座店」が閉じたあと、
唯一銀座に残った「三州屋本店」で
深酒に及んでいる。
料理は他に何か注文したかも知れないが
記憶が曖昧模糊として
われながら困ったものよのぉ。
3時間近く過ごしたろうか?
お勘定は2人で1万円とちょっとだった。
さんざっぱら飲んだのに
ここで帰宅するわれわれではない。
あらかじめ決めてあった2軒目は有楽町駅前、
交通会館地下の「徳田酒店」だ。
大阪に本拠を構える当店は
当欄で何度も紹介しているが常に単身での訪問。
友人と来るのは初めてである。
2人連れでもカウンターが好きなので
酔っぱらった2羽の夕雀は
暖簾をくぐって目の前の止まり木に止まる。
こちらはドライの大瓶アゲイン。
あちらは日本酒を継続の巻である。
品書きに好物の鯛わた塩辛を探すと
なぜか見つからない。
接客の娘に訊ねても
「鯛の塩辛はありませんよぉ」とつれない。
「いや、いや、何度も食べてるんだヨ」
「私は見たことありません」
「厨房に訊いてみてくれる?」
カウンターはほとんど厨房の前なので
板さんが直接叫んでくれた。
「すみませ~ん、今はお出ししてないんです」
「何でまたァ?」
「人気あり過ぎで生産が追いつかないんです」
「そんなことあんの? ハハハ!」
てな、こってした。
忘れもしない初訪問時、その鯛塩辛に鯛刺身、
そして鯛皮ポン酢と真鯛三昧を満喫した。
それを思い出し、鯛皮ポン酢を所望する。
大根おろしもたっぷりと
うむ、ウム、まいう~! である。
そのあとまた日本酒に移行したらしいが
記憶が飛んじまってる。
何せ、帰宅ルートすら思い出せない。
JR山手線で有楽町から日暮里?
メトロ千代田線で二重橋前から千駄木?
いまだに判明しないんですわ。
そろそろ始まる忘年会シーズン。
読者の皆さまに置かれましても
飲み過ぎにはご注意あそばせ。
「三州屋本店」
東京都中央区銀座2-3-4
03-3564-2758
「徳田酒店 有楽町店」
東京都千代田区有楽町2-10-8
東京交通会館 B1
090-3483-6999