彼ゆかりの店「グリーングラス」を
今年初めて訪れた。
その前にY子ママと一献傾け、
同伴をシャレ込む。
落ち合ったのは銀座ナイン地下、
長崎料理「銀座 吉宗」だ。
暴れん坊将軍の ”よしむね” ではなく、
”よっそう” と音ずる。
幕末の長崎で開業の祖となったのが
吉田宗吉さんなので「よっそう」。
一昨年の七月以来になるが
その際は鯨刺しで飲んだだけ。
当店の名物は、茶碗蒸し、蒸し寿司、
皿うどん、鯨刺し、飛魚すぼまきなど。
目移りするわ、腹に溜まるもの多いわで
"どうすりゃいいのさ思案橋" もいいところ。
ほうら、青江三奈の懐かしい歌声が・・・
♪ 逢えば別れが こんなにつらい
逢わなきゃ 夜がやるせない
どうすりゃいいのさ 思案橋
丸山せつない 恋灯り
ああ せつない長崎ブルースよ ♪
(作詞:吉川静夫)
名曲「長崎ブルース」は1967年のリリース。
レコードは120万枚も売れた。
翌年「池袋の夜」(150万枚)に抜かれるが
彼女のセカンド・モーストである。
相方はマルエフ中ジョッキ、
当方は熟撰中瓶で乾杯。
ともにアサヒながら好みではない。
予約時に茶碗蒸しの人数分の注文を
確約させられた。
以前、こんなシステムはなかった。
お通しのカンパチあら炊きが、ちと生臭い。
鯨の赤身刺し&ベーコン。
ハトシ揚げ(海老すり身トースト)。
豚の角煮を通した。
彼女は赤身、J.C.はハトシが気に入った。
凍らせたカットレモンが
ゴロゴロ入ったサワーを飲んだり、
皿うどんを食べ切れずに残したりして
くだんの茶碗蒸しで締めた。
「グリーングラス」には
うたとも・Hルがすでに出勤しており、
歌を愛した故人を偲び、3人でカラオケ三昧。
Y子に教えた浅草観音裏「ニュー王将」に
味をしめた彼女がお連れした常連さん、
H 坂サンも来店してさらに盛り上がり、
早めに帰る予定が大幅にずれ込む。
結局は薬局、看板まで居座り、
Hルと新橋駅へ急いだ。
東京駅で高崎線に乗り換える彼女に手を振り、
そのまま山手線で日暮里下車。
夜が更け切った夕焼けだんだんを
ヨタヨタ降って往きましたとサ。
「銀座 吉宗」
東京都中央区銀座8-7番先
銀座ナイン2号館 B1F
03-6274-6002
「グリーングラス」
東京都中央区銀座8-7-5 昌栄ビルB1
03-3572-3110