去年の師走の初訪時には
冷やしたぬきで天国、ごまサバ丼で地獄。
同時に天と地を味わされた、
縁切榎隣りの「長寿庵」を再訪。
相方は浅草在住ののみとも・S織だ。
キリンラガーのグラスを合わせたら
発注前なのに店主と思しきオヤジさんが
スゴい勢いで皿を運んで来た。
てっきり誤配かと思いきや、
「何だか判る? 食べてみてヨ」
ハハ~ン、日比谷「いわさき」の娘ように
S織が少し美人だからお近づきの印なんだネ。
白っぽいコロモの天ぷらは・・・
んん? ひね生姜じゃないかー。
「ハイ、ご名答!」
元気で陽気なオッサンですこと。
相方を口説くつもりは毛頭ないが
くどき上手の冷たいのに切り替えた。
山形県・鶴岡市は
亀の井酒蔵の手になるものだ。
つまみを3品通す。
いぶりがっこ&クリームチーズ。
有明海産天然芝海老の素揚げ。
たぬき豆腐(豚バラ・しめじ・豆腐・揚げ玉)。
いぶりがっこは相方の大好物。
芝海老は常日頃、どうして佐賀産ばかりなのか
不思議に思っていたけど有明海だったんだ。
やっと謎が解け、目からウロコがポロリンコ。
たぬき豆腐はスゴかった。
固形燃料を忍ばせた鍋がグツグツグツ。
食べ応えじゅうぶんである。
ふと手に取った箸袋に
板橋・本町 縁切榎前 そば処 長寿庵
” 悪縁切って 蕎麦食べて
良縁結んで 蕎麦食べて "
こう、ありやした。
早い話が年がら年中、蕎麦食ってろ!
って、こっちゃないかー。
縁切榎は商売繁盛の神様でもあるらしい。
何だか二人とも腹がふくれてしまい、
締めはもりそばを分け合うことに。
その美味しさにS織は目パチクリ。
ついでにそば湯の猪口もカチンと合わせる。
本日の二軒目はナシ。
三田線から山手線に乗り換えるツレとは
巣鴨で手を振り合いました。
=つづく=