頭上を日暮里・舎人ライナーが通る、
尾久橋通りは赤土小学校前駅の北側に
川の手もとまち商店街が口を開けている。
100mほどの短い商店街だ。
尾久本町通りが正式名称なんだが
尾久橋通りを突き抜けて
西側が川の手~、東はおぐとぴあ23と
地元の人たちに呼ばれている。
川の手~入口のとんかつ屋「かつ一」は
コロナ禍を引きずるかのように
カウンター2席、4人掛け1卓、
1人掛け2卓の8名で満席、
スカスカの配置だ。
奥の1人掛けに座って一番搾り中瓶をー。
すかさず女将さんがスポーツ新聞を
持って来てくれた。
目の前に飲み物の品書きが貼り出され、
そこに一筆あった。
当店のかつは独自の調理法により、
焦げ茶色の香ばしい
とんかつに仕上げております。
右手の壁には料理メニューがあって
ロースかつ定食 1000円
(当店人気No.1です)
こうこられちゃ、
ロースかつにするしかないヨ。
こうこられなくても決めてたけどネ。
なるほどモロに焦げ茶色だ。
8切れにカットされ、
繊切りキャベツと練り辛子が一刷毛。
絹ごし豆腐&わかめの味噌椀に
きゅうりぬか漬け&たくあん。
ごはんは小ぶりの茶碗ながら
手に持ったらズシリときた。
デフォの分量を確かめるため、
今日は半ライスにしなかった。
焦げ茶の深い揚げ上がりは
目黒の有名店「とんき」を思わせる。
脂身の付きもそこそこあって
J.C.好みではあるが
ちと熱が入り過ぎて硬い。
入れ歯の人は難儀するやろなァ。
味噌椀と新香に手抜かりなく、
丁寧に作られている。
ただ、問題はごはんだ。
柔い、軟らかすぎる。
舌と上あごで押し潰すだけで
噛まずともいいくらい。
硬いロースかつに軟らかい白飯。
硬軟併せ持つとは
まさしくこのことでした。
「かつ一」
東京都荒川区東尾久4-11-12
03-3800-0096