2025年2月12日水曜日

第3731話 ♪ 約束通り 僕は食べてた ♪

Zooとも・白鶴とビールを飲むため、
いつものように錦糸町の喫茶「ニット」へ。
診療を終えて来る彼女は18時近くになるが
今日の J.C.は早めに到着した。

去年、他客の食べるビーフシチューが
とても美味しそうで
高齢のマダムに勧められ、
「それじゃ、今度来たときにネ」
約束を果たすための早仕掛けだ。

マダム本人にドライ中瓶とお願い。
15分ほどでライスとともに運ばれた。
ほうら、伊藤きよ子も歌い出す。

♪ 可愛い花を 僕は積んで
  部屋の机に 飾っておいた
  毎日僕は 急いで家に
  帰って花と お話をした
  小さいままで 可愛いままで
  或る朝花は 散っていったよ
  約束通り 僕は見ていた
  花の命の 終わるまで  ♪
   (作詞:浜口庫之介)

「花と小父さん」は1967年のリリース。
彼女の唯一のヒット曲と言えるだろう。
クレージーの植木等と競作だったが
多くの歌手がカバーしており、
J.C.の気に入りは藤圭子。
演歌歌手がジャズりまくって印象的だ。

マダムとの約束を守ろうと
師走に訪れたときは生憎の早仕舞いで
シチューがもんじゃになった顛末は
12月30日の第3699話で書いた。

ようやく約束を果たすことができ、
約束通り僕は食べてた、
シチューの皿の終わるまで。
煮込まれた牛バラがとろけるよう。
皿を彩る具材はほかに
じゃが芋・にんじん・マッシュルーム。
期待に沿う美味しさだった。

引き続きビールを飲んでいると
白鶴が舞い降り、店の由来を話してやる。
店名の「ニット」は元々、
此処に縫製工場があったから。
創業が1965年で今年がちょうど60周年。

しょっちゅう顔を出すため、
気にもとめていなかった奴さん、
目を丸くして聞き入っておりました。

「ニット」
 東京都墨田区江東橋4-26-12
 03-3631-3884