読者のみなさんは
パンツェロッティなる食べものを
ご存じでありましょうや?
長靴に例えられるイタリア半島。
そのかかとの部分に位置する、
プーリア州の名物がコレ。
トマトやチーズをピザ生地で半月形に包み、
焼き上げたものをカルツォーネと呼ぶが、
焼かずに油で揚げたのがパンツェロッティ。
カルツォーネほどポピュラーではない。
実際に J.C.も長かったNY時代に
カルツォは幾度か食べたが
パンツェにはお目に掛かったことすらない。
西浅草はかっぱ橋本通りに専門店を見つけ、
初めて利用したのがこの正月2日だった。
ペローニの生ビールとともに
ハムとモッツァレッラのパンツェを頂いた。
ふむ、なかなかに美味しい。
店主は40代だろうか?
たった一人の孤軍奮闘だ。
「奥さんとかガールフレンドとかいないの?」
「ええ、まだ・・・」
「お客さんでいいコがいたらいいネ」
「それを願ってはいるんですが・・・」
再訪してから紹介するつもりで月末に赴く。
この日はイタリアのリキュール、
アペロルのソーダ割りと
ピアディーナをお願いする。
こちらはパニーニに似ているがパンではなく、
やはりピザ生地に挟んだ半月形のサンドイッチ。
中身は、生ハム・クリームチーズ・
ミニトマト・ベイビーリーフ・レタス。
たまに食べると舌先に変化が生まれて
いいもんだネ。
ほろ苦いアペロルもたまに飲むと新鮮だ。
カンパリに似た味わいながら
カンパリの赤に対してこちらはオレンジ色。
ヴェネツィアのサンマルコ広場を思い出す。
店名の「Pnzedina(パンツェディーナ)」は
パンツェロッティとピアディーナの合体語。
夕刻にはピッツァを出すものの、
釜がないため、フライパンで焼くとのこと。
会計は1650円也。
正月同様、昔のパン屋「シミズ」に
立ち寄って帰ろう。
本通りを上野に向かって往きました。
「浅草パンツェロッティ PANZEDINA」
東京都台東区西浅草2-23-8
03-6802-8773