2013年7月16日火曜日

第621話 真夏の煮込み (その1)

NHKの朝の連続TV小説、「あまちゃん」が人気らしい。
毎週、目を通す「週刊現代」が大々的に取り上げて
何だかキャンペーンを張ってるような勢いだ。
この週刊誌は何かに凝りだすと、
とことん凝らなきゃ気がすまない性癖を持つ。

その「あまちゃん」を何回か観たものの、どうも良さが判らん。
北三陸の空気がイマイチ伝わってこないし、
海女さんの生活臭もまったく匂わんもん。
どうして人気があるのか理解に苦しんでいるのが実状だ。

挿入歌の「潮騒のメモリー」にしたって
そんなにいい曲かしらねェ。
小泉今日子が再び脚光を浴びてるみたいだが
ちょいと太りすぎじゃないかい?
美保純の腹もスゴいけど、
仮にもキョンキョンは元アイドル、
もちょっとウエイト・コントロールに配慮してもらいたい。

でもって、おとついだったかな、
総集編の前編がオンエアされたのを幸いに観てみると、
やっぱり良さが判んなかった。
ヒロイン・能年玲奈の印象はとてもいいんだけどネ。
ただ、じぇじぇじぇの連発はクサすぎていただけない。

両親役のキョンキョンと尾美としのりは何で別れたのかネ?
いきなりの三下り半だもんなァ。
祖父役の蟹江敬三は大好きな役者につき、
このキャスティングには満足。
後半は薬師丸ひろ子が出てくるってんで(もう出てるのかな?)、
またチラチラのぞいてみようとは思う。
でもねェ、AKB48の誰一人として顔と名前が一致しないんじゃ、
結局は薬局、理解するのはムリかもしれん。

それはそれとして「あまちゃん」の舞台から下ること200キロ、
南三陸の町から盃友がやって来た。
ここは一献、傾けないわけにはいけねっぺ。
煮物・汁物に目のない友は東京の居酒屋の煮込みが大好物。
彼の地の酒場では煮込みを供する店が少ないらしい。

このクソ暑いのに煮込みかヨ!
そう思いつつも、そこは世のため、友のため、
何も炎天下で食うわけじゃない、
エアコンが効いた店内でいただくのだ。
いいでしょう、いいでしょう、お連れしましょうと、
選んだ酒場は電機製品とメード喫茶の街、
そう、食の不毛地帯・秋葉原にあった。
街で唯一の優良店は、まさに”掃き溜めに鶴”ですな。

=つづく=